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準々決勝:Daniel Grafensteiner(ドイツ) vs. Craig Wescoe(アメリカ)

準々決勝:Daniel Grafensteiner(ドイツ) vs. Craig Wescoe(アメリカ)

By Hiroto "Kikushi" Higa

Game 1

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 先手を取ったのは、緑白黒グッドスタッフを駆るDaniel。

 Danielは1ターン目に森を置いて《貴族の教主/Noble Hierarch》をプレイ。

 Craigは《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》をプレイ。

 お互いのデッキにおいて最善のゲームスタートとなった。

 Danielは2ターン目にも同じように森を出して《貴族の教主》と軽快な滑り出し。

 そして、召喚酔いの解けた《貴族の教主》が賛美を重ねてのアタック。

 これをCraigが《ステップのオオヤマネコ》で受け止める事はもちろんなく、通してライフは18に。

 返しのターンにCraigはセット平地、《ステップのオオヤマネコ》が上陸し、そのままアタック。

 これももちろん通り、Danielのライフも18に。そして《白騎士/White Knight》を戦場に追加してのエンド。

 3ターン目にして豊富なマナベースを手にしているDaniel、しばし考えたのち《貴族の教主》2体、そして森二つをタップ。

 デッキに4種類ある4マナ域から飛び出したのは《エメリアの天使/Emeria Angel》。そしてセットされる土地は《湿地の干潟/Marsh Flats》、白であり飛行を持つ1/1の鳥トークンが上陸によって現れ、さらにこの《湿地の干潟》が即座に生け贄に捧げられる。

 再上陸によってトークンが再生産。一瞬で布陣を整えて、Craigにターンを返す。

 セットは《空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin》。《ステップのオオヤマネコ》が上陸するも、眼前にそびえる厚き壁の前には《白騎士》とともに立ち竦むばかり。これを突破するべく、プレイされたのは《信頼おける山刀/Trusty Machete》に《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》という2種類の装備品。

 だが、「前者と後者を上手く使えれば、なんとか打開出来るか」というCraigの望みを断ち切るが如く、盤面には脅威が追加され続ける。まず《活発な野生林/Stirring Wildwood》、次に上陸によって発生されるトークン、そして《悪斬の天使/Baneslayer Angel》。

 その状況を確認し、ゆっくりと引いた1枚は起死回生なりうる《審判の日/Day of Judgment》。

 しかし、残念ながら、Craigの手札には4枚目の土地が無かった。

 迫る《悪斬の天使》一同の猛攻になんとか1ターン耐え、もう一度トップに希望を託すも、土地は来ず。

Daniel 1-0 Craig

Game 2

 お互いのサイドボードは

Daniel

OUT

-2《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》
-1《司令官の頌歌/Marshal's Anthem》

IN

+2《世界を鎮める者/World Queller》
+1《茨異種/Thornling》

Craig

OUT

-4《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
-1《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》
-1《空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin》

IN

+2《光輝王の昇天/Luminarch Ascension》
+2《忘却の輪/Oblivion Ring》
+2《審判の日/Day of Judgment》

 となっている。

 先手はCraig。互いにマリガンなし。

 先手は《湿地の干潟/Marsh Flats》から平地を呼びだし、《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》からスタート。

 後手は《森》から《貴族の教主》でスタート。先手後手が入れ替わった、1ゲーム目のような始まり。

 セット《乾燥台地/Arid Mesa》は即座に平地へと変わり、《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》が二度上陸。

 この4点を受けて、Danielのライフは16。

 ここで放たれる、サイドカードの《光輝王の昇天/Luminarch Ascension》。

 《貴族の教主》の2体目が現れる事はなく、代わりに《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》から引っ張った森と《貴族の教主》からのマナブーストで《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》が場に降臨。《光輝王の昇天》のカウンターがまず1つ。

 《聖遺の騎士》に対して、Craigの取ったプレイはまず《コーの空漁師/Kor Skyfisher》で土地を戻し、それをセットして《ステップのオオヤマネコ》を上陸させ、流れるように《流刑への道/Path to Exile》で《聖遺の騎士》を追放し(持ってきたのは《平地/Plains》)アタック。

 Danielのライフは13点に。

 《流刑への道》によって土地が伸びたからこそのDaniel3ターン目《悪斬の天使》も、また《流刑への道》によって退けられ、4ターン目に《悪斬の天使》再び、もあっさりと《忘却の輪/Oblivion Ring》で対応されて場に残れない。

 かくて、続けざまに攻め手を失ってしまったDaniel。

 《エメリアの天使》《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》《沼》の手札から選択した《大渦の脈動》の優先対象は2つ、カウンターが2つ載っている《光輝王の昇天》、または《悪斬の天使》を捕えている《忘却の輪/Oblivion Ring》。

