マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

イベントカバレージ

Round 15:Paulo Vitor Da Rosa(ブラジル) vs. 井川 良彦(東京)

Round 15:Paulo Vitor Da Rosa(ブラジル) vs. 井川 良彦(東京)

By Daisuke Kawasaki

 2大会連続トップ8まで、あと1勝。

 プロツアー・サンディエゴで日本人唯一のトップ8入賞という活躍を見せた井川 良彦(東京)が、このサンファンの地でも、3敗のラインで15回戦を迎えることとなった。

 対戦する相手は、世界最強の一角、PVことPaulo Vitor Da Rosa。使用するデックは、Channel Fireball謹製の青緑赤ビッグマナ。

 相性としては決して良くないマッチアップだが、サイドボードに対抗策として《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》を取っている井川。果たして、この秘策が勝負を決めるか?

Game 1

 先手の井川が《天界の列柱/Celestial Colonnade》《進化する荒野/Evolving Wilds》とタップインランドを並べて行く中、PVは2ターン目に《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》をキャストし、マナ加速への準備を始める。

 そうはさせじと井川は《未達への旅/Journey to Nowhere》で《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》を除去。そして、PVの動きが止まったところで井川は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をキャストする。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》のコントロールが勝敗の決め手になるマッチアップだけに、先出しをできたのは非常に大きい。

 対してPVは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をキャストして対消滅させる。1回《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の《渦まく知識/Brainstorm》能力を使用できているだけに、井川が若干有利。

 井川は5枚目の土地をセットしてターンを終了。一方のPVは《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》をキャスト。井川はこれをカウンターせず、結果、PVはこのターン、手札と山札から1枚ずつ土地をセットする事に成功する。

 この《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》も《未達への旅/Journey to Nowhere》で対処し、PVにリソースの増加を思うようにさせない形の井川。PVは《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》をキャストし、《怒り狂う山峡/Raging Ravine》でのアタックを開始する。

 この《怒り狂う山峡/Raging Ravine》は《地盤の際/Tectonic Edge》で対処したものの、これでマナの延びがストップしてしまった井川。フルタップで《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》をキャストする。

 PVは2枚目の《怒り狂う山峡/Raging Ravine》をアタックさせ、《噴出の稲妻/Burst Lightning》でこの《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》を除去。ドロー後に小さく「ミスったなぁ」とつぶやき、手札の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をキャストするか否かを検討する。

 この時点で、井川のマナは5マナ。手札には《剥奪/Deprive》があるので、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の能力で青マナを引ければ、《剥奪/Deprive》を構えてターンを返せる。しかし、その中にあった土地はタップインの《セジーリの隠れ家/Sejiri Refuge》。

 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を《怒り狂う山峡/Raging Ravine》のアタックでうしなった井川。《前兆の壁/Wall of Omens》をだしてターンを終了。そしてPVのキャストした《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》をカウンターする。

 《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》を《未達への旅/Journey to Nowhere》し、《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》を2連続で《剥奪/Deprive》した井川。これによってリソースがほぼ枯渇したPVだが、ここで最終兵器として《怒り狂う山峡/Raging Ravine》の能力を2回起動してアタック、つまり、毎ターン+2/+2ずつアタックさせることにする。

 対して、井川は《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》をキャスト。《怒り狂う山峡/Raging Ravine》のアタックを《前兆の壁/Wall of Omens》でしのぎつつ《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》でアタックを開始する。このプレッシャーの前に、PVはカウンターの5つ載った《怒り狂う山峡/Raging Ravine》を守りに回さざるを得ない。

 だが、井川は《エメリアの天使/Emeria Angel》を追加。この飛行による攻撃をPVは止められず、除去のために打ち込んだ《炎の斬りつけ/Flame Slash》も《剥奪/Deprive》でカウンターされてしまう。

 キッカー付きで《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》がキャストされ、《天界の列柱/Celestial Colonnade》とあわせて次のターンにライフが無くなる事が明らかになると、PVは土地を片付けた。

井川 1-0 PV

Game 2

 互いにマリガンをした上で、先手のPVが2ターン目に《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》をキャスト。《未達への旅/Journey to Nowhere》を持っていない井川はセットランドして、ターンエンド。PVは、まず、《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》でアタックする。

 と、ここで井川は秘密兵器とも言える《落とし穴の罠/Pitfall Trap》をキャスト!残念ながら《呪文貫き/Spell Pierce》でカウンターされてしまったものの、PVの行動を大きく遅らせることに成功する。

 続くキッカー付の《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》を《取り消し/Cancel》すると、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》も《取り消し/Cancel》。《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》でマナ加速をしながらPVの《ハリマーの深み/Halimar Depths》をも破壊して、一気にマナ差を広げようとする。

 だが、PVは《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》をキャストし、潤沢なマナベースを確保。《未達への旅/Journey to Nowhere》をトップデックし、《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》こそ排除したものの、手札に《呪文貫き/Spell Pierce》しか持たない井川にとっては非常に厳しい状態となってしまう。

 そして、だめ押しとなるキッカー付の《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》。これによってアドバンテージ差が広がってしまった井川だが、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》をトップし、なんとか《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》は除去することに成功する。

 だが、《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》で引いたカードの中に《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》と《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》があり、それによって《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》まで破壊されたため、井川は最後の一戦に全てをかける事とする。

井川 1-1 PV

Game 3

 先手井川は《未達への旅/Journey to Nowhere》のある手札をキープ。2ターン目に《前兆の壁/Wall of Omens》をキャストしてターンを返す。

 対して、PVは3ターン目までアクション無し。井川は《取り消し/Cancel》を持った状態でPVのアクションを待つこととなる。PVは4ターン目もアクション無し。そこで井川は、自身の5ターン目に《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》をキャストし、プレッシャーをかける。

 この《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》は《剥奪/Deprive》されるが、続くターンにPVは《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》をキャスト。《剥奪/Deprive》分のマナ損失を取り返す。

 井川は、X=2で《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》をキャストし、その上で《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》に《未達への旅/Journey to Nowhere》を使いタップアウト。2回目のタップアウトチャンスに、PVはキッカーなしで《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》をキャストする。

 《前兆の壁/Wall of Omens》でドローをし、手札の《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》を温存する井川。PVは《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》をキャストした上で《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》でアタックする。

 だが、カウンターを構えられないのを嫌い、井川は続くターンにも《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》を破壊する為に《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》をキャストするのではなく、《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》のキャストにとどめる。

 PVが《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》と《怒り狂う山峡/Raging Ravine》でアタックしたターンの返しに、井川は満を持して《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》をキャストする。

 だが、ここに《剥奪/Deprive》。続くターンに、PVは《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》をキャストする。これをカウンターした上で、井川は2枚目の《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》をキャスト。ついに《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》を退場させると、さらに、さきほどトップデックしてきた《未達への旅/Journey to Nowhere》で《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》にも対処する。

 そして、対応策のない井川は《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》でアタック。

 返しのターンに、PVはすべてのマナをタップした。そして全力のX火力《彗星の嵐/Comet Storm》。

 井川の手札にカウンターはなかった。

井川 1-2 PV

前の記事: Round 14:大塚 高太郎(神奈川) vs. Josh Utter-Leyton(アメリカ) | 次の記事: Round 16:井川 良彦(東京) vs. 佐々木 優太(東京)
イベントカバレージ/プロツアー・サンファン10 一覧に戻る

イベントカバレージ