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Round 9:浅原 晃(神奈川) vs. Kai Budde(ドイツ)

Round 9:浅原 晃(神奈川) vs. Kai Budde(ドイツ)

By Daisuke Kawasaki

 2年か3年ほど前だったか、浅原 晃(神奈川)がこんなことを漏らしたことがある。

浅原 「最近、プロツアーいっても、あんまワクワクしないんすよね」

 そして、浅原が続ける。

浅原 「まだ、プロツアーに行ったことがない頃に、あこがれたプレイヤーとかが全然いないですし、なんか、そういうオーラあるプレイヤーがほとんどいないんすよ」

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 たしかに、浅原が語った時期は、世界的に世代交代の最中と言われている時期だった。ちょうど早めの世代交代を終えた日本人が多く勝っていた時期もこの時期だったし、そのころの回りの国々は、スタープレイヤーが引退し、新しいスターを捜している最中だった。

 その後、様々なスターがうまれていったが、浅原の求める「歴史と伝統」とはまた違う世界だった。

 だが、宇宙は一周した。

 先日のプロツアー・オースティンでのBrian Kiblerの優勝は記憶に新しい事だろう。

 そう、殿堂システムの普及も影響して、最近ではいわゆる「伝説級」の海外プレイヤーたちがプロツアーに戻ってきているのだ。

 たとえば、浅原 晃の隣では、Patrick Chapinがデュエルをしている。

 そして、浅原 晃の前には、Kai Buddeが。

浅原 「Buddeと対戦するために勝ち星調整していたようなものですよ」

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Game 1
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 後手のBuddeがマリガン。

 浅原は2ターン目《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》と快調な滑り出し。この《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》はBuddeのキャストした《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》と相打ちしてしまうものの、浅原もBuddeの《大木口の幼生/Timbermaw Larva》を《見栄え損ない/Disfigure》で打ち破り、一進一退。

 その後、Buddeが《カビのシャンブラー/Mold Shambler》《放牧の林鹿/Grazing Gladehart》《巨森を喰らうもの/Vastwood Gorger》とならべ、浅原も《沼のぼろ布まとい/Bog Tatters》《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake》と盤面に追加していく。

 サイズ的には有利なものの、ここで浅原がマナを残してターンを渡してきたため、顔をしかめるBudde。《カビのシャンブラー/Mold Shambler》と《巨森を喰らうもの/Vastwood Gorger》でアタックし、浅原はダブルブロックにて《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake》と《巨森を喰らうもの/Vastwood Gorger》を相打ちにとる。

 浅原が2体目の《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake》を召喚し、さらに《霊気の想像体/AEther Figment》を追加する間、Buddeが追加できたのは、《大木口の幼生/Timbermaw Larva》のみ。

 浅原がさらに《沼のぼろ布まとい/Bog Tatters》を追加すると、Buddeは《大木口の幼生/Timbermaw Larva》《放牧の林鹿/Grazing Gladehart》《カビのシャンブラー/Mold Shambler》の3体でアタック。このアタックに対して、浅原が《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake》での《大木口の幼生/Timbermaw Larva》ブロックを宣言すると、Buddeはカードを手慣れた手つきで片付けた。

浅原 1-0 Budde

Game 2

 先手のBuddeが2ターン目に《ニッサに選ばれし者/Nissa's Chosen》。浅原も対抗するかのように2ターン目《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》。

  Buddeが《蜘蛛糸の網/Spidersilk Net》を装備したり、浅原が《探検の地図/Expedition Map》を起動したり、Buddeの《大木口の幼生/Timbermaw Larva》を浅原が《忌まわしい最期/Hideous End》したりというやりとりの間、互いに2点ずつクロックを刻み続ける。

 しかし、浅原が《沼のぼろ布まとい/Bog Tatters》をキャストしたことで天秤は大きく傾きはじめる。Buddeはこの致命的な沼渡りのクリーチャーを対処することが出来ない


 《巨森を喰らうもの/Vastwood Gorger》をキャストし、サイズでのダメージレースを展開するないBuddeだが、根本的な対処手段のないBuddeに対して、浅原はチャンプブロックも含めて、選択肢が多い。

 Buddeの脅威のプレイングも、選択肢無しでは機能しないのだった。

浅原 2-0 Budde

浅原 「まぁ、正直みるところ無いデュエルといえば無いデュエルでしたね」

 とはいえ、あの伝説級のプレイヤーと対峙したからか、浅原は、少し満足げだ。

浅原 「これで、ブッディキラーを名乗ることができますよ」

 そして、続けた。

浅原 「この会場だけでもブッディキラーすでに5人もいますけどね」

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