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Round 12:齋藤 友晴(東京) vs. Simon Gortzen(ドイツ)

Round 12:齋藤 友晴(東京) vs. Simon Gortzen(ドイツ)

By Daisuke Kawasaki

 第10ラウンドの渡辺とLSVの対戦で日米トップ対決という表現を使ったが、現在日本人プロプレイヤーで実力トップは誰か、という答えには諸説ある。

 ほぼ、現在の日本人レベル8プレイヤーの4人(渡辺・齋藤・三田村・中村)の誰かということになるだろうが、その中で誰を選ぶかは、ひとにもよるし印象にもよる。

 個人的には渡辺の強い意志の込められたプレイが好きなのだが、三田村の緻密なプレイや、中村の構成されたプレイが好きだという方ももちろんいるだろう。

 だが、そういったプレイングの傾向の好みを抜きにして、さらにデックの構築能力まで含めた総合力で判断するとすれば、おそらく齋藤 友晴が今、日本のトップであるということになるのではないだろうか?

 毎回、構築フォーマットには独創的なデックを持ち込んでくる齋藤。今回も、「カリブストンピー」あらため、「オールイングリーン」というデックを持ち込んできた。

 そして、プロツアー・サンディエゴで優勝した「ほうほうさん」こと、Simon Gortzenとのマッチアップでアリーナに招集されたので、このマッチをお届けしたいと思う。

齋藤 「今回、最初のフィーチャリングなんですけど!」

Game 1

 初手を見て、マリガンし、頬を叩いて見た6枚に《復讐蔦/Vengevine》が3枚。しかし、土地は《森/Forest》が一枚に、《東屋のエルフ/Arbor Elf》1枚というもの。

 ここでちょっと考えた上で、齋藤は、キープ。1ターン目の《東屋のエルフ/Arbor Elf》スタートでターンを返す。対して、Simonは、《活発な野生林/Stirring Wildwood》セットから2ターン目に《前兆の壁/Wall of Omens》をキャストする展開。

 齋藤は土地は1枚で止まったままなものの、2枚目の《東屋のエルフ/Arbor Elf》《巣の侵略者/Nest Invader》と引き当てていく。とはいえ、やはり土地が1枚では厳しいことにかわりはない。

 Simonは、そのまま4ターン目までアクションをしない状態で、5ターン目に《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》をキャスト。マナベースに問題を抱える齋藤を封じ込めるために、-2能力で《東屋のエルフ/Arbor Elf》を除去する。

 齋藤は《復讐蔦/Vengevine》と《巣の侵略者/Nest Invader》で《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》へとアタック。《復讐蔦/Vengevine》が《前兆の壁/Wall of Omens》でブロックされ、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》の忠誠カウンターは2つに。Simonは《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》の+2能力を使用する。

 齋藤は、仕方なく全てのクリーチャーを《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》に向けてアタック。対応してSimonがキャストしたのは《召喚の罠/Summoning Trap》。

 山札のトップ7枚からめくられたカードは......

Simon "Green"

Simon 1-0 齋藤

Game 2

 またも初手はマリガンした齋藤。2ターン目の《巣の侵略者/Nest Invader》から《磁石のゴーレム/Lodestone Golem》につなげられる手札をキープする。

 1ターン目に《霧深い雨林/Misty Rainforest》をセットし、《戦慄の彫像/Dread Statuary》セットから《森/Forest》をサーチし、《巣の侵略者/Nest Invader》をキャストする。

 対するSimonは《境界線の隊長/Perimeter Captain》をキャスト。だが、齋藤が落とし子をサクリファイスしながらキャストした《磁石のゴーレム/Lodestone Golem》を見て、苦笑いを浮かべる。しかし、もっと驚くべきは、セットされた《島/Island》だ。

 初手にあった土地3枚から追加の土地を引けなかった齋藤は《ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker》をキャスト。対して、Simonは3枚目の《境界線の隊長/Perimeter Captain》。

 《磁石のゴーレム/Lodestone Golem》のアタックを3体の《境界線の隊長/Perimeter Captain》にブロックし、18点のライフを獲得したSimon。さらに《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》を追加する。

 マナ事情がある程度改善されたところで、齋藤は《復讐蔦/Vengevine》を戦場に送り込む。ライフに余裕のあるSimonは2体を通し、9点喰らって、残りライフは25。

 Simonはさらに《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》を追加し、《成長の発作/Growth Spasm》までキャスト。《磁石のゴーレム/Lodestone Golem》をものともしないマナベースの構築にいそしむ。

 齋藤は2枚目の《復讐蔦/Vengevine》をキャスト。2体の《復讐蔦/Vengevine》と《磁石のゴーレム/Lodestone Golem》がアタックすると、《磁石のゴーレム/Lodestone Golem》を落とし子がブロックし、《復讐蔦/Vengevine》の1体が《境界線の隊長/Perimeter Captain》2体がかりでブロックされて差し引き4点の回復。

 そして、3枚の防衛がいることから3マナでるようになった《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》によって加速されたマナが《テラストドン/Terastodon》が召喚される。

Simon "I know you like this card."

Saito "Yes."

 そんな会話を挟みつつ、《テラストドン/Terastodon》がSimonの土地を3枚破壊し、Simonは一気に3体の3/3トークンをコントロールすることとなる。

 齋藤は3体目の《復讐蔦/Vengevine》を召喚。Simonのライフは残り30だが、とりあえずこの《復讐蔦/Vengevine》3体でアタック。1体が《テラストドン/Terastodon》でブロックされ、2体がスルーされて、ライフはやっとこさ22。

 Simonは《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》をキャストしてアタックを強制する。

 齋藤は《ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker》だけマナをだすためにタップし、残る2体の《復讐蔦/Vengevine》と《磁石のゴーレム/Lodestone Golem》、さらに《巣の侵略者/Nest Invader》で《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》にアタック。

 結果、《復讐蔦/Vengevine》2体だけが生き残らされ、Simonは《境界線の隊長/Perimeter Captain》だけを失う。齋藤は、《東屋のエルフ/Arbor Elf》と《ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker》を召喚し、1体の《復讐蔦/Vengevine》を生き返らせる。

 Simonは、アタックせず、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》の+2能力だけ使ってターンエンド。齋藤は、《ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker》1体からマナをだして《予言のプリズム/Prophetic Prism》をキャスト。その上で、強制であるアタックを行う。

 これによって、《東屋のエルフ/Arbor Elf》と《復讐蔦/Vengevine》が2体墓地に置かされ、一方のSimonの損失は《活発な野生林/Stirring Wildwood》のみ。

 続くターンに、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》までクリーチャー化してアタックされたところで、齋藤は手を差し出した。

Simon 2-0 齋藤

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