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Round 9:中村 修平(大阪) vs. Guillaume Wafo-tapa(フランス)

Round 9:中村 修平(大阪) vs. Guillaume Wafo-tapa(フランス)

By Daisuke Kawasaki

 日本人にも名前が広く知られている外国人プレイヤーというと、黎明期は非常に多かったように思うが、近年ではかなり減ってきているように感じられる。

 もちろん、Olivier Ruel(フランス)や、今回全勝対決でフィーチャリングされているLSV(アメリカ)やGabriel Nassif(フランス)といった超トップスターは広く名前が知られているが、実際、それ以外で知られているプレイヤーは少なくなったのではないだろうか。

 その理由のひとつは、日本人プレイヤーの躍進にあると思う。日本人がトーナメントシーンで活躍していれば、日本人の注目がそちらに集まるのも仕方が無い話だろう。

 そんな活躍している日本人の筆頭ともいえるのが、中村 修平(大阪)だ。世界をまたにかける戦いは、日本人のみならず、海外でも高い知名度を誇っており、超トップスターのひとりであることは間違いない。今大会でも、ギリギリながら二日目に進出している。

 さて、日本人に名前を知られている海外プレイヤーは少ないと言ったが、その数少ないひとりが、今、中村の対戦相手として席に座っているGuillaume Wafo-tapa(フランス)だろう。日本で開催されたプロツアー・横浜で、三田村 和弥(千葉)との決勝戦を制し優勝したというプロフィールとその独創的なデック構築センスにより、多くの日本人に知られ、愛されているプレイヤーであるといえるだろう。

 だが、ここ最近、Wafo-tapaの姿をトーナメントシーンで見ることは少なかった。実際に大会にでる回数も減っていたし、出た大会でも成果を残していたとは言いにくい。今シーズンでグレイヴィから落ちてしまっていることからもそのことが伺えるだろう。

 そのWafo-tapaが復活した。

 先日行われたグランプリ・オークランドではトップ16入賞し、PTの権利を獲得していたし、今大会でも堂々の二日目進出だ。

 今期もレベル8を目指す中村と、復活を目指すWafo-tapa。果たして、このマッチアップを制するのはどちらか。

Game 1

 先手の中村は1マリガンなものの、2ターン目に《リバー・ボア/River Boa》という順当な立ち上がり。対してWafo-tapaが2ターン目に《島/Island》をセットしたことで、この2ターン目のアクションはますます良いものとなった。

 その《島/Island》をセットしたWafo-tapaは《オンドゥの僧侶/Ondu Cleric》をキャスト。対して、中村は《リバー・ボア/River Boa》でアタックした上で《石造りのピューマ/Stonework Puma》をキャストし、プレッシャーをかけ続ける。

 だが、ここで《リバー・ボア/River Boa》に《麻痺の掌握/Paralyzing Grasp》がつけられ対処され、しかも、4ターン目はアクション無しという展開になってしまう。Wafo-tapa4ターン目に《風乗りの長魚/Windrider Eel》をキャストし、5ターン目に対処のアクションが無かったことで、攻守逆転してしまう。

 Wafo-tapaは中村の《石造りのピューマ/Stonework Puma》を牽制する《流砂/Quicksand》をセットしながら、《風のゼンディコン/Wind Zendikon》でさらにクロックを増加。しかも《オンドゥの僧侶/Ondu Cleric》の2体目が戦場に登場したことで、ダメージレースは絶望的なものとなる。

 ここで中村は《巡礼者の目/Pilgrim's Eye》で《沼/Swamp》をサーチし、7枚目の土地をセットするのみ。もとより、ここまで《石造りのピューマ/Stonework Puma》以降のアクションが無かった中村にとって、《ウマーラの猛禽/Umara Raptor》まで出てきてしまってはチャンプブロックで対処できるゲームでは無くなっていたのだった。

Wafo-tapa 1-0 中村

Game 2

 先手の中村は、初手をキープして、2枚連続で土地をセットしていく。対するWafo-tapaは、《セジーリのステップ/Sejiri Steppe》のタップインから2ターン目に《ハーダの自由刃/Hada Freeblade》をキャスト、さらに3ターン目に《マキンディの盾の仲間/Makindi Shieldmate》を追加して、2/3がクロックを刻む。

