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Round 16:Luis Scott-Vargas(アメリカ) vs. Bertil Elfgren(スウェーデン)

Round 16:Luis Scott-Vargas(アメリカ) vs. Bertil Elfgren(スウェーデン)

By Daisuke Kawasaki

 Round 15を井川 良彦(東京)が勝利し、トップ8進出をほぼ確定、そして、このRound 16でID(合意の上での引き分け)を選択できたことによって、トップ8が完全に確定した。

 この日本人プレイヤーにとっての大ニュースがあったRound 16で、世界的な大ニュースが、新たなる伝説が作られようとしている。

 プロツアー・東京から、10年ぶりに、プロツアーでの予選ラウンド全勝記録が塗り替えられようとしているのだ。

 10年前の連勝数は、14だった。

 そして、今、16連勝の歴史が新たに作られようとしている。

Game 1

 先手のElfgrenは、マリガンからのスタート。《怒り狂う山峡/Raging Ravine》《沼/Swamp》と土地を並べる。

 対して、LSVは《活発な野生林/Stirring Wildwood》のタップインから《山/Mountain》をセットしての《野生のナカティル/Wild Nacatl》。この《野生のナカティル/Wild Nacatl》を《終止/Terminate》で対処して、《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》を追加するElfgren。

 LSVは《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を追加。《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を除去しなかったElfgrenだが、代わりに《荒廃稲妻/Blightning》を打ち込み、LSVの手札から《極楽鳥/Birds of Paradise》と《稲妻/Lightning Bolt》をもぎ取る。

 ここで、少し苦しい表情を見せたLSVなのだが、《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》セットから《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》の2枚目キャストと展開する。

 この《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》2枚へと《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》をキャストしたElfgrenなのだが...LSVは《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》の能力で《セジーリのステップ/Sejiri Steppe》をサーチし、プロテクションを与える事で、全滅を回避する。Elfgrenはため息をつく。

 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》はすでに4/4になっているので、《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》はアタックできない。そして、苗木トークンでのチャンプブロックを許さない《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》からサーチされた《ビヒモスの大鎚/Behemoth Sledge》。

 《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》を盤面に追加したElfgrenだったが、7枚の土地が墓地にある《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》が《ビヒモスの大鎚/Behemoth Sledge》を持ってしまっては、焼け石に水としか言いようがなかった。

LSV 1-0 Elfgren

Game 2

 観衆がものすごい人数集まってきた。みんな、LSVが伝説を生み出す瞬間を見に来たのだろう。この空気の中でデュエルするElhgrenはたまったものでは無いだろう。

 先手のElfgrenは2ターン目に《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》をキャスト。対してLSVは《活発な野生林/Stirring Wildwood》タップインから2ターン目に《貴族の教主/Noble Hierarch》をキャストする。

 ここで、Elfgrenは2体目の《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》を盤面に追加するのだが......3枚目の土地が置けない。マナを加速しているLSVは、3ターン目に《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》をキャストし、《野生のナカティル/Wild Nacatl》を2枚手札に加える。

 2体の《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》がLSVのライフを8にし、LSVが《野生のナカティル/Wild Nacatl》を2枚キャストしたところで、Elfgrenは《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》を《終止/Terminate》で除去する。ここで、やっと土地を引くが、タップインの《怒り狂う山峡/Raging Ravine》。

 LSVが《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をキャストしたターンの終わりに《稲妻/Lightning Bolt》を打ち込み、LSVのライフを5に、そして、自身のターンに《荒廃稲妻/Blightning》で2へと詰めていく。

 だが、LSVも、ターンエンドにElfgrenへと《稲妻/Lightning Bolt》を打ち込み、ライフを8へと。そして、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》のうち1体へと《流刑への道/Path to Exile》。

 気の早い観客が拍手する。

 なぜなら、Elfgrenのコントロールするクリーチャーは1体で、《怒り狂う山峡/Raging Ravine》がクリーチャー化してアタックすると、どのようにブロックしても8点が十分にあるからだ。

 こうして、LSVは、新しい伝説を、このカリフォルニアの地で作りあげたのだった。

LSV 2-0 Elfgren

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