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Round 11:齋藤 友晴(東京) vs. Seraj Haroun(南アフリカ)

Round 11:齋藤 友晴(東京) vs. Seraj Haroun(南アフリカ)

By Daisuke Kawasaki

 昨年、メンフィスで開催された世界選手権。

 Player of The Yearレースで独走し、ほぼPoY獲得は間違いないかと思われていた中村 修平であったが、世界選手権ではシーズン後半は不調ぶりを発揮していた。

 その間にLSVが大量得点を重ね、点差を詰めて来ていたのだ。だが、中村は世界選手権でも不調。

 そして、そんな中村に最後の追い込みをかけたのは、メンフィスで殿堂入りを果たし、自身何度目かのPoY「挑戦」をしてきたOlivier Ruelであった。点差は大きく、トップ8以上の入賞は絶対であったが、Olivierはギリギリまでトップ8入賞の可能性のある位置にいたのだ。

中村 「生きた心地がしませんでしたよ」

 中村のPoY獲得後の第一声はこれであった。

 そして、今年、ローマで開催されている世界選手権において、中村はこう語る。

中村 「去年の俺の気持ちをあじわえ、わはははは」

 まったく、中村という男は、渡辺 雄也に対してニヤニヤ笑いをさせたら、世界でも屈指、いや、間違いなくトップオブワールドである。

 というわけで、今年のPoYレース独走中であり、国別対抗戦の権利も持っているため、ほぼ確実視されていた渡辺のPoYだったが、ここに来ての半年ぶり以上の渡辺の不振、そして2位を追走する齋藤 友晴・Martin Juzaの好調によって、奇跡の逆転劇開幕の可能性がでてきてしまったのだ。

 渡辺ファンとしてはハラハラして仕方ないが、マジックファンとして、そしてひとりの野次馬としては、「盛り上がってきたー」といった心情である。

 早速、このラウンドでも、渡辺を猛追する齋藤のマッチアップをお届けしよう。

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Game 1

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 お互いにマリガンでスタートしたものの、齋藤が《天空のアジサシ/Welkin Tern》《無謀な識者/Reckless Scholar》、Harounが《血の求道者/Blood Seeker》《巨大蠍/Giant Scorpion》という展開。

 守りはHarounの方が固い印象だが、とにかく《天空のアジサシ/Welkin Tern》が止まらないため、上空で警戒にクロックを刻む。

 齋藤は、さらに《カルニの宝石/Khalni Gem》をキャストし、そのマナで《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》をキャスト。盤面を固めつつ、《天空のアジサシ/Welkin Tern》のビートをバックアップする。

 対するHarounも、クロックとして《ハグラのクロコダイル/Hagra Crocodile》を用意。上陸さえ続けば、一気にダメージレースが逆転出来る体勢を作りあげた。

 齋藤は《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake》をキャストしてターンを返す。返しのターンに、Harounは《ぐらつく峰/Teetering Peaks》をセットし、《巨大蠍/Giant Scorpion》のパワーを+2し、5/3となっている《ハグラのクロコダイル/Hagra Crocodile》とともにアタックする。齋藤は、《ハグラのクロコダイル/Hagra Crocodile》を《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake》と《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》でブロックし、Harounは《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake》にダメージを与える事を選択する。

 Harounは《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire》を戦場に追加。返して齋藤は《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》をキッカー込みでキャスト、Harounは《血の求道者/Blood Seeker》をサクリファイスする。

 この時点で、ダメージレースはHarounが14の齋藤が12。というわけで、齋藤は、《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》《天空のアジサシ/Welkin Tern》《無謀な識者/Reckless Scholar》とまとめてアタックし、《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire》と《無謀な識者/Reckless Scholar》を相打ちに取る。

 Harounは、お返しといった風情で《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》をキャスト。この《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》が齋藤の《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》を墓地に送り込むが、齋藤は《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake》のおかわりをキャストして、ダメージレースを優位に進める。

 《噴火滑り/Geyser Glider》をキャストするHarounだったが、自分のターンにしか飛べないクリーチャーはHarounのライフを守ってくれないのだった。

齋藤 1-0 Haroun

Game 2

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 今回はお互いキープしてのスタート。

 大礒 正嗣が言うところの「ゼンディカーの《火花鍛冶/Sparksmith》」こと《板金鎧の土百足/Plated Geopede》を2ターン目にキャストし、さらに《血の求道者/Blood Seeker》《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator》と、かなりの速攻を見せるHaroun。

 対する齋藤のファーストアクションは《巨大蠍/Giant Scorpion》。この《巨大蠍/Giant Scorpion》は《血の饗宴/Feast of Blood》で除去されてしまうが、不幸中の幸いなのは、Harounの土地が止まった為、《板金鎧の土百足/Plated Geopede》が1/1であった事か。

 齋藤は《無謀な識者/Reckless Scholar》をキャストし、これを《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator》と相打って、ライフを守り、《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake》へとつなげる。

 ここで、やっと4枚目の土地を引いて、《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper》をキャストしたHarounを待っていたのは...

 《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》の手痛い洗礼であった。

 戦場のクリーチャーは次々と除去されていき、なおかつ、齋藤のライフは回復していくのだから、これはゲームにならない。

齋藤 2-0 Haroun

渡辺 「ちょっと《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》強すぎんだろ!」

齋藤 「これだけゼンディカードラフトやってて、はじめて使ったよ」

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