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Round 8:森 勝洋(大阪) vs. 岩崎 裕輔(大阪)

Round 8:森 勝洋(大阪) vs. 岩崎 裕輔(大阪)

By Daisuke Kawasaki

 プロツアー・サンディエゴ最終ラウンドで、日本人対決がアリーナでフィーチャーされた。

 まずは、2005年世界王者を始め、数々のタイトルを持つ「帝王」森 勝洋(大阪)。

 近年では、プレミアイベントに参加することが減ってきており、一時期ほどの「モリカツっぷり」が見られなくなっていたが、グランプリ・北九州でこのプロツアーの権利を獲得したのがきっかけか、奮起し、トップシーンに復帰しようと検討しているらしい。

 実際、そう決めたこの大会で、早くも5-2という成績を残しているわけで、森のポテンシャルの高さはそこがしれない。本人の言葉を借りれば「マジックはセンス」ということか。

 その森と対戦するのが、新シルバーコレクターとして、大阪コミュニティ期待の新人である岩崎 裕輔(大阪)だ。

 「うわ、ロック(岩崎)とはあんま当たりたくなかった...最近よく練習してるんだけど、強いんだよね...」

 ということで、あまり人を褒めないモリカツが褒めるほどに強豪として成長し続けている岩崎。

 果たして、岩崎を下して、森が帝王復活を印象づけるか、それとも、その「帝王」に岩崎が金星を挙げ、大阪の新しい時代を印象づけるのか。

Game 1
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 先手の森は、1ターン目に《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》をキャストし、2ターン目には《沼/Swamp》セットで上陸して、まずは2点アタック。そして、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》で《冒険者の装具/Adventuring Gear》をサーチしてくるという展開。

岩崎 「やめて!カツ氏やめて!」

 とはいうものの、ドローを見て

岩崎 「いや、ワンチャン勝てる!」

 「イワシ(《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》)はやめて!」

 森は《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》に《冒険者の装具/Adventuring Gear》を装備させて、ダブルに上陸のダメージ。だが、返しの岩崎のアクションは、その《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》。

 岩崎は、続くターンのダブル上陸で4/5になった《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》のアタックをスルーして、ライフは9。

 ここで森は《コーの空漁師/Kor Skyfisher》で《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》を手札に戻し、2枚目の装備品をサーチする。ここでサーチしたのは《刃のブーメラン/Razor Boomerang》。

 《残忍な競争/Feral Contest》で《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》を強化させ、《コーの空漁師/Kor Skyfisher》にブロックさせ、ライフもゲインする岩崎。

 森は、《ハグラの悪魔信者/Hagra Diabolist》をキャスト。対して、岩崎は、《獣性の脅威/Bestial Menace》をキャストする。

 「うわ、やばい、だめそう...」

岩崎 「《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》強すぎる。これ、バグだね」

 森は、3体のトークンのうち、1/1を《刃のブーメラン/Razor Boomerang》で除去し、ダブル上陸した《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》でアタック。これを岩崎は2/2トークンと3/3トークンでブロック。2/2が盤面に生き残る。

 森は、《オンドゥの僧侶/Ondu Cleric》をキャストし、2点あたえつつ、2点回復。これで、岩崎7に対して、森のライフは19。

 岩崎は、《灰色革の狩人/Graypelt Hunter》《ニッサに選ばれし者/Nissa's Chosen》を盤面に追加し、2/2トークンと《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》でアタック。これで岩崎のライフは10に。

 小さいクリーチャーと《冒険者の装具/Adventuring Gear》という陣容となった森。毎ターン3点回復し続ける岩崎に対して、この面子では少し厳しいか。《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》へと《冒険者の装具/Adventuring Gear》を装備させて、最低限の3点を与えると、《オンドゥの僧侶/Ondu Cleric》に《刃のブーメラン/Razor Boomerang》を装備させてターンを返す。

 岩崎は、森の14点のライフをどう削るべきか長考する。結果、《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》《灰色革の狩人/Graypelt Hunter》《ニッサに選ばれし者/Nissa's Chosen》の3体をレッドゾーンに送り込む。

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 森は、《灰色革の狩人/Graypelt Hunter》に《見栄え損ない/Disfigure》を使って1/1にした上で《ハグラの悪魔信者/Hagra Diabolist》でブロック。これを退けるために《吸血鬼の一噛み/Vampire's Bite》をキッカーでキャストした岩崎だったが...森の盤面には《刃のブーメラン/Razor Boomerang》が。これで、1点のダメージを《灰色革の狩人/Graypelt Hunter》に。

