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Round 13:Paulo Vitor Da Rosa(ブラジル) vs. Lucas Blohon(チェコ)

Round 13:Paulo Vitor Da Rosa(ブラジル) vs. Lucas Blohon(チェコ)

By Daisuke Kawasaki

 先ほどのラウンドでは日本最強は誰か、という話をしたのだが、では今、世界最強は誰か、というのも非常に興味深い質問だろう。

 日本人最強は総合力で評価したため、世界最強も総合力で評価するとすれば、やはりデック構築能力に長けるLSVの名前を挙げて異論はないと思う。

 だが、純粋なプレイング技術だけで見た場合には、LSVよりもPVことPaulo Vitor Da Rosa(ブラジル)の名を挙げる人の方が多いのではないだろうか。

 というわけで、このラウンドでは、世界最強の男PVのプレイをお届けしよう。

 使用するデックは、Channel Fireball勢がそろって使用している青緑赤のビッグマナ。対するLucas Blohon(チェコ)の使用デックも同じく青緑赤ビッグマナと、同系対決。同系対決こそプレイの差がでるともいうが、果たしてこのマッチの結果はどうなるのか。

Game 1

 後手のPVはマリガンしたものの、《ハリマーの深み/Halimar Depths》でドローを調整しながら《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》を2ターン目にキャストと順調な立ち上がり。

 だが、この《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》はすぐさま《炎の斬りつけ/Flame Slash》で除去されてしまう。Blohonは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をキャストするが、これはPVも《剥奪/Deprive》でカウンターする。

 だが、PVは2枚目の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》まではカウンターしきれない。ほぼ同型での対決だけに、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の有無が完全に勝負を決めてしまってもおかしくない。

 さらにBlohonは《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》まで追加し、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》のコンボが完成。これを放置してしまってはまったくゲームにならないだけに、PVも、Blohonが土地を1枚セットし、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の能力を使用するのに対応して、《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》を《噴出の稲妻/Burst Lightning》で除去する。

 ここで、Blohonが土地をセットしようとしたため、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の能力前にセットした土地は、《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》の能力でセットしたのか、それとも通常の権利としてセットした土地かという問題が浮上した。

 ヘッドジャッジの降臨でこの問題は解決(正解は通常のセットランドとして扱う)し、Blohonはターンを返す。PVは《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》をキャストし、Blohonの《怒り狂う山峡/Raging Ravine》を破壊、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》へとアタックさせようとするが、これは《噴出の稲妻/Burst Lightning》で阻止されてしまう。

 Blohonは《成長の発作/Growth Spasm》でマナを伸ばし、PVは《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》で手札を整理する。

 この《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》を《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の能力で手札に戻すと、Blohonは《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》をキャストする。

 続いて《島/Island》をセットし、これらを強化した上で、手札には《剥奪/Deprive》を握っていたため、さすがのPVにも打つ手はなかった。

Blohon 1-0 PV

Game 2

 先手のPVは《怒り狂う山峡/Raging Ravine》のセットから2ターン目に《探検/Explore》で2枚目の《怒り狂う山峡/Raging Ravine》をセット。さらに3ターン目には4マナで《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》をキッカー込みでキャストしBlohonの《ハリマーの深み/Halimar Depths》まで破壊するという展開。

 Blohonは《山/Mountain》をサーチし、《ハリマーの深み/Halimar Depths》のおかわりをセット。PVのターンが帰ってきてセットランドした段階で、Blohon2マナ対PV5マナと大きくマナ差ができてしまっている。

 この差が《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》の登場によってますます広がる。《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》が《ハリマーの深み/Halimar Depths》の力も借りてモリモリと土地を並べて行き、いつの間にか土地は7枚に。Blohonも《探検/Explore》でなんとかマナ差を縮めようとするがまったく追いつかない。

 BlohonはPVの《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をカウンターすることができず、そこでゲームを終わらせる事を選んだ。

Blohon 1-1 PV

Game 3

 先手のBlohonがマリガンのうえに、序盤のマナ加速で動けないのに対して、PVは2ターン目に《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》を着陸させることに成功。この2ターン目の《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》とフェッチランドを組み合わせた動きからの《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》や《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》という展開は、環境限界になり得る動きだろう。

 やっと3ターン目に《探検/Explore》でマナ加速に成功したBlohonだったが、一方のPVは、2体目の《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》、そして《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》までアクセスすることに成功。これで圧倒的なまでに加速したマナで《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をキャストする。

 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の能力で《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》までめくられて手札に入っていくのが見えたため、Blohonは右手を差し出した。

Blohon 1-2 PV

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