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preview:環境限界を探せ!

preview:環境限界を探せ!

By Daisuke Kawasaki

 いつのことだったか忘れてしまったが(おそらくはブロック構築で行われるグランプリの直前に)「鉄人」石田 格(東京)に聞いてみたことがある。

 ブロック構築を支配するデックを作るにはなにが必要か?と。

小宮 忠義
グランプリ・九州99 / 優勝
14 《島/Island》
4 《枯渇地帯/Blasted Landscape》
4 《フェアリーの集会場/Faerie Conclave》
4 《離れ島/Remote Isle》

-土地(26)-

2 《変異種/Morphling》
2 《パリンクロン/Palinchron》
3 《マスティコア/Masticore》

-クリーチャー(7)-
4 《無効/Annul》
4 《巻き直し/Rewind》
4 《天才のひらめき/Stroke of Genius》
3 《不実/Treachery》
1 《撤回/Rescind》
4 《魔力消沈/Power Sink》
4 《厳かなモノリス/Grim Monolith》
3 《スランの発電機/Thran Dynamo》

-呪文(27)-
石田 格
グランプリ・神戸01 / 優勝
4 《平地/Plains》
6 《島/Island》
4 《山/Mountain》
4 《沿岸の塔/Coastal Tower》
4 《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
4 《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》

-土地(26)-


-クリーチャー(0)-
3 《回避行動/Evasive Action》
4 《除外/Exclude》
4 《排撃/Repulse》
4 《嘘か真か/Fact or Fiction》
4 《ウルザの激怒/Urza's Rage》
4 《吸収/Absorb》
4 《予言の稲妻/Prophetic Bolt》
3 《ゴブリンの塹壕/Goblin Trenches》
4 《火+氷/Fire/Ice》

-呪文(34)-
1 《ラッカボルバー/Rakavolver》
4 《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
2 《稲妻/Lightning Bolt》
2 《撹乱/Disrupt》
4 《反論/Gainsay》
2 《デアリガズの息/Breath of Darigaaz》

-サイドボード(15)-

 石田といえば、「こんなデック作るんじゃなかった」の名言で知られるウルザブロック構築の青茶単、通称「イタリックブルー」を作製し、インベイジョンブロック限定構築で行われたグランプリ神戸には、ノンクリーチャーのトリコロールトレンチを持ち込み、自身初の個人タイトルを獲得している。

 そして、なによりも、神河ブロック限定構築で行われたプロツアー・フィラディルフィアでは、《春の鼓動/Heartbeat of Spring》と、各種明神を組み合わせたマナ加速型の重量コントロールデック「明神フレア」を構築、それを使用した津村 健志(大阪)が準優勝し、彼の代名詞である「日本人初のPoY」獲得に大きく貢献した。

 このように、数々の名デックでブロック構築を制してきた石田に、是非ともブロック構築を支配するデックとはなにかを聞いてみたかったのだ。

 すると、石田は、こう答えた。

石田 「簡単ですよ。環境限界を見つければいいんです」

 環境限界?

 まったく聞いたことのない単語が登場し、最初は知ったかぶって話を合わせていた筆者も、我慢できずに聞いてしまった。

 環境限界ってなんですか?

石田 「カードプールの狭いブロック構築の世界では、環境的にどうしても対処することのできないカードや戦略がうまれてしまうんです。それを環境限界と呼びます」

 《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》を擁する各種ビートダウンと、今なお最強サーチカードの一角を担っている《けちな贈り物/Gifts Ungiven》。

 この2枚のカードによるビートダウンvsコントロールという図式だった神河ブロック構築。

 ここに石田が持ち込んだデックは、明神フレアであった。

津村 健志
プロツアー・フィラディルフィア05 / 準優勝
2 《平地/Plains》
3 《島/Island》
5 《沼/Swamp》
7 《森/Forest》
1 《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death's Storehouse》
1 《平穏な庭園/Tranquil Garden》
4 《氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge》

-土地(23)-

1 《花の神/Hana Kami》
4 《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
1 《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》
1 《夜陰明神/Myojin of Night's Reach》
1 《風見明神/Myojin of Seeing Winds》

-クリーチャー(8)-
1 《魂無き蘇生/Soulless Revival》
1 《摩滅/Wear Away》
1 《崩老卑の囁き/Horobi's Whisper》
3 《けちな贈り物/Gifts Ungiven》
3 《忌まわしい笑い/Hideous Laughter》
4 《木霊の手の内/Kodama's Reach》
1 《緊急時/Time of Need》
1 《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》
4 《最後の裁き/Final Judgment》
2 《時間停止/Time Stop》
1 《墓場の騒乱/Stir the Grave》
3 《春の鼓動/Heartbeat of Spring》
4 《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》