岩崎 「うわ、めっちゃミスった...」

 「なにやってんの?」

岩崎 「のまれた...完全にのまれた!」

 森は、《刃のブーメラン/Razor Boomerang》を《オンドゥの僧侶/Ondu Cleric》に装備させた上で、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》でアタック。2/2のトークンは《刃のブーメラン/Razor Boomerang》が邪魔で除去できない。トップデックした《マキンディの盾の仲間/Makindi Shieldmate》で3点のドレインを発生させてターンを返す。

 だが、岩崎は《マキンディの盾の仲間/Makindi Shieldmate》へと、《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito》のキッカー能力を差し向ける。その後、フルアタック。これで、森のライフを5点にまで削る。《ニッサに選ばれし者/Nissa's Chosen》と《歩く大地図/Walking Atlas》を追加。

 森は、カードを引いて長考。

 悩みに悩んだ末に、ターンを終了する。返すターンで岩崎は《墓所王の探索/Quest for the Gravelord》をキャストする。森はスタックをするか考えるが、結局、スルー。アタック後に《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito》へと《墳墓の呪詛/Tomb Hex》をキャストする。

 「ワンチャンあるよ」

 そして、ドローを見ると

 「おお!きたよ、来ちゃったよ!」

 ここで森が引いたのは、《兵員への参加/Join the Ranks》。《ハグラの悪魔信者/Hagra Diabolist》と《オンドゥの僧侶/Ondu Cleric》によって、8点のドレインライフが発生してしまう。

 これで、ライフは、一気に森が10点、岩崎が5点に。

 「同盟者もう1枚引いたら勝つね」

 岩崎は《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》でアタックし、《東屋のエルフ/Arbor Elf》を追加。森はターンエンドに《刃のブーメラン/Razor Boomerang》を本体に打ち込むと、そのまま《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》の能力で戦場に呼び戻す。

 森は、自分のターンには、《刃のブーメラン/Razor Boomerang》の能力を使い、また戦場に出して、装備し直してターンエンド。一方の岩崎も《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》でアタックしてターンエンド。ここで、森のライフは4、岩崎のライフは9に。

 続く岩崎のアタックで、森のライフは1に。だが、ここでトップしたのは《エメリアの光守り/Lightkeeper of Emeria》。多重キッカーを3回支払い、ライフが7まで回復。

岩崎 「いつまでねばるのよー」

 岩崎のライフも15まで回復しているものの、森のライフが削り切れない。森はこれまで本体を標的にしていた《刃のブーメラン/Razor Boomerang》の能力を、《歩く大地図/Walking Atlas》へと向ける。岩崎は2枚目の《東屋のエルフ/Arbor Elf》を追加。

 森は、《エメリアの光守り/Lightkeeper of Emeria》でアタック。さらに、《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》のアタックでライフが1になると、再び本体へと《刃のブーメラン/Razor Boomerang》を向ける。

 粘りに粘った森だが、ついに《エメリアの光守り/Lightkeeper of Emeria》をブロッカーに回さざるを得なくなり、そのまま、《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》にライフを削り切られてしまったのだった。

岩崎 1-0 森

Game 2
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 《コーの決闘者/Kor Duelist》を1ターン目にキャストし、《蜘蛛糸の網/Spidersilk Net》を2ターン目に装備させるという動きをみせる森。3ターン目には《マキンディの盾の仲間/Makindi Shieldmate》も追加したが、岩崎は、3ターン目に《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》をライブラリートップからキャストする。

岩崎 「俺、のってるー」

 そして、森が《サラカーの消し去り/Surrakar Banisher》をキャストした返しに、《野蛮な影法師/Savage Silhouette》を《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》にエンチャントする。

 「それだけで負けられるんだけど...」

 毎ターン4点のドレインが発生する、おまけに接死と再生がついた、ミニ《悪斬の天使/Baneslayer Angel》。こいつが《冒険者の装具/Adventuring Gear》までまとってしまうと、土地が止まり気味の森には対抗手段がない。

 《マキンディの盾の仲間/Makindi Shieldmate》に《蜘蛛糸の網/Spidersilk Net》を付け替え、続くターンに《コーの空漁師/Kor Skyfisher》も追加するものの、まったく根本的な解決になっていない。

 森は、上陸して6/7となった《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》(であったもっとおぞましい存在)のアタックを小考のすえに、スルー。すると、ここで岩崎は《砕土/Harrow》をキャストし、さらに上陸を2回達成し、10点のドレインを食らわせる。

 やっと土地を引き当てた森だが、4マナのカードでこれに対抗できるカードなどほぼ無いだろう。森は、《兵員への参加/Join the Ranks》をキャストする。

 だが、1点しか残っていない森のライフを、《噛み針の罠/Needlebite Trap》が削りきってしまったのだった。

岩崎 2-0 森

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