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Round 5:山本 明聖(和歌山) vs. Jon Finkel(アメリカ)

Round 5:山本 明聖(和歌山) vs. Jon Finkel(アメリカ)

By Daisuke Kawasaki

 プロツアー・オースティンでの渡辺 雄也(神奈川)・清水 直樹(大阪)のトップ8入賞、プロツアー・サンディエゴでの井川 良彦(東京)のトップ8入賞と、今や新世代まっただ中のアメリカほどでは無いものの、新鋭の台頭が目立ってきた日本プロプレイヤー。

 そんな流れを作り出したのは、やはり、プロツアー・京都での山本・棚橋のトップ8入賞だっただろう。今や、色々な意味であの「華麗なる天才」小室 修(東京)に迫る貫禄をもちつつあるとまでいわれる山本。

 惜しくも昨年はRookie of the Yearを逃したものの、年末のThe Finalsでも優勝し、今、もっとも将来が期待される新鋭であるといっていいだろう。

 そんな山本が対戦するのは、生きるレジェンド、ミスターマジック、強いアメリカ象徴、どれだけ言葉を重ねても足りないほどに偉大な殿堂プレイヤーJon Finkel(アメリカ)。

 マナ加速からの3大始祖召喚を目指す山本の緑単エルドラージに対して、Finkelが選択したのは、クリーチャーを並べて、《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》を置く方の緑単エルドラージ。

 同じく、緑単で、エルドラージの名を冠するデックでありながら、まったく違うアプローチのデックのマッチアップ。

 果たして、伝説が伝説となった理由を若者に見せつけるのか、それとも、新鋭が新しい時代の到来を古豪に見せつけるのか。

Game 1

 先手のFinkelが1ターン目に《東屋のエルフ/Arbor Elf》。そこから、2ターン目に、セットランドをからめて、《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》を2体キャストするというロケットスタート。

 対する山本は2ターン目に《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》をキャストする。

 ここでFinkelは《復讐蔦/Vengevine》をキャスト。山本のライフを一気に13まで詰める。

 山本は《古きものの活性/Ancient Stirrings》で《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple》を手札に加え、《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》を絡ませたマナでさらに《成長の発作/Growth Spasm》をキャストして一気にマナを伸ばす。

 Finkelは《獣使いの昇天/Beastmaster Ascension》をキャスト。4体でアタックし、カウンターを4つ一気に載せる。

 絶体絶命の山本。だが、ここで、《ウギンの目/Eye of Ugin》がセットされ、《全ては塵/All Is Dust》が間に合う!

 返すターンでFinkelは《コジレックの捕食者/Kozilek's Predator》をキャストしてクロックを維持。対して山本は《探検/Explore》と《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》を使用してさらにマナを伸ばしていく。

 Finkelは手札を使い果たして《狼茨の精霊/Wolfbriar Elemental》をさらに追加し、続くターンには山本のライフを打ち倒せるだけのクロックを用意する。

 だが、ここで2枚目の《全ては塵/All Is Dust》!一気に山本のペースに。というわけに行かないのがJon Finkel、伝説の男。ここでトップデックが《復讐蔦/Vengevine》だったため、山本のライフは4に。

 返して山本はマナを残してターンエンド。Finkelのアタックに対応して《召喚の罠/Summoning Trap》を使用し、《コジレックの捕食者/Kozilek's Predator》を戦場に。これで《復讐蔦/Vengevine》を相打つ。

 なおも、トップデックで《狼茨の精霊/Wolfbriar Elemental》を引いていたFinkelだったが、しかし、山本が《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》をキャストしたことで、一気にペースは山本のものへ。

 アタックできず、ターンを返したFinkelに、山本の滅殺4が襲いかかる。土地を4枚サクリファイスして耐えたFinkelだったが、山本がきちんとブロッカーとして《コジレックの捕食者/Kozilek's Predator》を用意したことで、続くゲームに希望を求める。

山本 1-0 Finkel

Game 2

 先手のJonは《カルニの庭/Khalni Garden》セットから、2ターン目《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》、そして3ターン目には《ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker》というマナに溢れた展開......のハズなのだが、ここで土地が止まってしまう。

 対して山本は、《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》を2ターン目にキャストし、3ターン目には《古きものの活性/Ancient Stirrings》を使用しつつ、《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》をX=1でキャストすると、こちらもまずまずの展開。

 やっとこ3枚目の土地を引き当てたFinkelは《コジレックの捕食者/Kozilek's Predator》をキャストしてマナを確保しながらクロックを用意する。対する山本は《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple》をセットし、通常なら6マナ、エルドラージに限れば7マナというマナを確保する。

 このマナ域での選択肢は、《召喚の罠/Summoning Trap》と《全ては塵/All Is Dust》。幸い両方を手札にもつ山本は存分に考えた後にターンを終了、《召喚の罠/Summoning Trap》をキャストするプランだ。

 先ほどのマッチで《召喚の罠/Summoning Trap》にはしてやられているだけに、Finkelもそうそうたやすくは殴れない。だが、Finkelの戦場には、《ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker》《コジレックの捕食者/Kozilek's Predator》に《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》と十分なクロックが並んでいる。さらには落とし子トークン2枚と植物トークンもある。

 ここで次のターンで《獣使いの昇天/Beastmaster Ascension》のクエストを達成するためにも《復讐蔦/Vengevine》をキャストして、全軍突撃する。

 これに対して、山本は《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》で《コジレックの捕食者/Kozilek's Predator》をブロックし、ライフを13とし、その上でターンエンドに《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》を《召喚の罠/Summoning Trap》から呼び起こす。

 前述の様に、山本の手札にはすでに《全ては塵/All Is Dust》がある。このエルドラージ合わせ技によってほとんどのパーマネントを失ったFinkelは、若きプレイヤーに手を差し出したのだった。

山本 2-0 Finkel

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