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Standard Decktech:八十岡翔太:yaya3Jund

Standard Decktech:八十岡翔太:yaya3Jund

By Daisuke Kawasaki

 多くのプロプレイヤーが意欲作を持ち込んで来た、このプロツアー・サンディエゴ。

 さて、その意欲作とは、なんのための意欲作?

 そう、続唱ジャンドを倒すための意欲作だ!

 というわけで、今回のスタンダードデックテックの最初は、環境の中心ともいえる続唱ジャンドのおさらいから始めよう。

 ジャンドを使用している日本人プレイヤーは数多いが、ここは、「ネット上(MO上)でもっとも有名なジャンドのレシピ」とも言われる、yaya3jundを解説したい。

 そう、yaya3こと八十岡 翔太(東京)作のデックだ。

 とはいえ、今回八十岡がジャンド以上の意欲作を持ち込んでいては、インタビューも成り立たない。というわけで、どんなデックを持ち込んできたか聞いてみよう。

八十岡 「ジャンド?そんなデッキ使うわけ無いじゃないですか」

川崎 「じゃあ、なに使ってるんですか?」

八十岡 「......デアリガズ」

 というわけで、使っているデックはジャンドに間違いなさそうだ。まずはデックレシピから。

八十岡 翔太
yaya3jund
4 《野蛮な地/Savage Lands》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
3 《怒り狂う山峡/Raging Ravine》
3 《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
1 《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
4 《山/Mountain》
4 《沼/Swamp》
3 《森/Forest》

-土地(26)-
4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
4 《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》
3 《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》 3 《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》
2 《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
-クリーチャー(16)-
4 《瀝青破/Bituminous Blast》
4 《荒廃稲妻/Blightning》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
3 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
3 《終止/Terminate》

-呪文(18)-
3 《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》
1 《終止/Terminate》
3 《思考の大出血/Thought Hemorrhage》
4 《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》
4 《強迫/Duress》

-サイドボード(15)-

川崎 「いまや、ジャンドといえば八十岡さんと言うことで、今回ジャンドについて聞きたいのですが...」

八十岡 「そんな事言っても、いまさらジャンドについて語る事なんて特にないでしょ」

川崎 「とはいえ、環境的にジャンドについて語らないとはじまらないので。まずは、八十岡さんがジャンドを選んだ理由を聞かせていただけますか?」

八十岡 「きっかけ、ってもう、この環境になってからジャンドしか使って無いから。っていうか、ブロック構築の時からジャンドだよ。この環境で唯一と言っていいアドバンテージカードだからね、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》は」

川崎 「よくいっていますよね、環境に他にアドバンテージカードがないのに続唱だけ強すぎるとは。ちなみに、ジャンドメタのデックは構築しなかったんですか」

八十岡 「うーん、基本的にジャンドメタをつくるくらいなら、ジャンドを強くつくって持ち込んだ方がいい。ジャンドメタっていったって、結局ジャンドに勝てないことが多い。ジャンドメタも結局ジャンドに負けるんだよね」

川崎 「実際、ジャンドメタ調整しているうちに、ジャンドが強すぎて結局ジャンド使う事になったプレイヤーも少なくないみたいですね」

八十岡 「なら、最初から完璧なジャンドをつくるべきでしょ」

川崎 「それは一理ありますね。実際、浅原さん曰く『デッキレシピが禍々しい』八十岡さんですけど、このyaya3jundは、むしろお手本のようにきれいなデッキレシピですからね」

八十岡 「んー、っていうよりも、ビートダウンはきれいなレシピにした方が強いんだよね。ジャンドはビートダウンだから、その方が強い」

川崎 「なるほど。ちなみに、最近知られているyaya3jundだと《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》が投入されていますし、実際yaya3jundをネットコピーしたプレイヤーのデックにも投入されていますよね。でも、八十岡さんのデックには今回入っていないのはなぜですか?」

八十岡 「いや、あれはネットのデッキだから。プロツアーは現実」

川崎 「つまり、《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》入りのは、yaya3jundで、今回のはリアル世界のデック、YasoJundだということですか」

八十岡 「そういうのはどうでもいいんだけどさ。《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》はまぁまぁ強いカードで、コントロール相手には強力なんだけど、今回は緑白系が多いと思ったんで抜いたね。結局世界選手権で使ってたデッキに近くなった」

川崎 「ちなみに、世界選手権後にワールドウェイクが発売されましたけど、何が投入されましたか?」

八十岡 「《怒り狂う山峡/Raging Ravine》だね。《怒り狂う山峡/Raging Ravine》は......やっぱ、まぁまぁ強い。もともと強かったジャンドがこのカードで手をつけられないレベルになった可能性はある」

川崎 「実際に、マッチを見ていても大活躍していますね。さて、ジャンドといえば、2マナ域に《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》を入れるか、《不屈の自然/Rampant Growth》を入れるか、で大きくふたつに分けられると僕は考えているんですが、八十岡さんのジャンドは徹底して《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》ですよね。その理由は?」

八十岡 「まず、ランパン(《不屈の自然/Rampant Growth》)が弱い。弱いカードは嫌いなんだよね。特にトップデッキ対決とかで《不屈の自然/Rampant Growth》引いたら泣きたくなるよ」

川崎 「その点、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》は後半引いても最低限は活躍してくれますか?」

八十岡 「っていうか、常識的に考えて《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》は強いカードだからね。昔で言うところの《肉裂き怪物/Flesh Reaver》を考えたら、今の《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》はすごいカードだよ」

川崎 「2ターン目に登場する5ターンクロックってすごいですよね、たしかに。ちなみに、ジャンドが負ける時ってどんな時ですか?」

八十岡 「続唱を引けない時だね。続唱を引けないジャンドはデアリガズだよ。エスパーよりはドロマーの方が強いけど、デアリガズよりはジャンドが強い」

川崎 「なにいってんのかよくわからないですけど、ありがとうございました」

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