 対する中村。4ターン目に、《森/Forest》を3枚用意して《皮背のベイロス/Leatherback Baloth》をキャストし、Wafo-tapaの地上の動きを止め、《沼/Swamp》をアンタップ状態でターンを返す。Wafo-tapaは、《広がりゆく海/Spreading Seas》で《沼/Swamp》を《島/Island》にし、マナスクリューを狙った上で、《皮背のベイロス/Leatherback Baloth》のアタックを牽制する《流砂/Quicksand》をセット。

 ここで中村は、《リバー・ボア/River Boa》を見せていることもあって、《流砂/Quicksand》を使う事は無いだろうと《皮背のベイロス/Leatherback Baloth》をアタック。このもくろみ通りにWafo-tapaは《皮背のベイロス/Leatherback Baloth》による攻撃を受ける。

 中村は、サイドでタッチした《山/Mountain》をセットしてターンエンド。Wafo-tapaは《ハーダの自由刃/Hada Freeblade》でアタックする。

 これを《ベイロスの檻の罠/Baloth Cage Trap》で討ち取ろうとした中村だったが、これをWafo-tapaは《上天の貿易風/AEther Tradewinds》でバウンスし、さらに《広がりゆく海/Spreading Seas》を手札に戻してアドバンテージを確保する。この《広がりゆく海/Spreading Seas》を《沼/Swamp》と《山/Mountain》のどちらにつけるか小考したが、結局《沼/Swamp》に。

 ここで中村の秘密兵器である《猛り狂うベイロス/Rampaging Baloths》が登場。Wafo-tapaは《浅瀬の海蛇/Shoal Serpent》をキャストするが、これで止められるクリーチャーでもない。中村は《リバー・ボア/River Boa》をキャストし、上陸でトークンを生み出す。

 Wafo-tapaが《飛び地の精鋭/Enclave Elite》を多重キッカー×2でキャストし、陣容を整えようとするが、中村のクロックが増加するペースに追いつかない。ターンエンドに《ベイロスの檻の罠/Baloth Cage Trap》で追加されたトークンを含めた2体の4/4トークンと、《猛り狂うベイロス/Rampaging Baloths》《皮背のベイロス/Leatherback Baloth》というベイロス軍団とブロックされない《リバー・ボア/River Boa》がすべてレッドゾーンに送り込まれる。

 Wafo-tapaはこのアタックに対して、《皮背のベイロス/Leatherback Baloth》《猛り狂うベイロス/Rampaging Baloths》を討ち取ることを最優先し、《飛び地の精鋭/Enclave Elite》を失う。2体のベイロスを失った中村は《面晶体の流浪者/Hedron Rover》を追加。

 この《面晶体の流浪者/Hedron Rover》は、《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》のキッカー能力で破壊されてしまう。そして、《流砂/Quicksand》をたてたまま、ターンを終了。

 《流砂/Quicksand》がおきているせいで、アタックがしにくい中村。ドローして、ゴー。その隙にWafo-tapaは陣容を整える。固まっていない空を攻めるために《コーの空漁師/Kor Skyfisher》をキャストし、《広がりゆく海/Spreading Seas》を戻して、さらにアドバンテージをゲイン。中村にプレッシャーを与えていく。

 だが、中村も、伊達や酔狂でPoYや日本チャンピオンになった男ではない。《流砂/Quicksand》殺しの《野蛮な影法師/Savage Silhouette》を《リバー・ボア/River Boa》にエンチャントし、一気に攻めることを選択する......のだが、ここで、2枚目の《上天の貿易風/AEther Tradewinds》。もちろん、《リバー・ボア/River Boa》と《広がりゆく海/Spreading Seas》をバウンス。Wafo-tapaはドローが本当に好きだ。

 《魂の階段の探検/Soul Stair Expedition》をキャストした中村だったが、ここで《オンドゥの僧侶/Ondu Cleric》《ウマーラの猛禽/Umara Raptor》と続けて盤面に追加されてしまうと、地上は完全に4/5の《ハーダの自由刃/Hada Freeblade》と3/6の《マキンディの盾の仲間/Makindi Shieldmate》で固まってしまい、飛行が止まらないという緑にとって最悪の盤面を作りあげられてしまう。

 それどころか、2枚目の《マキンディの盾の仲間/Makindi Shieldmate》のせいで、5/6になった《ハーダの自由刃/Hada Freeblade》すら止められなくなり、得意の地上ですら後れを取ってしまっては、ゲームに勝てる道理もないのだった。

Wafo-tapa 2-0 中村

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