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Round 8:齋藤 友晴(東京) vs. David Reitbauer(オーストリア)

Round 8:齋藤 友晴(東京) vs. David Reitbauer(オーストリア)

By Daisuke Kawasaki

 古代ローマのコロッセオで、戦士たちは7連勝をすることで、自由を手に入れることが出来たという。

 というのは、栗原 伸豪(東京)の受け売りであるが、この現代ローマのアリーナで戦うデュエリストたちは、7連勝くらいでは自由を手に入れることは出来ない。

 ましてや、それが世界選手権優勝という大きな目標であれば、まだまだあと11回戦残っているのだ。

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Game 1
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 先手のDavidが《血の長の刃/Blade of the Bloodchief》をキャストするものの、明確なファーストアクションは齋藤の3ターン目《ウマーラの猛禽/Umara Raptor》。

 そして、Davidはここで土地が止まってしまう。このDavidの土地が止まったターンに、齋藤はナゼか4マナを残してターンを終了する。続いて3枚目の土地を引き当てたDavidだったが、齋藤のアクションを警戒してターンを終了する。

 5マナに到達した齋藤。《ハグラの悪魔信者/Hagra Diabolist》をキャストするが、これに対応する形でDavidは《忌まわしい最期/Hideous End》をキャストし、被害を最小限に食い止める。

 とはいえ、4枚目の土地にはいまだアクセス出来ないDavid。《ハグラの悪魔信者/Hagra Diabolist》をとどめるために、《松明投げ/Torch Slinger》をキッカー無しでキャストする。

 実は、この時点でマナフラッド気味の齋藤は相当につらい状況。《巨大蠍/Giant Scorpion》をキャストされると、地上が完全に膠着してしまう。

 長考の末に、《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito》をキッカー込みでキャストし、《血の長の刃/Blade of the Bloodchief》を装備している《松明投げ/Torch Slinger》を除去、《ハグラの悪魔信者/Hagra Diabolist》でアタックし、《巨大蠍/Giant Scorpion》と相打ちする。

 なおも5枚目の土地にアクセス出来ないDavid。ここで《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper》をキャストし、ダメージレースに持ち込もうとするが、これは《麻痺の掌握/Paralyzing Grasp》。《業火の罠/Inferno Trap》で《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito》を除去しても、《召喚士の破滅/Summoner's Bane》を構えられたまま《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》をキャストされてしまう。

 ライフでも16対12と負けている状況で、盤面のクロックに大差をつけられている。齋藤はさらに《ハグラのクロコダイル/Hagra Crocodile》を追加する。

 だが、Davidは、この状況で、《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》2体を含むクリーチャーと《ゴブリンの戦化粧/Goblin War Paint》での強化によって、なんとか状況をひっくり返そうとする。

 Davidのライフを3まで削ったものの、《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》によってついにクロックがゼロになってしまった齋藤。しかし、そこで齋藤がトップデックしてきたのは《ウマーラの猛禽/Umara Raptor》。

 そして消耗戦を戦い続けたDavidにこの《ウマーラの猛禽/Umara Raptor》への対抗策は無いのだった。

齋藤 1-0 David

Game 2
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 先手のDavidはマリガンしたものの、2ターン目に《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》をキャストし先手を取った。...かに見えたのだが、返しでの齋藤のアクションは《クラーケンの幼子/Kraken Hatchling》。赤黒系のデッキとの序盤戦でこの0/4は見た目以上に頼りになる。

 《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》でのアタックから《見栄え損ない/Disfigure》でこれを除去したDavidだったが、2枚目が登場する。

 だが、ここでDavidは《ゴブリンの戦化粧/Goblin War Paint》という明確な回答を持っていた。これでパワー4となった《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》を《クラーケンの幼子/Kraken Hatchling》はブロック出来ない。

 となれば、すれ違いのダメージレースを挑むべきか。齋藤は《ハグラのクロコダイル/Hagra Crocodile》をキャストする。だが、しかし、ここでDavidは2枚目の《ゴブリンの戦化粧/Goblin War Paint》を《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》にエンチャントする。

 2回のアタックでライフが10になり、これで《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire》も強化されてしまう。齋藤は、小考の末に、《島/Island》をセットして《ハグラのクロコダイル/Hagra Crocodile》を強化。そして、攻撃する。《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper》をブロッカーとして用意。

 だが、この《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper》に《業火の罠/Inferno Trap》が打ち込まれたことで、勝負は次のゲームへと持ち越された。

齋藤 1-1 David

Game 3

 後手のDavidが《魂の階段の探検/Soul Stair Expedition》を2ターン連続でキャストし、さらに3ターン目に《巨大蠍/Giant Scorpion》をキャストする。ここまでお互いにセットした土地は《沼/Swamp》のみのまるで黒単対決かのような盤面。

 齋藤のファーストアクションは、5ターン目の《沼のぼろ布まとい/Bog Tatters》。これは《見栄え損ない/Disfigure》されてしまうが、しかし、一方でDavidは本格的に土地がスクリューしているようで、3マナから先に伸びない。

 だが、除去能力の高さがDavidのデックの魅力。齋藤が続けてキャストした《ハグラの悪魔信者/Hagra Diabolist》を《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》で除去し、自身のクロックを倍増させる。

 ここで長考した齋藤。《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper》をキャストし、レッドゾーンへと送り込む。Davidは小考の末、これをブロックしないことを選択する。

 ここで4点のダメージを与えた後に、齋藤は続くターンに《ウマーラの猛禽/Umara Raptor》と《巨大蠍/Giant Scorpion》をキャストし、回避能力を持ったクロックと、堅い守りを同時に確保する。

 4枚目の土地は《沼/Swamp》だったものの、5枚目の土地としてようやく《山/Mountain》を引いたDavid。《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》へと《ゴブリンの戦化粧/Goblin War Paint》をエンチャントするが、攻撃には行かない。

 齋藤の《ウマーラの猛禽/Umara Raptor》がアタックして、ライフは齋藤17に対して、Davidが13。

 ここで齋藤がほおを叩く。

 Davidの《噴火滑り/Geyser Glider》を《召喚士の破滅/Summoner's Bane》でカウンターし、そして、《ウマーラの猛禽/Umara Raptor》でクロックを刻み続ける。

 そして、《飛翔する海崖/Soaring Seacliff》がセットされ、《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper》が《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》《巨大蠍/Giant Scorpion》の守りから解放される。一気に9点のダメージを叩き込み、Davidのライフを2とする。

 しかし、Davidもここまで伊達に全勝してきたプレイヤーではない。キッカーの《松明投げ/Torch Slinger》が《ウマーラの猛禽/Umara Raptor》をたたき落とし、ゲームは後半戦にもつれ込むこととなる。

 《アクームの隠れ家/Akoum Refuge》のセットでDavidのライフは3となる。そして齋藤の手札には《忌まわしい最期/Hideous End》。場のクリーチャーの数は4体ずつなので、1体除去すれば《巨大蠍/Giant Scorpion》の1点は通る可能性がある。

 だが、黒マナを残しているDavidから対応策があれば、一気に盤面を持っていかれてしまう。

 長考の末、齋藤は、意を決して、《忌まわしい最期/Hideous End》をキャストした。

 Davidは一瞬驚いたような顔を見せたが、すぐに落ち着きを取り戻し、適正なブロックを行う。さらに、《沼/Swamp》をタップして、1枚のカードをイリュージョントークンへと打ち込んだ!

 フリをした!

齋藤 「ナイスアクション!」

齋藤 2-1 David

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