-呪文(29)-
4 《鼠の墓荒らし/Nezumi Graverobber》
1 《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》
3 《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》
1 《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》
2 《英雄の死/Hero's Demise》
2 《摩滅/Wear Away》
2 《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》

-サイドボード(15)-

石田 「たとえば、神河ブロック構築での、マナ加速からの明神。当時の(神河救済が入る前の)あの環境で、この戦略に対抗できる戦略は存在しなかった。これが環境限界です」

 うろ覚えなので、あくまでも概意として石田がこう言っていた、程度の参考意見として読んで欲しいが、とにかく、ここで石田が提示した「環境限界」というアイデアは、ブロック構築の環境を理解する為には、非常に重要な概念であるように感じられた。

 ゼンディカーブロック限定構築で行われるこのプロツアー・サンファン。

 このプロツアーの構築戦を楽しむために、「環境限界」をキーワードに、まずは現在存在するアーキタイプを簡単におさらいし、これをこのプロツアーのプレビュー記事としたい。

 なお、大きな大会の行われていないフォーマットなので、今回は、プロツアー・フィラディルフィア準優勝の津村にあやかって、グローバルサイトのDecks of the Weekからデックリストを拝借しよう。

 プロツアー前のこの時期にシークレットテックがこんな所に埋まっているはずもないが、しかし、環境理解の助けにはなると思う。

■環境のスタートはコントロール

Nihil198571 (4-0)
ZEN Block Constructed Daily #1213228 on 05/18/2010
4 《天界の列柱/Celestial Colonnade》
2 《ハリマーの深み/Halimar Depths》
4 《島/Island》
2 《湿地の干潟/Marsh Flats》
4 《平地/Plains》
3 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4 《セジーリの隠れ家/Sejiri Refuge》
3 《地盤の際/Tectonic Edge》

-土地(26)-

3 《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》
3 《前兆の壁/Wall of Omens》

-クリーチャー(6)-
1 《全ては塵/All Is Dust》
4 《取り消し/Cancel》
4 《審判の日/Day of Judgment》
2 《剥奪/Deprive》
3 《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
2 《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》
1 《乱動への突入/Into the Roil》
4 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
4 《未達への旅/Journey to Nowhere》
1 《複製の儀式/Rite of Replication》
2 《宝物探し/Treasure Hunt》

-呪文(28)-
1 《全ては塵/All Is Dust》
4 《真心の光を放つ者/Devout Lightcaster》
1 《乱動への突入/Into the Roil》
4 《コーの火歩き/Kor Firewalker》
2 《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》
1 《落とし穴の罠/Pitfall Trap》
2 《広がりゆく海/Spreading Seas》

-サイドボード(15)-

 環境のスタート時に、誰もが考えたのは、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》と《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》の環境ツートップのプレインズウォーカーを擁する青白コントロールが、環境限界になり得るのではないか、ということだった。

 実際に、現在のスタンダード環境を青白タップアウトが席巻しているように、この2体のプレインズウォーカーは単体での性能も高く、その上で、タッグを組むとさらに強いという環境限界どころか、環境異常とすら考えられるカードであった。

 さらに、ここへ《前兆の壁/Wall of Omens》の存在も加わり、生半可なデックでは太刀打ちできない超強力なデックとなってしまった。

 同型対策としても優秀な《全ては塵/All Is Dust》の投入を持って、一度は完成を見せたこのデックにどう対処するか、もしくは、さらなる完成度の青白コントロールを構築できるかが、環境限界を求めるスタート地点であった。

 それはちょうど、神河ブロック構築で「《けちな贈り物/Gifts Ungiven》は使わなくても使えるようになっておけ」といわれたほど基本であったことを思い起こさせる。

■そして、ビートダウン

 一方で、ゼンディカー・ワールドウェイクドラフトが過去最速のリミテッド環境といわれていたように、この環境には、低マナ域の強力なカードがあふれかえっており、この低マナ域のカードを活用したビートダウンデックが環境限界なのでは無いかと考えるプレイヤーもいた。

bolov0 (3-1)
ZEN Block Constructed Daily #1213225 on 05/17/2010
4 《乾燥台地/Arid Mesa》
11 《山/Mountain》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
2 《くすぶる尖塔/Smoldering Spires》
3 《ぐらつく峰/Teetering Peaks》

-土地(24)-

4 《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》
4 《ゴブリンの先達/Goblin Guide》
4 《カルガの竜王/Kargan Dragonlord》
4 《窯の悪鬼/Kiln Fiend》
2 《板金鎧の土百足/Plated Geopede》

