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Standard Decktech:石村 信太朗:白青ウィニー

Standard Decktech:石村 信太朗:白青ウィニー

By Daisuke Kawasaki

 スタンダードで行われた世界選手権初日。

 全勝の齋藤 友晴を筆頭に、5勝以上で初日を終えた日本人プレイヤーは5名。

 そのうち、4名が日本人プレイヤー内での使用率50%のジャンドであった。

 では、残りのひとりはどんなデックを使用していたのか?

 そのデックが、ここでご紹介する石村 信太朗の使用していた白青ウィニーである。

石村 信太朗
世界選手権2009
7 《平地/Plains》
1 《島/Island》
4 《湿地の干潟/Marsh Flats》
4 《乾燥台地/Arid Mesa》
4 《氷河の城砦/Glacial Fortress》
1 《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》

-土地(21)-
4 《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》
4 《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》
4 《カザンドゥの刃の達人/Kazandu Blademaster》
3 《白騎士/White Knight》
4 《エイヴンの擬態術士/Aven Mimeomancer》
4 《悪斬の天使/Baneslayer Angel》

-クリーチャー(23)-
4 《流刑への道/Path to Exile》
4 《精霊への挑戦/Brave the Elements》
3 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
1 《清浄の名誉/Honor of the Pure》
4 《原霧の境界石/Fieldmist Borderpost》

-呪文(16)-
4 《未達への旅/Journey to Nowhere》
3 《真心の光を放つ者/Devout Lightcaster》
3 《否認/Negate》
2 《確実性の欠落/Lapse of Certainty》
2 《天界の粛清/Celestial Purge》
1 《白騎士/White Knight》

-サイドボード(15)-

-- まずはこのデックを構築しようとしたきっかけを教えてください。

石村 「原型となるレシピをネットで発見したんですよ。それまで白ウィニーを結構調整していたんですけど、《十字軍/Crusade》(《清浄の名誉/Honor of the Pure》)が弱くて...なんで、《清浄の名誉/Honor of the Pure》無しで組んであったこのデッキに驚いて、早速調整してみました」

-- 調整していく中で、どんな変更を加えましたか?

石村 「最初のリストは《エメリアの天使/Emeria Angel》が4枚だったんですけど、最終的にそこのポケットを《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》3枚と《清浄の名誉/Honor of the Pure》1枚にしましたね」

-- デッキのキーとなるカードはなんですか?

石村 「タッチで入れている《エイヴンの擬態術士/Aven Mimeomancer》はそうなんですけど、あとは、《精霊への挑戦/Brave the Elements》ですね」

-- やはり突破力がちがいますか。

石村 「そうですね。かなり強いです。攻める時も、守る時も、どっちでも強いですね。地上を固められても、《エイヴンの擬態術士/Aven Mimeomancer》と《精霊への挑戦/Brave the Elements》で突破できるのがこのデッキの強みです」

-- 地上の堅さと言えば、《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》。現在のメタゲームを考えれば当たり前かもしれませんが、やはりこのデックチョイスはジャンドに対する優位からの選択ですか?

石村 「はい。メインでは相当有利だと思いますし、サイド後もかなり戦えます」

-- ジャンド相手にはどのようなゲーム展開になりますか?

石村 「基本的には2パターンですね。ひとつ目は序盤に軽いクリーチャーを並べて、《精霊への挑戦/Brave the Elements》を構えるパターンです。除去にも対応出来ますし、当然最後の一押しもありますから」

-- 軽いクリーチャーといえば、《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》はどうですか?

石村 「強いですよ。1ターン目に出せればかなり勝率があがります。実際、5-1できた理由のひとつは《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》を多く引けたから、だと思ってるくらいですから」

-- もうひとつのパターンはなんですか?

