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Round 9: Marijn Lybaert(ベルギー) vs. 齋藤 友晴(東京)

Round 9: Marijn Lybaert(ベルギー) vs. 齋藤 友晴(東京)

by "FOREST" Keita Mori

 ローマに集ったプレインズウォーカーは四百名強。
 いまや、無傷で生き残っているのは二人きり。
 そして、その二人がいまここで対峙している。

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 ひとりはベルギーから。

 昨日のフィーチャーマッチで小室 修との「ジャンド続唱」対決を制したMarijn Lybaertは、得意のブースタードラフトにフォーマットを移しても見事な二連勝。《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》を要する素晴らしい赤単色をドラフトして見せている。

 実に素晴らしいデッキであり、注目すべきドラフトテクニックであるということで、解説ビデオのリンクをご紹介しておこう。

■Video Draft Teck: Marijn Lybaert(英語)

 いまひとりは、日本から。

 齋藤 友晴もスタンダードでは「ジャンド続唱」による全勝からのドラフト二連勝という、Lybaertと同じような軌跡を描いてここまでを勝ち上がっている。加えて、齋藤は年間最優秀プレイヤー(Player of the Year)争いにおいて暫定二位タイにつけており、つまり、渡辺が失速気味である今こそ、逆転受賞にむけて猛チャージすべき時なのだ。

齋藤 友晴:黒青
Marjin Lybaert:赤単色

Game 1

 開幕ターンの《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》セットから《高地の狂戦士》、《ゴブリンの近道抜け》と続けるMarijn Lybaert。斎藤はエンドステップに《忌まわしい最期》で《高地の狂戦士》を葬り、返す自ターンに《ハグラのクロコダイル》を召喚。

 Lybaertは《髑髏砕きの巨人》を召喚し、斎藤は《飛翔する海崖》を置いて《ハグラのクロコダイル》を「上陸」し、「飛行」を与えて5点アタック。戦闘後に齋藤は《吸血鬼の呪詛術士》を加えた。Lybaertは《松明投げ》でクロコダイルを破壊し、それを受けて斎藤は《ハグラの悪魔信者》を自陣に追加した。

 双方陣容を整えていく中で、Lybaertは《髑髏砕きの巨人》で突撃し、ブロックしてきた《ハグラの悪魔信者》を《殺戮の叫び》によって倒した。戦闘後に《ゼクター祭殿の探検》と《探検の地図》を置くLybaert。

 齋藤は《墓所の切り裂き魔》でアタックし、Lybaertは《高地の狂戦士》と《松明投げ》でのダブルブロックで相打ち。

 齋藤は《心臓刺しの蚊》キッカーで《溶鉄の荒廃者》を破壊。Lybaertの《髑髏砕きの巨人》のアタックにより、齋藤のライフは残り7点。Marijn Lybaertはここで《反逆の印》を齋藤の《吸血鬼の呪詛術士》をターゲットにしよう。やむなく齋藤はこの吸血鬼を「自殺」させることとなり、《髑髏砕きの巨人》のさらなる4点を食らってしまうこととなり、齋藤、残りライフ3。

 Marijn Lybaertは《山》をセットし、とうとう噴火した《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》のマグマが齋藤を焦がし尽した。

Marijn Lybaert 1-0 齋藤 友晴

Game 2

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 齋藤は2ターン目に《吸血鬼の呪詛術士》を召喚し、Lybaertは《巣穴の煽動者》。齋藤は3ターン目に《ウマーラの猛禽》を続け、対するLybaertは《探検の地図》、《高地の狂戦士》と続ける。

 齋藤は《ウマーラの猛禽》によるアタックを宣言し、対するLybaertは《反逆の印》で《吸血鬼の呪詛術士》を対象に取り、実質的に除去する。ブロッカーを取り除いた上でアタック宣言するLybaertだが、齋藤は《乱動への突入》キッカーで神話レアのゴブリンをバウンスする。

 ここで齋藤は《ハグラの悪魔信者》を召喚し、「同盟者」の効果を誘発して3/3飛行となった猛禽でアタック宣言。Lybaertは《髑髏砕きの巨人》を展開して。狂戦士で2点アタック。続く齋藤のアタック宣言で猛禽が大空を飛び、3/2悪魔信者と4/3巨人が相討ちとなる。

 《召喚士の破滅》で《巣穴の煽動者》を打ち消すという齋藤の好プレイが決まり、齋藤は2/2イリュージョントークンを自陣に加える。《ウマーラの猛禽》に加えて《心臓刺しの蚊》を航空戦力として追加した齋藤を前に、Lybaertは間もなく投了を余儀なくされた。

Marijn Lybaert 1-1 齋藤 友晴

 齋藤は第3ゲームで後手となるため、《召喚士の破滅》をサイドアウトし、《麻痺の掌握》に、タップインの《飛翔する海崖》2枚も《島》2枚に入れ替える。


 「先手後手の影響が大きいテンポ重視の環境だから、後手はディフェンシブに動くことを意識しないとダメですね。」

 ドラフトにおけるサイドボーディングの重要性について、試合後に齋藤は説明してくれた。

Game 3

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 先手をとったMarijn Lybaertが、2ターン目の《高地の狂戦士》から3ターン目に《溶鉄の荒廃者》と展開し、斎藤は《巨大蠍》償還で応じる。4ターン目を迎えたLybaertは《ゴブリンの近道抜け》でブロックを禁じてアタック宣言。残り14点。

 ここで4ターン目を迎えた齋藤だが、無念にも4マナ域にたどりつけず、《吸血鬼の呪詛術士》を召喚するのみ。サソリと荒廃者が間もなく相討ちとなり、Lybaertが《罰する火》で《吸血鬼の呪詛術士》を除去にかかり、齋藤は苦し紛れにレスポンス《乱動への突入》でバウンス。

 好勝負を期待したいところだったが、いかんせんマナスクリューから抜け出せない齋藤。《髑髏砕きの巨人》を盤面に追加したLybaertは、続くターンにも齋藤の《吸血鬼の呪詛術士》を対象に《反逆の印》をプレイ。

 苦笑いしながら齋藤はカードを片づけはじめた。

Marijn Lybaert 2-1 齋藤 友晴

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