-クリーチャー(18)-
4 《噴出の稲妻/Burst Lightning》
3 《壊滅的な召喚/Devastating Summons》
3 《炎の斬りつけ/Flame Slash》
2 《二股の稲妻/Forked Bolt》
3 《焼尽の猛火/Searing Blaze》
3 《よろめきショック/Staggershock》

-呪文(18)-
2 《二股の稲妻/Forked Bolt》
4 《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》
2 《磁石のゴーレム/Lodestone Golem》
2 《黒曜石の火心/Obsidian Fireheart》
3 《罰する火/Punishing Fire》
2 《探検家タクタク/Tuktuk the Explorer》

-サイドボード(15)-
Awesome7574 (3-1)
ZEN Block Constructed Daily #1234440 on 05/25/2010
4 《湿地の干潟/Marsh Flats》
16 《沼/Swamp》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》

-土地(24)-

4 《尊大な血王/Arrogant Bloodlord》
4 《恐血鬼/Bloodghast》
4 《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》
4 《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch》
4 《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》
4 《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》

-クリーチャー(24)-
4 《血の饗宴/Feast of Blood》
4 《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》
4 《食餌の衝動/Urge to Feed》

-呪文(12)-
4 《忌まわしい最期/Hideous End》
3 《湿地での被災/Marsh Casualties》
4 《精神ヘドロ/Mind Sludge》
4 《燻し/Smother》

-サイドボード(15)-

 その代表格と言えるのが、赤単と、黒単吸血鬼のふたつの単色ビートダウンである。どちらもブロック構築環境とは思えない速度を持っており、環境限界の名に恥ずかしくないレベルのデックであるといえよう。

 赤単は《ゴブリンの先達/Goblin Guide》からはじまる環境最速のビートダウンであるし、一方の吸血鬼は両プレインズウォーカーに対処しうる《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》をはじめ、豊富なユーティリティと絡め手での勝負を得意としている。

 また、昨年末のThe Finalsを制した上陸を中心とした赤白デックも、環境限界を狙う一角である。

sebastianpozzo (3-1)
ZEN Block Constructed Daily #1234440 on 05/25/2010
4 《乾燥台地/Arid Mesa》
2 《進化する荒野/Evolving Wilds》
4 《湿地の干潟/Marsh Flats》
4 《山/Mountain》
6 《平地/Plains》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》

-土地(24)-

4 《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》
3 《コーの決闘者/Kor Duelist》
2 《コーの空漁師/Kor Skyfisher》
4 《板金鎧の土百足/Plated Geopede》
4 《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》
4 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
4 《闘争の学び手/Student of Warfare》

-クリーチャー(25)-
3 《冒険者の装具/Adventuring Gear》
1 《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》
2 《噴出の稲妻/Burst Lightning》
4 《よろめきショック/Staggershock》
1 《信頼おける黍鉈/Trusty Machete》

-呪文(11)-
1 《猛火の松明/Blazing Torch》
3 《炎の斬りつけ/Flame Slash》
4 《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》
4 《コーの火歩き/Kor Firewalker》
3 《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》

-サイドボード(15)-

 赤と白の2大上陸クリーチャーによるビートは、多少のムラこそあるものの、赤単を超えうる速度を実現する。

 また、先日のプロツアー・サンディエゴでLSVを16連勝させたBoss-Nayaのギミックであるこの2枚のコンボも、ソリューションとなる可能性を大いに秘めている。

 リミテッドで超強力なカードが愛称として「十手」と呼ばれることは多々あるが、《冒険者の装具/Adventuring Gear》はこの環境の《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》となり得るのか。

■第3の選択肢、マナ加速

 コントロールと、ビートダウン。

 このふたつがにらみ合う環境に突如名乗りをあげ、その抜群の対青白性能で環境を席巻したデックがある。

 それが、緑単エルドラージだ。

MEGAL0MANIA (4-0)
ZEN Block Constructed Daily #1234440 on 05/25/2010
4 《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple》
2 《ウギンの目/Eye of Ugin》
13 《森/Forest》
4 《カルニの庭/Khalni Garden》
3 《地盤の際/Tectonic Edge》

-土地(26)-

1 《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
4 《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》
3 《コジレックの捕食者/Kozilek's Predator》
3 《オンドゥの巨人/Ondu Giant》
4 《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》
1 《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》

-クリーチャー(16)-
4 《全ては塵/All Is Dust》
4 《古きものの活性/Ancient Stirrings》
4 《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
2 《探検の地図/Expedition Map》
4 《探検/Explore》

