イベントカバレージ
Standard Decktech:大塚 高太郎:赤緑ヴァラクート
Standard Decktech:大塚 高太郎:赤緑ヴァラクート
By Daisuke Kawasaki
八十岡 翔太(東京)・齋藤 友晴(東京)と日本人プレイヤーの多くがジャンドを選択する中、ひときわ異彩を放つデックチョイスのプレイヤーがいた。
赤緑ヴァラクートデックを持ち込んだ大塚 高太郎(神奈川)だ。
Round 4のカバレージで、ジャンド相手に勝利する姿をお届けしたが、せっかくなので、このアーキタイプについて大塚に語っていただこう。
まずはデッキリストを。
| 4 《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》 4 《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》 1 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》 5 《森/Forest》 13 《山/Mountain》 -土地(27)- 4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》 4 《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》 3 《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》 2 《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》 -クリーチャー(13)- | 4 《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》 4 《砕土/Harrow》 4 《不屈の自然/Rampant Growth》 4 《探検/Explore》 4 《探検の地図/Expedition Map》 -呪文(20)- | 2 《予見者の日時計/Seer's Sundial》 4 《放牧の林鹿/Grazing Gladehart》 4 《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》 4 《稲妻/Lightning Bolt》 1 《噴出の稲妻/Burst Lightning》 -サイドボード(15)- |
川崎 「まずは、今回、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を使おうと考えたきっかけを教えてください」
大塚 「今回のプロツアーに向けてスタンダードの調整を重ねていたんですが、その時に天下のラッシュさん(高橋 純也)が持ち込んできた《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》デッキが好感触で、そのまま調整を重ねて持ってきた感じですね」
川崎 「好感触、という事ですが、どのあたりが決めてでしたか?」
大塚 「《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》ですね。《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》によって、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》に頼らない強い勝ち手段ができたのが非常に好評価でした」
川崎 「たしかに《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》デックは、勝ち手段を土地に頼っているせいで、ジャンド対策の《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》や《広がりゆく海/Spreading Seas》に弱くなってしまうというのが厳しい所でしたからね」
大塚 「そうですね。もともとそれを回避するために、たとえば《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite》のように、マナが伸びることを利用した重いクリーチャーを投入していたわけですから。そこの部分が上陸でシナジーの多い《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》になったことで、一気にデッキが締まった感じです。出して返しで除去されないままターンが帰ってくれば、ほぼ勝てます」
川崎 「他にワールドウェイクで入ったカードは...《探検/Explore》ですか」
大塚 「そうですね。このカードは大きな動きをするわけではないんですが、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を追加でセットできますし、デッキのパワーをあげてくれていますね」
川崎 「対ジャンドはどうですか?」
大塚 「昨日のフィーチャリングでは展開に恵まれて運良く勝てましたが、正直決して楽では無いと思います。特に、最近は《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》型が復活してきているので、それは逆風ですね。五分くらいでしょうか。相手が《不屈の自然/Rampant Growth》型で、なおかつこっちのデッキを知らなければ結構有利に戦えると思いますけど」
川崎 「いわゆる地雷デッキとしてのアドバンテージが大きい、と」
大塚 「それはあります。弱点が多いデッキなので。たとえば、トークン並べたり《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》を並べたりする関係で《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》がきつかったりするので、相手が残してくるか残してこないか、見たいに対処法を知られているか知られていないかは大きいと思います」
川崎 「他に厳しいデックはありますか?」
大塚 「いや、それ以外には大体いいのがこのデッキの魅力ではあります。強いて言うと赤白上陸はかなり厳しいです。赤単はサイドで対応できますが、赤白上陸は本当に厳しいですね」
川崎 「このデックを使おうと考えている人へのアドバイスはありますか?」
大塚 「とにかくたくさんまわして見て、回し方を覚えることが必要です。土地の枚数の管理が想像以上にタイトで、《森/Forest》と《山/Mountain》の枚数にはかなりの慣れが必要なんじゃないでしょうか。特に{G}{G}が必要な《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》が入ったことで、勝ち手段をどうするか、まで視野に入れたプレイングが必要になります。《砕土/Harrow》をうまく撃てるようにならないと、使いこなすのは難しいでしょう」
川崎 「そういう意味では、大塚さんがエクステンデッドで愛用していたエルフデッキみたいなかんじですか」
大塚 「そうですね。基本的な動きは単純なコンボに見えて、途中の選択肢が多すぎて正解がわかりにくいというのは同じだと思います。どちらのデッキもかなりの習熟度が必要ですね」
川崎 「なるほど。ありがとうございました」
相手の意表をつく地雷デックでありながら、高い習熟度を求める玄人向けのデック、それが赤緑ヴァラクートだ。
相手の意表を突きつつ、巧妙なプレイで相手を翻弄したいというあなたは、是非ともこのヴァラクート道に入門してみていただきたい。
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