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ゼンディカーブロック構築 メタゲームブレイクダウン(1日目)

ゼンディカーブロック構築 メタゲームブレイクダウン(1日目)

by Rashad Miller, translated by Yusuke Yoshikawa

 395名のプレイヤーが南国の楽園に集まり、今まさに戦いが始まろうとしています。プロツアー・サンファンの構築戦部門はゼンディカーブロック構築で、今年のプロツアー・シーズンでも唯一となる形式です。この戦いは、スタンダードの縮小コピーのようなデッキによって支配されるのでしょうか? はたまた、面白いデッキがこの新たなフォーマットで発見されるのでしょうか?

デッキアーキタイプ 使用者数 割合
青白コントロール 95 24.05%
赤単 (Devastating Red) 57 14.43%
緑単《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》 43 10.89%
緑単エルドラージ 34 8.61%
赤白上陸 28 7.09%
吸血鬼 23 5.82%
緑白ビッグマナ 20 5.06%
《召喚の罠/Summoning Trap》 20 5.06%
青緑赤《彗星の嵐/Comet Storm》コントロール 18 4.56%
青白緑コントロール 17 4.30%
青緑赤上陸 7 1.77%
青黒コントロール 6 1.52%
青赤コントロール 6 1.52%
青緑黒上陸 4 1.01%
青緑コントロール 3 0.76%
白単エルドラージ 3 0.76%
《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》 2 0.51%
赤単エルドラージ 2 0.51%
赤緑土地破壊 1 0.25%
同盟者 1 0.25%
黒緑上陸 1 0.25%
白単ウィニー 1 0.25%
緑白トークン 1 0.25%
白単コントロール 1 0.25%
青緑赤《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》 1 0.25%

 使用率トップを誇ったのは、95人が採用した「青白コントロール」でした。
 《審判の日/Day of Judgment》《前兆の壁/Wall of Omens》《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》、そして《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》といった、すでに複数の構築環境で能力の高さを証明済みの、強力なカードを擁しています。
 その上で、クリーチャーコントロールに寄せたり、打ち消しに長けた構成にしたりといった違いが各リストにあり、青白のとり得る選択肢の広さを見ることができます。
 《消耗の蒸気/Consuming Vapors》や《深淵の迫害者/Abyssal Persecutor》のために黒をタッチしたデッキも見受けられました。


 次いで2番人気となったのは、「Devastating Red」と呼ばれる赤単でした。これは、かの「レッド・デック・ウィンズ」になり得るのでしょうか? 57人のプレイヤーが、これがベストの選択と考えたようです。
 《カルガの竜王/Kargan Dragonlord》や《窯の悪鬼/Kiln Fiend》といったダメージ効率のよいクリーチャーと、《よろめきショック/Staggershock》《炎の斬りつけ/Flame Slash》のような軽い除去呪文、そしてデッキ名にもなっている《壊滅的な召喚/Devastating Summons》の強烈な決定力によって、遅い環境としてデザインされているゼンディカーブロック構築の中で優位を得ることを目的としています。
 もっとも、《壊滅的な召喚/Devastating Summons》はさすがに危険すぎると考えたプレイヤーもいたようで、彼らはこのカードを使わず、より伝統的な「レッド・デック・ウィンズ」に近い形を選んでいます。


 3位と4位につけたデッキは、どちらも緑単で名前こそよく似ていますが、それぞれが目指すゲームプランはまったく異なったものです。

 使用者43人を数えた「《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》緑単」は、《皮背のベイロス/Leatherback Baloth》《復讐蔦/Vengevine》《リバー・ボア/River Boa》や、《巣の侵略者/Nest Invader》《コジレックの捕食者/Kozilek's Predator》といったエルドラージ・落とし子・トークンを引き連れてくるクリーチャーを並べ、《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》でパワーアップして殴り勝つ戦略です。

 一方で34人が選択した「緑単エルドラージ」は、そういったマナ・カーブとは対極にある《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》のようなエルドラージの重量級モンスターを、《ウギンの目/Eye of Ugin》《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple》やエルドラージ・落とし子・トークンによるマナ加速で呼び出すものです。
 どちらのデッキタイプも、多くは緑単色で組まれていますが、一部には火力のために赤を、あるいは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》のために青をタッチしたものも含まれています。


 5位と6位で続いたのは、「赤白上陸」と「吸血鬼」という、スタンダードからゼンディカーブロック構築に場を移してもなお生き残った2つのデッキでした。
 28人が選んだ「赤白上陸」は、スタンダードのデッキと同様に、《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》と、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》がもたらす《冒険者の装具/Adventuring Gear》をフェッチランドで加速して、対戦相手のライフを速やかに20点削ることを目的としています。
 「吸血鬼」はもっと多くの割合を占めることが予測されていましたが、ドラフトではみんな大好き《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》と、プレインズウォーカー殺しの名脇役こと《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》のコンビを選んだのは、23人にとどまりました。
 (訳注:原文では「赤白上陸」と「吸血鬼」の使用者数が逆になっていますが、表が合っているものとして翻訳時に訂正しました)


 以上、6種類のみではありますが、今回のサンファンにおける人気のアーキタイプをご紹介しました。
 そのほか、それぞれ5%前後を占める勢力として、「緑白ビッグマナ」「青緑赤《彗星の嵐/Comet Storm》コントロール」「《召喚の罠/Summoning Trap》」「青白緑コントロール」が挙げられます。さらに15種40個にもおよぶローグ・デッキが存在しました。
 1日目の時点では、きわめて多様性に富んだ環境だといえるでしょう。この多様性は、2日目になっても続いていくのでしょうか? それとも、どれか1つのデッキタイプが支配的になるのでしょうか?
 答えは、2日目のカバレージでご確認ください!

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