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Round 10:渡辺 雄也(神奈川) vs. Luis Scott-Vargas(アメリカ)

Round 10:渡辺 雄也(神奈川) vs. Luis Scott-Vargas(アメリカ)

By Daisuke Kawasaki

 疑いようのないフィーチャーマッチ。

 昨年度の日本代表であり、Player of The Year(年間最優秀選手)である渡辺 雄也(神奈川)と、今や間違いなくTop of USAのLSVことLuis Scott-Vargas(アメリカ)の一戦。

 日米のトップ同士の闘いであるといっても過言では無いだろう。

 渡辺のデッキは《最後の口づけ/Last Kiss》3枚・《血の復讐/Vendetta》2枚に代表される赤黒の除去デック、対するLSVのデックは、《ペラッカのワーム/Pelakka Wurm》3体をはじめとした緑の重厚な軍勢に黒をタッチしたもの。

 通常であれば、黒系の除去デックに対して、緑の大型クリーチャーデックは苦戦を強いられるものだが、このリミテッド環境では、大型を効率良く除去出来る《恐怖/Terror》が少ないため、一概に有利であるとはいえない。

 下位卓3敗同士の実質的なバブルマッチなだけに、両者とも是非とも勝利したいところ。果たして、このマッチを勝利し、日曜日への希望をつなぐのはどちらか。

Game 1

 先手の渡辺は《沼/Swamp》3枚セットから《尊大な血王/Arrogant Bloodlord》をキャスト。対するLSVは3ターン目に《成長の発作/Growth Spasm》で《沼/Swamp》をサーチするというお互いに3ターン目がファーストアクションという展開。

 しかし、《成長の発作/Growth Spasm》によって生み出された落とし子トークンが邪魔で《尊大な血王/Arrogant Bloodlord》がアタックできない。ここは、実質的な相打ち要員としてのキープを優先し、渡辺はターンを返す。

 LSVは《コジレックの捕食者/Kozilek's Predator》をキャストしてさらに落とし子を増やし、そして《オンドゥの巨人/Ondu Giant》も追加して一気にマナを加速する。

 この状況を打破しうるカードとして、渡辺は《黒死病の悪魔/Pestilence Demon》をキャストするのだが......LSVの返しのアクションも《ペラッカのワーム/Pelakka Wurm》と十分にゲームを決めうるもの。

 仕方なく、マナを残してターンを返した渡辺だったが、《消耗の蒸気/Consuming Vapors》がキャストされ完全にプランが崩壊する。渡辺は《ペラッカのワーム/Pelakka Wurm》を《黒死病の悪魔/Pestilence Demon》でブロックし、《よろめきショック/Staggershock》でこれを除去する。

 返すターンは《思考の消滅/Perish the Thought》を打ち込むのみで、《消耗の蒸気/Consuming Vapors》を無駄うちさせる事に成功した渡辺。だが、LSVが《野心の発動者/Wildheart Invoker》をトップデックしたことで、耐えうる可能性が無くなってしまったのだった。

LSV 1-0 渡辺

 LSVの軍勢に対抗すべく、《森/Forest》と《軟体の起源/Gelatinous Genesis》をデックに追加する渡辺。

Game 2

 《沼/Swamp》の無い初手ながら、赤いカードと《森/Forest》があるためキープを選択する渡辺。だが、LSVは2ターン目に《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》、3ターン目には《目覚めの領域/Awakening Zone》という圧倒的なマナ加速を見せる。さらに、4ターン目には《成長の発作/Growth Spasm》までつなげる。

 一方の渡辺は懸念材料であった《沼/Swamp》を引き込み、《戦装飾のシャーマン/Battle-Rattle Shaman》をキャストして様子をうかがう。

 土地が止まっているLSVだが、それを補ってあまりあるほどに落とし子トークンが生み出され続ける。それを《胞子頭の蜘蛛/Sporecap Spider》とあわせてキャストされた《茨噛み付き/Bramblesnap》がサポートする。

 渡辺は起死回生の《溶口/Magmaw》をキャストするのだが、コイツは《炎の斬りつけ/Flame Slash》で対処されてしまう。

 対応策を求めて、渡辺は長考する。そして、《肉喰らうもの/Rapacious One》をキャストする。返しでLSVがキャストしてきたのは《ペラッカのワーム/Pelakka Wurm》。

 《ウラモグの破壊者/Ulamog's Crusher》や、《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》までつなげられれば、可能性はある状況なのだが、この《ペラッカのワーム/Pelakka Wurm》の存在がライフ的にそれを許さない。なにせ、残りライフは11しかないのだ。

 チャンスをもとめて《戦装飾のシャーマン/Battle-Rattle Shaman》で強化した《肉喰らうもの/Rapacious One》でアタックする渡辺。だが、LSVも状況は理解しており、《胞子頭の蜘蛛/Sporecap Spider》と《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》でのブロックを宣言する。

 《胞子頭の蜘蛛/Sporecap Spider》にダメージを割り振った渡辺は《本質の給餌/Essence Feed》で落とし子トークンを確保しつつライフを回復し、ターンを返す。

 LSVは《ペラッカのワーム/Pelakka Wurm》と《茨噛み付き/Bramblesnap》でアタック。これを両方スルーすると、LSVは《茨噛み付き/Bramblesnap》を2回パンプアップして、渡辺のライフを4とする。

 ここで渡辺は土地を引き、落とし子まで使って全力の《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》をキャストする。

 しかし、《最後の口づけ/Last Kiss》が打ち込まれ、LSVの手札にパンプアップ用のクリーチャーがいることが明かされると渡辺は手を差し出さなければならないのだった。

LSV 2-0 渡辺

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