石村 「やはり《悪斬の天使/Baneslayer Angel》ですね。ジャンドとしては《エイヴンの擬態術士/Aven Mimeomancer》あたりは絶対に生き残らせられないクリーチャーですので、この辺に除去をつかわせた上で《悪斬の天使/Baneslayer Angel》をだす、っていうのが勝ちパターンです」

-- やはり《悪斬の天使/Baneslayer Angel》ですか。

石村 「《悪斬の天使/Baneslayer Angel》ですね。《悪斬の天使/Baneslayer Angel》は強いですし、生き残れば簡単に勝てるカードですから」

-- それでは、実際のマッチについておたずねします。まず...ジャンドとは何回あたりましたか?

石村 「普通のジャンド2回と白ジャンド2回の合計4回ですね。全部勝ちました」

-- おお、それはすごいですね。やはりジャンドは相性がいいですか。

石村 「はい」

-- 残りの2回戦はどんなデッキでしたか?

石村 「1回はカニ蘇生ですね」

 ここで簡単に説明を入れる必要があるだろう。

 カニ蘇生とは、《面晶体のカニ/Hedron Crab》や《心の傷跡/Traumatize》によって墓地を肥やし、蘇生を活用するデックである。

 カーステンの記事に、yaya3がMOで使用していたデックリストへの誘導があるので、そのデックリストを引用しよう。

yaya3
4 《アガディームの墓所/Crypt of Agadeem》
4 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
4 《島/Island》
1 《湿地の干潟/Marsh Flats》
2 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3 《沼/Swamp》
1 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》

-土地(21)-
4 《意思切る者/Architects of Will》
3 《死体の鑑定人/Corpse Connoisseur》
4 《絞り取る悪魔/Extractor Demon》
2 《命運縫い/Fatestitcher》
4 《面晶体のカニ/Hedron Crab》
2 《ケデレクトのリバイアサン/Kederekt Leviathan》
4 《巨怪なオサムシ/Monstrous Carabid》
4 《朽ちゆくネズミ/Rotting Rats》
4 《臓物を引きずる者/Viscera Dragger》

-クリーチャー(31)-
4 《不気味な発見/Grim Discovery》
4 《心の傷跡/Traumatize》

-呪文(8)-
4 《死の印/Deathmark》
4 《強迫/Duress》
4 《蔓延/Infest》
3 《否認/Negate》

-サイドボード(15)-

 墓地を肥やしたうえで、《不気味な発見/Grim Discovery》で《アガディームの墓所/Crypt of Agadeem》を回収。大量のクリーチャーが墓地に落ちているので、それによって生み出される大量のマナで蘇生を活用し、勝利するデックだ。

-- カニ蘇生相手はどうでしたか?

石村 「正直、いないと思っていたんで、サイドボードに入れていた《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》を抜いていたんですよね...それで負けてしまいました」

-- 風の噂では石村さんはカニ蘇生を結構調整していたということで。いないだろうというのも、自身の調整からの結論ですか?

石村 「そうですね。カニ蘇生はボロス(赤白上陸)に勝てないので厳しいですよ」

-- 残りの1回は、どんなデッキだったんですか?

石村 「エスパーコントロールですね」

 ちなみに、このエスパーコントロールの使用者は、高橋 優太であった。

 余談だが、実は石村はカードの英語名がわからないものが多くあり、デックリストの記入を高橋が手伝っていたと言うことで、デックの中身をすべて高橋は知っていたという。

 だが、結果として、高橋は2回の事故で星を落してしまった。

 肝心の相性については、高橋曰く

高橋 「それなりに有利なはずですよ」

 とのことだ。

-- 最後に、このデックについて一言お願いします。

石村 「《悪斬の天使/Baneslayer Angel》は強いです」


 さて、二日目のドラフトを2-1×2の4勝2敗でまとめ、トータルで9-3という日本人トップグループの成績で二日目を終えた石村。

 三日目のエクステンデッドでは

石村 「たぶん、バーンで出るとおもうんで、4-1-1は厳しいかもしれません」

 とのことだが、日本勢不調が叫ばれる今大会で、是非ともその隠された実力を世界に見せつけてやっていただきたい。

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