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Draft Pick:森勝洋Draft Pick

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By Yuusuke Oosaka

モリカツ 「今日は空いてる色をやる!」

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 ブースタードラフトは空いてる色をやるのが基本だ。

 しかし、モリカツは上家と色が被ることが多く、いつも弱いデッキを作っているのだが、プレイ技術の高さで勝っていた。

 ゼンディカー環境は色読みゲーと言われる事もあるくらいに、上流と色を変える事で強いデッキが作れる環境だ。

 そんな真実にモリカツはPTサンディエゴの初日ドラフトを通して気付いた。

 真実に気付くのが遅すぎる。

 8人ドラフト時に流れの読み方で代表的な戦略には、

・強いカードが流れてくる色で判断
・一周した後の無くなった8枚から判断
・ソーティング(カードの封入パターン)を覚える

 などがあり、モリカツは「流れてくる強いカードで判断」という戦略をメインに据えてピックを行う。

モリカツのピックを見てみよう。

Pack1

●1手目《オラン=リーフの生き残り/Oran-Rief Survivalist》

 他の候補:《板金鎧の土百足/Plated Geopede》《コーの鉤の達人/Kor Hookmaster》

 WWK(ワールドウェイク)の加入により、強化された同盟者を意識したピック。

 WWKで赤が弱くなったため《板金鎧の土百足/Plated Geopede》を取って赤になるのを避けたという意図もある。

●2手目《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》

 他の候補:《高地の狂戦士/Highland Berserker》

 パックが弱く、一番点数の高い《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》。

●3手目《崖を縫う者/Cliff Threader》

 他の候補:《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》、《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper》

 2手目で白のカードを取ったのと、黒いカードが2枚ある事を意識して、他候補より点数の低いカードをピック。

●4手目《ハグラの悪魔信者/Hagra Diabolist》

 他の候補:《ベイロスの檻の罠/Baloth Cage Trap》

 強い同盟者。

 《ハグラの悪魔信者/Hagra Diabolist》が場にいる状態で《兵員への参加/Join the Ranks》をキャストすると、同盟者3体で2回《ハグラの悪魔信者/Hagra Diabolist》の能力が誘発して相手に6点ダメージ。

●5手目《猛火の松明/Blazing Torch》
●6手目《ベイロスの檻の罠/Baloth Cage Trap》

 他の候補:《風をまとう突撃/Windborne Charge》

●7手目《コーの装具役/Kor Outfitter》

 他の候補:《鞭打ちの罠/Whiplash Trap》

●8手目《雨雲の翼/Nimbus Wings》
●9手目《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper》
●10手目《カビーラの交差路/Kabira Crossroads》
●11手目《吸血鬼の一噛み/Vampire's Bite》
●12手目《隊商のハルダ/Caravan Hurda》
●13手目《土地縛りの儀式/Landbind Ritual》
●14手目《罠師の引き込み/Trapmaker's Snare》

Pack2

●1手目《未達への旅/Journey to Nowhere》

 他の候補:《ベイロスの林壊し/Baloth Woodcrasher》、《落とし穴の罠/Pitfall Trap》

●2手目《見栄え損ない/Disfigure》

 他の候補:《リバー・ボア/River Boa》

 黒に行くか、緑に行くかのターニングポイント。

 1パック目の9手目で《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper》が取れたこともあり、黒を選択。

●3手目《ハグラの悪魔信者/Hagra Diabolist》

 他の候補:《コーの鉤の達人/Kor Hookmaster》、《領地のベイロス/Territorial Baloth》

 ここで黒が決定。

 《ハグラの悪魔信者/Hagra Diabolist》2体から同盟者を目指す。

●4手目《組み合い鉤/Grappling Hook》
●5手目《墓所王の探索/Quest for the Gravelord》

 他の候補:《ハグラのクロコダイル/Hagra Crocodile》、《ムラーサの紅蓮術士/Murasa Pyromancer》

●6手目《オンドゥの僧侶/Ondu Cleric》

 他の候補:《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》

 ここで嬉しい同盟者。

●7手目《精神ヘドロ/Mind Sludge》

 この手順で取れるのは黒が空いてる証拠。

●8手目《カビーラの交差路/Kabira Crossroads》

 他の候補:《面晶体集め/Hedron Scrabbler》

●9手目《命拾い/Narrow Escape》

 他の候補:《コーの決闘者/Kor Duelist》

●10手目《反逆の印/Mark of Mutiny》
●11手目《命拾い/Narrow Escape》
●12手目《ゼンディカーの彼方導き/Zendikar Farguide》
●13手目《命拾い/Narrow Escape》
●14手目《愚鈍な虚身/Mindless Null》

Pack3

●1手目《墳墓の呪詛/Tomb Hex》

 他の候補:《応報の罠/Nemesis Trap》《天頂の鷹/Apex Hawks》

 《応報の罠/Nemesis Trap》と迷って《墳墓の呪詛/Tomb Hex》を取る。

●2手目《巣立つグリフィン/Fledgling Griffin》

 他の候補:《腐敗したゼンディコン/Corrupted Zendikon》《帆凧/Kitesail》

●3手目《アガディームの密教信者/Agadeem Occultist》

 他の候補:《兵員への参加/Join the Ranks》

 欲しい同盟者が二枚同時に来てしまう。

●4手目《マラキールの解体者/Butcher of Malakir》

 他の候補:《腐敗したゼンディコン/Corrupted Zendikon》《墳墓の呪詛/Tomb Hex》

●5手目《湿地を縫う者/Marsh Threader》

 他の候補:《腐敗したゼンディコン/Corrupted Zendikon》《流砂/Quicksand》

●6手目《面晶体の流浪者/Hedron Rover》

 他の候補:《廃墟の幽霊/Ruin Ghost》

●7手目《泥地の吸血鬼/Quag Vampires》

 他の候補:《鼓動の追跡者/Pulse Tracker》

●8手目《泥地の吸血鬼/Quag Vampires》
●9手目《ナーリッドの群れ/Gnarlid Pack》
●10手目《飛び地の精鋭/Enclave Elite》
●11手目《呪文の歪曲/Spell Contortion》
●12手目《よだれ流しの虚身/Slavering Nulls》
●13手目《疲弊の休息/Rest for the Weary》
●14手目《災難の瀬戸際/Brink of Disaster》

 モリカツはゼンディカー3パックを使用したGP北九州でベスト8に入賞しているのだが、ドラフト3回はすべて白黒。

 PTサンディエゴの初日ドラフトも白黒。

 今回も白黒。

 今までと違い、「好きだから」という理由ではなく、流れを読んだ正当な白黒だ。

 同卓メンバーの色は1番席から順番に、

黒緑
赤白
青緑
赤緑
白黒(モリカツ)
青白
赤白
黒タッチ緑

 上二人と違う色をやっているモリカツは宣言通りにドラフトの流れを読んだ。

 下二人が白被りだが、黒を触っていないので、2パック目の返しでも黒いカードに期待ができる良い色選択。

 事実、《マラキールの解体者/Butcher of Malakir》《ハグラの悪魔信者/Hagra Diabolist》2枚など、卓内で一番強いデッキ構成にはなったが、出現したカードがとても弱く、デッキの完成度はいまいち。

 同盟者がもっと出現してくれれば強いデッキになっていた。

モリカツ「いつも通りデッキは弱いけど3-0する!」

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