 Danielの選択は後者。攻めの姿勢で《光輝王の昇天》の条件を達成させないプランを選択。

 そのターンにダメージを与えることが出来なかったので、カウンターは3つとなる。

 《悪斬の天使》を突破できないので、Craigは《戦慄の彫像》をセットしてエンド。

 Danielのドローは《流刑への道》。しかし、これを《コーの空漁師》に撃たず、《悪斬の天使》単体でのアタック。

 もちろんこれはブロックされ、またしてもノーダメージ。Craigの《光輝王の昇天》にカウンターが4つ溜まり、条件達成。

 天使トークンがエンド前に2体生産され、また少しでも数を減らそうと《悪斬の天使》が殴れば、《コーの空漁師/Kor Skyfisher》とさらに生産された天使トークンとで4体ブロックされて墓地に落ち、万事休す。そのまま天使トークンの波に押し流されてしまった。

Daniel 1-1 Craig

Game 3

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 ここでテレビマッチへと移動。

 先手のDanielが1マリガン。やや重めのハンドをキープ。

 《貴族の教主》が1ターン目に現れないのに対し、常に1ターン目に姿を見せる《ステップのオオヤマネコ》。

 2ターン目には《乾燥台地》で4点を与えて《白騎士》。3ターン目には《戦慄の彫像/Dread Statuary》セットから《信頼おける山刀/Trusty Machete》を《ステップのオオヤマネコ》に装備させて痛烈な打点を叩きだす。

 これに対してDanielは手札の《大渦の脈動》をしばし眺めてから、《白騎士》を《流刑への道》で追放。

 4ターン目に《大渦の脈動》を《ステップのオオヤマネコ》に撃つも、Craigの場に生物は追加されつづける。

 細かく除去をしてみるも圧力に耐えきれず。

Daniel 1-2 Craig

Game 4

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 またも先手のDanielが1マリガン。

 Danielが《貴族の教主》からのスタート、2ターン目に《国境地帯のレインジャー》とマリガン分を取り返す回りを見せる。

 一方で、ひたすらに土地ばかりを置きつづけるCraig。

 《貴族の教主》の賛美を受けてレッドゾーンをひた走る《国境地帯のレインジャー》によって、あっという間にライフを半分近く失ってしまう。

 《湿地の干潟》と《乾燥台地》を4ターン目に使い、ライフを10にしつつも、ひとまず《審判の日》をプレイして盤面を一度整理する。

 何かを追加できれば押し込めそうな状況のDanielだが、森をセットしてターンを渡すだけに留まる。

 Craigはここぞとばかりに温存していた《コーの空漁師》《ステップのオオヤマネコ》を繰り出しての反転攻勢。

 その返しのDanielは《活発な野生林》をセットし、一度殴られるのを許容する構えを見せる。

 お互いの役割は一転し、攻勢をかけるCraig、防戦を行うDanielという形へ。

 この状況はDanielが《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》をプレイしたところから、さらに複雑な様相を見せる。

 ライフが既に危険水域となっているCraigが《遍歴の騎士、エルズペス》を落とす為にある程度の攻勢をかけ続け(守る為に能力を起動した《活発な野生林》には《流刑への道》プレイ)。そしてライフを削り切られぬように《コーの空漁師》2体で体制を固める。

 しかし、そこに《大渦の脈動》が突き刺さり、兵士トークンでのアタックを受けてしまう。

 《遍歴の騎士、エルズペス》の守りにトークン1体を残され、またも役割が変わるかと思われた。

 だが、それを切り崩す《忘却の輪》プレイ(対象は兵士トークン)からのアタック。

 障害は消えてアタックが通り、《遍歴の騎士、エルズペス》は墓地へ。

 さらにこの《忘却の輪》を《コーの空漁師》で回収するという盤石の手筋。

 トップした《悪斬の天使》プレイも、回収された《忘却の輪》が予定調和で場から排除。

 均衡を保つ場からお互いに相手のライフを削り切るべく、タイトなダメージレースを展開する。

 激しい攻防を経て、ライフがDaniel6、Craig4となった時、《貴族の教主》の賛美を得た《水蓮のコブラ》へCraigが《流刑への道》をプレイ。

 このプレイを見たDanielは戦闘終了後に《大渦の脈動》をゆっくりと《悪斬の天使》を捕えている《忘却の輪》へ。

 勝負を決める、まさしく最善手。
 戦場に舞い戻る《悪斬の天使》。

 これはどうしたものかと状況を見つめながら、Craigはドロー。

 プレイされる《審判の日》!

 またもひっくり返ってしまった盤面。

 そして、Danielにとって悪いことにCraigのパーマネントには《戦慄の彫像》がある。

 《貴族の教主》引いてプレイするも、辛い状況になってしまったことに変わりないDaniel。ターンを返すと、Craigの場にはさらに追加で《ステップのオオヤマネコ》。

 何もひかなければほぼラストドローは......《聖遺の騎士》!

 これで次の攻勢を受けきれ、なおかつ、相手は《聖遺の騎士》の一撃に耐えられない。

 またしても、役割は入れ替わる。


 次のターン、Craigのトップデッキ、《忘却の輪》によって。

 そう、何度でも。

Daniel 1-3 Craig

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