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Round 11:中村 肇(東京) vs. Martin Juza(チェコ)

Round 11:中村 肇(東京) vs. Martin Juza(チェコ)

By Daisuke Kawasaki

中村 「川崎さん、写真撮ってもらえませんか...僕のデジカメで」

 昨シーズンに成績を残し、今年グレイヴィ、つまり、通年でのプロツアー参加資格を初めて獲得した中村 肇(東京)。そんな記念すべきシーズンのひとつめのプロツアーで、3敗という基本的に負けられないラインで中村がアリーナへと招致された。

 日本のグランプリなどでは、最近フィーチャリングエリアでよく見るようになった中村だが、アリーナでのデュエルは初めてだ。トーナメントプレイヤーであればだれでもあこがれるこのアリーナでのデュエルを記念に残したい、ということで、筆者も快く写真撮影を了承した。

 対戦するのは、世界屈指の強豪Martin Juza(チェコ)。

 中村との握手写真をとっている流れで、Juzaにも、アリーナでのデュエルは何回目か聞いてみた。

Juza 「いや、もう覚えてないよ」

Game 1

 先手のJuzaがマリガンを選択すると、間髪入れず、中村もマリガン。

 6枚の手札をお互いにキープすると、Juzaは《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator》、中村は《東屋のエルフ/Arbor Elf》と1ターン目からアクションを決める。

 さらに2ターン目も、Juzaが《ボジューカの盗賊/Bojuka Brigand》、中村が《放牧の林鹿/Grazing Gladehart》という展開。Juzaは、3ターン目に土地が止まってしまったものの、《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》をさらに追加する。

 一方の中村は、2枚目の《島/Island》をおいて、《放牧の林鹿/Grazing Gladehart》の上陸を果たし、《灰色革の狩人/Graypelt Hunter》を追加。Juzaも3枚目の《沼/Swamp》を引いた上での《血の求道者/Blood Seeker》をキャストするのだが、中村はさらに《カルニの宝石/Khalni Gem》をキャストし、上陸体制をととのえ、《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》で地上を固める。

 Juzaは、《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》でコツコツとライフを削るが、それは《放牧の林鹿/Grazing Gladehart》で相殺されている。《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper》を追加し、アンタップ後に《沼/Swamp》を4枚たてた状態でアタックする。

 このアタックに対して中村は、前のターンに出した《領地のベイロス/Territorial Baloth》を大事にし、《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》でブロック。Juzaにマナを使わせる。Juzaはあまった2マナで《血の求道者/Blood Seeker》の2体目をキャスト。

 《アイオーの廃墟の探検/Ior Ruin Expedition》をキャストし、《飛翔する海崖/Soaring Seacliff》で上陸しつつ飛行を得た《領地のベイロス/Territorial Baloth》がJuzaのライフを削り、残りライフは10。こうなると《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator》が苦しい。なにせ、中村は《放牧の林鹿/Grazing Gladehart》でライフを回復し続けているのだ。

 この《放牧の林鹿/Grazing Gladehart》をどうにかしなければ先がない。Juzaはやっと《山/Mountain》をセットし、《マグマの裂け目/Magma Rift》で《灰色革の狩人/Graypelt Hunter》を除去すると、《血の求道者/Blood Seeker》を除いた4体のクリーチャーでアタックする。

 中村は《放牧の林鹿/Grazing Gladehart》で《ボジューカの盗賊/Bojuka Brigand》を相打ちにとり、これでライフは8。

 中村は《ハリマーの深み/Halimar Depths》をセットし、山札の上を確認。《領地のベイロス/Territorial Baloth》でアタックすると、Juzaは、《血の求道者/Blood Seeker》でチャンプブロック。中村は《風乗りの長魚/Windrider Eel》を追加して、ライフが7。

 続くJuzaの3体アタックは、《東屋のエルフ/Arbor Elf》でブロックする事がほぼ確定しているが、《風乗りの長魚/Windrider Eel》をブロッカーにまわすか否かで長考する中村。結局、《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper》を通し、《東屋のエルフ/Arbor Elf》で《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》、《風乗りの長魚/Windrider Eel》で《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator》をブロックし、相打ちによって頭数を減らす。Juzaは《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper》の能力を2回使って、中村のライフは3。

 Juzaは《血の求道者/Blood Seeker》をチャンプブロッカーにまわさないために《泥地の吸血鬼/Quag Vampires》をキッカー無しでキャスト、予定通りに《領地のベイロス/Territorial Baloth》をチャンプブロックする。中村は、《アイオーの廃墟の探検/Ior Ruin Expedition》でドローして、《風乗りの長魚/Windrider Eel》をキャストする。ライフは2。

 《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper》のアタックは《風乗りの長魚/Windrider Eel》のチャンプで対応した中村だったが、Juzaが《鼓動の追跡者/Pulse Tracker》をキャストしたことで、完全に詰みになったことを理解した。

Juza 1-0 中村

Game 2

 《ハリマーの深み/Halimar Depths》《飛翔する海崖/Soaring Seacliff》とタップインランドを並べる中村に対して、Juzaは、《鼓動の追跡者/Pulse Tracker》をキャスト。

 そして、2ターン目には2枚の《沼/Swamp》から《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator》をキャスト、さらに、3ターン目にはキッカーで《泥地の吸血鬼/Quag Vampires》をキャストした。

 すでに、《ハリマーの深み/Halimar Depths》によって、自分が2ターン目から4ターン目までのドローで3枚目の土地を引けないことを知ってしまっている中村は、ここで握手のために手を差し出すしかなかったのだった。

Juza 2-0 中村

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