-呪文(18)-
1 《ウギンの目/Eye of Ugin》
1 《コジレックの捕食者/Kozilek's Predator》
2 《自然の要求/Nature's Claim》
1 《オンドゥの巨人/Ondu Giant》
4 《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》
4 《ペラッカのワーム/Pelakka Wurm》
1 《地盤の際/Tectonic Edge》
1 《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》「

-サイドボード(15)-

 緑の豊富なマナ加速や、《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple》による圧倒的なマナベースからの、三大エルドラージ降臨。

 まさに、「明神フレア」を思わせるこの構築が、神河限定構築同様に、環境限界となる可能性はあるのか。

 たしかに、青白コントロールに対しては絶大な相性を誇るが、一方で序盤の動きに難があるため、ビートダウンに弱いという弱点がある。

 ここに掲載したリストは、マナ加速能力をもったクリーチャーを投入し、その弱点を緩和しようという工夫が見られるが、この工夫が果たして環境の限界突破となるのだろうか?

 また、同様のマナ加速というアプローチのデックとして、青緑赤のマナ加速デックがある。

sanryu (3-1)
ZEN Block Constructed Daily #1213213 on 05/15/2010
3 《森/Forest》
4 《ハリマーの深み/Halimar Depths》
3 《島/Island》
4 《カザンドゥの隠れ家/Kazandu Refuge》
4 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
3 《山/Mountain》
3 《怒り狂う山峡/Raging Ravine》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》

-土地(28)-

3 《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》
1 《カビのシャンブラー/Mold Shambler》
4 《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》
4 《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》

-クリーチャー(12)-
4 《彗星の嵐/Comet Storm》
4 《探検/Explore》
4 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
4 《先読み/See Beyond》
4 《よろめきショック/Staggershock》

-呪文(20)-
4 《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》
1 《二股の稲妻/Forked Bolt》
1 《カビのシャンブラー/Mold Shambler》
2 《繰り返すひらめき/Recurring Insight》
3 《呪文貫き/Spell Pierce》
4 《絡め汁/Tanglesap》

-サイドボード(15)-

 通常のマナ加速カードに加えて、《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》や、ものによっては《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》を投入してのマナ加速と、環境限界ではなくとも、間違いなく最強カードのひとつである《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》のコラボレーションとなったこの戦略が環境限界となるのか?

 個人的には、《彗星の嵐/Comet Storm》を採用できることも、ポイントして評価したい。このカードも、うまく使えるデックがあるのであれば、環境限界となるポテンシャルを秘めているように感じられる。

Hesturk (4-0)
ZEN Block Constructed Daily #1213218 on 05/16/2010
4 《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple》
3 《ウギンの目/Eye of Ugin》
15 《山/Mountain》
4 《地盤の際/Tectonic Edge》

-土地(26)-

1 《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
4 《エムラクールの孵化者/Emrakul's Hatcher》
2 《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》
1 《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》

-クリーチャー(8)-
4 《全ては塵/All Is Dust》
4 《噴出の稲妻/Burst Lightning》
2 《連鎖反応/Chain Reaction》
4 《彗星の嵐/Comet Storm》
4 《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
4 《探検の地図/Expedition Map》
4 《焼尽の猛火/Searing Blaze》

-呪文(26)-
1 《連鎖反応/Chain Reaction》
4 《二股の稲妻/Forked Bolt》
4 《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》
2 《溶岩の玉の罠/Lavaball Trap》
4 《磁石のゴーレム/Lodestone Golem》

-サイドボード(15)-

 これはあくまでもおまけだが、《彗星の嵐/Comet Storm》をフューチャーした赤単エルドラージというアーキタイプもわずかにいる。

■環境限界を探せ!

 ざっと、この環境を代表するデックを見ながら、環境限界となり得るカードを見てきたが、いかがだっただろうか。

 暫定的には、青白コントロール・ビートダウン・緑単エルドラージによるメタゲームの三角形が成立しているようにも見えるが、環境限界となりうるカードがまだまだ埋蔵されているかもしれない。

 たとえば、最近スタンダードを席巻している《復讐蔦/Vengevine》の姿がリストに見えないが、墓地対策がなく、またタフネス4がひとつの基準となっているこの世界では環境限界となる可能性は大きくあるだろうと考えられる。

 昨年行われたプロツアー・ホノルルの環境限界は、疑うことなく続唱ジャンドであった。

 そして、ローウィンブロックがローテーション落ちした後のスタンダードでの続唱ジャンドの一強時代は記憶に新しいかと思う。

 このように、環境限界を見極めることは、次期スタンダードの環境を予測する大きな助けにもなる。

 スタンダードにしか興味がないという方も、これを機会に、ブロック構築の「環境限界」をともに見極める旅にでようではないか。

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