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Standard Decktech:行弘 賢:ナヤ

Standard Decktech:行弘 賢:ナヤ

By Daisuke Kawasaki

 昨日の三原のカバレージでも話題にあがったが、三原 槙仁(千葉)と行弘 賢(福岡)の持ち込んだナヤデックが、好成績を残している。

 特に、行弘は、自身も4勝1敗という成績でまとめ上げている。というわけで、ここで行弘・三原の共同開発というデックについての意見を、行弘に聞いてみよう。

 まずはデックリストを。

行弘 賢
ナヤ
2 《怒り狂う山峡/Raging Ravine》
1 《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
3 《山/Mountain》
4 《平地/Plains》
5 《森/Forest》
4 《活発な野生林/Stirring Wildwood》
4 《乾燥台地/Arid Mesa》
2 《ジャングルの祭殿/Jungle Shrine》

-土地(25)-
2 《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
4 《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
4 《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》
2 《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast》
4 《野生のナカティル/Wild Nacatl》
3 《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》
2 《硬鎧の群れ/Scute Mob》

-クリーチャー(21)-
4 《稲妻/Lightning Bolt》
3 《流刑への道/Path to Exile》
4 《不屈の自然/Rampant Growth》
3 《司令官の頌歌/Marshal's Anthem》

-呪文(14)-
3 《天界の粛清/Celestial Purge》
2 《跳ね返りの罠/Ricochet Trap》
4 《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》
3 《審判の日/Day of Judgment》
3 《忘却の輪/Oblivion Ring》

-サイドボード(15)-

川崎 「三原さんとの共同開発のデック、ということですが」

行弘 「そういうわけでもないんですよね...デッキを別々に作っていたら、たまたま似たようなデッキになっていて。で、大会前日にお互いに意見を交換した感じです」

川崎 「なるほど。しかし、たまたま同じようなデックというのも面白い話ですよね。そんなデックを構築するに至った動機を教えていただけますか?」

行弘 「ナヤはジャンドに負けないくらいのデッキパワーがあるんですよ、実は。ジャンドの場合、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》が基本的なアドバンテージエンジンですけど、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》の場合は続唱なので安定しないですよね」

川崎 「俗に言う、続唱のめくれ運ってやつですね」

行弘 「そうです。それがナヤの場合は、《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》なので、安定した戦力の供給ができます。ここがナヤのジャンドにはない魅力ですね」

川崎 「たしかに、今の環境でのアドバンテージエンジンは《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》か《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》と言われていますが、このデッキは《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》を中心としたデックということですね。ちなみに、《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》では何をサーチしてくるのですか?」

行弘 「基本的には《硬鎧の群れ/Scute Mob》と《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast》ですね」

行弘 「《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast》は非常に強いですね。1マナなのに、対戦相手が必ず対処しなければいけないクリーチャーですから。ベストの動きは、《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》のあとに、6ターン目に《悪斬の天使/Baneslayer Angel》と《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast》を並べる事です」

川崎 「なるほど。《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》というと、《野生のナカティル/Wild Nacatl》って感じもしますけど、たしかにワールドウェイクでオプションは増えましたね」

行弘 「《野生のナカティル/Wild Nacatl》は《野生のナカティル/Wild Nacatl》でこのデッキでは重要なパーツです。序盤を《野生のナカティル/Wild Nacatl》で押すという展開になれば、相手はここに除去を撃たなければならなくなりますから。そうすると、その分、後半戦のクリーチャーが生き残ります」

川崎 「序盤は《野生のナカティル/Wild Nacatl》が支えると」

行弘 「こちらが《稲妻/Lightning Bolt》を構えられるような形になれば、ジャンドの《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》相手にも戦えますからね。あと、1ターン目に出した《野生のナカティル/Wild Nacatl》を《流刑への道/Path to Exile》することもあります」

川崎 「《不屈の自然/Rampant Growth》の追加として使う、ってことですか?」

行弘 「効率は悪いですけどね。ジャンド相手には序盤に《流刑への道/Path to Exile》を相手に対して使うってことはほぼ絶対ないので、相手の除去にあわせて使いますね。あと、一応1ターン目《野生のナカティル/Wild Nacatl》、2ターン目《流刑への道/Path to Exile》という流れからの3ターン目《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》でアドバンテージを取り返すパターンもあります」

川崎 「3ターン目なら《荒廃稲妻/Blightning》にも間に合いますよね」

行弘 「そうですね。3ターン目の《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》という動きが強いので、《不屈の自然/Rampant Growth》も4枚つんでます。《流刑への道/Path to Exile》は、《硬鎧の群れ/Scute Mob》と《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast》が並んでいる時にも強いです」

川崎 「それはどういうシチュエーションですか?」

行弘 「土地が5枚並んでいる場合に、《硬鎧の群れ/Scute Mob》と《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast》が並んでいると、あいては必ず《硬鎧の群れ/Scute Mob》を除去しなければならないので、そこに《流刑への道/Path to Exile》を重ねると、5/5トークンが次のターンから生み出される、という感じですね」

川崎 「ナヤというデックは、ワールドウェイク後に増えた印象がありますが...」

行弘 「そうですね。実際、ワールドウェイクで獲得したカードは多いと思いですね。《活発な野生林/Stirring Wildwood》と《司令官の頌歌/Marshal's Anthem》は間違いなくこのデッキを強化しました」

行弘 「《活発な野生林/Stirring Wildwood》は、4ターン目からアタックできる軽いクロックなのに《稲妻/Lightning Bolt》で落ちませんし、《司令官の頌歌/Marshal's Anthem》は、ジャンドとのトップデック合戦で圧倒的なパワーカードです。この2枚によってデッキは完成したと思います」

川崎 「なるほど。ありがとうございました。二日目もがんばって下さい」

 ワールドウェイクで進化したナヤデック。ワールドウェイクのカードを使いこなしたい方は是非挑戦してみていただきたい。

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