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Round 3:梅咲 直瑛(東京) VS. Gabriel Nassif(フランス)

Round 3:梅咲 直瑛(東京) VS. Gabriel Nassif(フランス)

By Daisuke Kawasaki

 ギリシャ神話に置いて、スフィンクスは通りがかる人間にこう問いかけたという。

「朝は4本足、昼は2本足、そして夜は3本足の生き物、なにか」

 その答えは、人間である。

 では、現代のローマで筆者は読者諸兄に問いかけよう。

「朝はレベル3ジャッジ、昼はビデオカバレージ主幹、夜は世界選手権参加者の生き物、なにか」

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 答えは、梅咲 直瑛(東京)だ。

 先日のグランプリ北九州でのヘッドジャッジが記憶に新しいように、日本に数少ないレベル3ジャッジとして、精力的に活動を続け、東京地区のトーナメントオーガナイザーとしても知られる梅咲。

 また、大会によっては、そのシャツをジャッジシャツから、カバレージスタッフシャツに着替え、時には文章のカバレージを、そして、ビデオカバレージの立ち上げに大きく貢献すると、こちらでも中心人物として活躍している。筆者もまったく頭が上がらない事は周知のことだろう。

 そんな裏方のマルチプレイヤーとして知られる梅咲だが、過去に清水 直樹(東京)とのチームでプロツアーサンディエゴに参加経験があるなど、プロプレイヤーとしての経験もあるという、まさにパーフェクトフォーム、異種格闘技を積極的に取り入れるマジックのストロングスタイルを極めつつある男なのだ。

 そして、その梅咲が、今回レーティング招待枠で、世界選手権参加の権利を獲得し、このローマの地ではプレイヤーとして尽力しているのだ。

梅咲 「次の対戦相手には、Gabriel Nassif(フランス)を指名します」

 というやりとりはこれといってなかったが、とにもかくにもこのラウンドで「第三の最強」Gabriel Nassifとマッチアップされ、フィーチャリングされたのだから、嬉しくて飛び出していかないわけに行かないだろう。

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 マジック界最強の名をほしいままにする男に、セクションの壁を破壊した、マジック界の風雲児が挑戦状を叩きつける。

Game 1

 先手は梅咲。

 3ターン目にキャストした《荒廃稲妻/Blightning》をはじめとして、全部で3枚の《荒廃稲妻/Blightning》をNassifに打ち込む梅咲。1枚こそカウンターされたものの、ここで大きなアドバンテージ差を獲得する事になる。《エスパーの魔除け/Esper Charm》でその差をなんとか回復しようとし、さらに、梅咲の《悪斬の天使/Baneslayer Angel》には《崇敬の壁/Wall of Reverence》で対抗したNassif。

 だが、しかし、そのアドバンテージ差は地味な部分でボディブローのように、ラリアットのようにNassifにダメージを与えている。そう、Nassifは必要十分な土地を抱えてゲームをスタートしたものの、《荒廃稲妻/Blightning》の連打の前に、土地を捨てざるを得ず、結果、土地が止まってしまったのだ。

 盤面こそ均衡しているものの、Nassifのダメージはかなり蓄積しており、いつ梅咲のフェイバリットが炸裂してもおかしくない。

 そして、梅咲は、スワヒリ語で「お前を倒す」という意味があると言われているとか言われていないとか言われている《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》をNassifに叩き込んだのだった。

梅咲 1-0 Nassif

Game 2
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 2ターン目に「中村殺し」のサイドカード《広がりゆく海/Spreading Seas》を梅咲の《ジャングルの祭殿/Jungle Shrine》にキャストするNassif。通常のジャンドにさらに色を足してある梅咲のデックだけに、このカードはつきささる。

 さらに、梅咲の3ターン目《荒廃稲妻/Blightning》を《否認/Negate》でカウンターしたNassif。ここで《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》をキャストし、さらに梅咲のマナをしばっていく。

 思うようにマナを使えない梅咲、なんとか《精神腐敗/Mind Rot》をキャスト。Nassifはこれを《エスパーの魔除け/Esper Charm》で手札を増やしてから受けいれる。

 そのまま、状況が好転しない梅咲。思うように動けないまま、Nassifの戦場には《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》が登場してしまう。

 単体除去に特化した梅咲のデッキにとって、天敵とも言えるこのカード。そして、梅咲はこの「スフィンクス」の問いかけに対する解答を持っていない。

 唯一の対抗策となり得る《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》をきっちりカウンターされると、梅咲は3カウントを待たずに土地を片付けた。

梅咲 1-1 Nassif

Game 3

 《強迫/Duress》で《否認/Negate》を落すというスタートの梅咲。さらに、4ターン目の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》からは《荒廃稲妻/Blightning》がめくれる。この《荒廃稲妻/Blightning》こそ《瞬間凍結/Flashfreeze》で対応したNassifだが、アドバンテージを取られすぎている。

 一方の梅咲。手札に《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》2枚と《悪斬の天使/Baneslayer Angel》と爆弾級のカードを抱えているのだが、マナが足りない。《断ち割る尖塔/Rupture Spire》につけられた《広がりゆく海/Spreading Seas》を《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》で対処し、マナを確保しようとする。

 しかし、ここでNassifは2枚目の《広がりゆく海/Spreading Seas》。梅咲も負けずに2枚目の白マナ源となる《ジャングルの祭殿/Jungle Shrine》をドローし、《悪斬の天使/Baneslayer Angel》をキャストするのだが、《否定の壁/Wall of Denial》が立ちはだかる。

 2枚目の《否定の壁/Wall of Denial》に対抗する形でキャストした《悪斬の天使/Baneslayer Angel》は《本質の散乱/Essence Scatter》され、さらに、《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》まで登場する。

 ここで、《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》を《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》対処した梅咲だったが、降臨したのはPW王者《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalker》。

梅咲 1-2 Nassif

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