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Round 17:齋藤 友晴(東京) vs. Marijn Lybaert(ベルギー)

Round 17:齋藤 友晴(東京) vs. Marijn Lybaert(ベルギー)

By Daisuke Kawasaki

 世界選手権予選ラウンドも残すところ2ラウンド。

 このラウンドで、勝てば「ほぼ」トップ8のマッチアップを戦うのは、齋藤 友晴(東京)と「ポッター」ことMarijn Lybaert(ベルギー)。

 それぞれが、それぞれの国を代表するスタープレイヤー同士である。

 現在、日本代表チームが苦戦中であることも考えると、齋藤は、このマッチの勝利することによって、Player of The Yearがかなり現実的なものとなる。

 来年に、殿堂候補資格を獲得する齋藤としては、是非ともこの世界選手権で、念願の個人タイトルを獲得したい。

 そのためには、まず、ここでの一勝。

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Game 1

 後手のMarijnがマリガン。

 齋藤は《乾燥台地/Arid Mesa》から《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》をフェッチし、《貴族の教主/Noble Hierarch》をキャスト。対して、Marijnは《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》から《野生のナカティル/Wild Nacatl》をキャストする。

 齋藤は2ターン目にも《乾燥台地/Arid Mesa》を使用し、今度は《寺院の庭/Temple Garden》をサーチ、《貴族の教主/Noble Hierarch》を2枚追加して、賛美×3で3点のダメージを与える。観客からは失笑ともつかない笑い声が。

 Marijnは《平地/Plains》をセットし、《野生のナカティル/Wild Nacatl》を2/2にした上で、アタック、そして小考の後に《罰する火/Punishing Fire》を《貴族の教主/Noble Hierarch》の1体に。

 齋藤はふたつに減った賛美で2点のダメージを与えると、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をキャストし、《樹上の村/Treetop Village》をセットする。この《タルモゴイフ/Tarmogoyf》には《流刑への道/Path to Exile》が。齋藤は《島/Island》をサーチする。

 ここで、Marijnは、戦闘フェイズ中に《稲妻/Lightning Bolt》を《貴族の教主/Noble Hierarch》に対してキャストする。手札に《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を持っている齋藤をケアしたプレイだ。

 しかし、Marijnは土地が2枚で止まってしまっている。

 《野生のナカティル/Wild Nacatl》による2点のダメージを受けた後、齋藤はターンエンドに小考するが、自身のターンを迎え、《流刑への道/Path to Exile》で手に入れた土地を使用して《悪斬の天使/Baneslayer Angel》をキャストする。

 ここにはトップデックしていた《流刑への道/Path to Exile》がささり、なおかつ、Marijnは《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》を残していたため、ターンエンドに《罰する火/Punishing Fire》を回収されてしまう。

 そして、このターンのMarijnのライブラリートップが《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》であり、手札に《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》を抱えている齋藤としてはここに《流刑への道/Path to Exile》を撃たざるをえない。

 ようやく3/3となった《野生のナカティル/Wild Nacatl》が齋藤のライフを削りはじめる。齋藤が自信のターンに小考すると、Marijnが聞く。

Marijn 「齋藤のスペシャルかい?」

齋藤 「ノー」

 齋藤は《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》をキャストし《貴族の教主/Noble Hierarch》に装備させる。

齋藤 「誰だって知っている、スペシャルなんかじゃないだろ?」

 返すターンにMarijnは、《野生のナカティル/Wild Nacatl》で殴ったあとに、2体目をキャストする。齋藤はこの《野生のナカティル/Wild Nacatl》に向かってアタック。Marijnはこれをブロックする。

 賛美によって1/2になっている《貴族の教主/Noble Hierarch》。《野生のナカティル/Wild Nacatl》がブロックした後に、齋藤は、《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》のカウンターを使用する事を宣言する。

 ここでMarijnは手札に《罰する火/Punishing Fire》を持っているはずなのに、それを使用しない。

 齋藤はダメージを解決していいか確認する。

 そこにキャストされる《時間の孤立/Temporal Isolation》。

齋藤 「オー!スペシャル!」

 齋藤は、Marijnの2体の《野生のナカティル/Wild Nacatl》を《稲妻/Lightning Bolt》と《バントの魔除け/Bant Charm》で丁寧に除去するが、一方で、齋藤の《樹上の村/Treetop Village》も《稲妻/Lightning Bolt》で除去されてしまう。

 お互いに決めてを引かないまま、ターンが経過する。こうなると《罰する火/Punishing Fire》で1点ずつでもダメ-異を与え続けているMarijnが有利だ。

 じわじわと、齋藤のライフが削られていく。

 Marijnが引いた決め手となりうる《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》は、墓地に1枚も土地が落ちていなかったので《稲妻のらせん/Lightning Helix》対処することに成功し、お互いにまったく動かない。

 Marijinは土地が足らず、齋藤は土地しか引かないのだ。

 だが、ここで齋藤がトップデックした《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》は、Marijnのそれとは比べものにならない、8/8という巨大サイズ。

 これをみて、Marijnは《罰する火/Punishing Fire》を齋藤に2発打ち込む。そして、念願の2枚目の白マナを引き当て、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》をキャストする。

 Marijnは兵士トークンを生み出しターンを終了。齋藤は《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》でアタックする。

 Marijnはこれをブロックした上で、《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》にカウンターが乗るのを防ぐために、《稲妻/Lightning Bolt》を兵士トークンにキャストする。

 齋藤は、トークンを墓地に置こうとするMarijnの手を制し、Marijnのライフが11で有ることを確認し、長考する。そして、《バントの魔除け/Bant Charm》で《稲妻/Lightning Bolt》をカウンターし、《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》にカウンターを載せることに成功する。そしてトップデックしてきた《野生のナカティル/Wild Nacatl》をキャスト。

 Marijnが生み出した兵士トークンをカウンターで除去し、8/8の《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》と、十手のカウンターで5/5になった《野生のナカティル/Wild Nacatl》でアタックする。だが、Marijnはなおも《流刑への道/Path to Exile》を持っていた。

 《野生のナカティル/Wild Nacatl》のダメージでMarijnのライフは6。Marijnは賛美されると負けてしまうので、《時間の孤立/Temporal Isolation》つきの《貴族の教主/Noble Hierarch》を除去する。

 齋藤のターン。兵士トークンを除去し、そして、《野生のナカティル/Wild Nacatl》でアタックする。《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》のカウンターは使わず、Marijnのライフは3。

 Marijnは、《罰する火/Punishing Fire》で齋藤にダメージを与え、回収。続くターンの《樹上の村/Treetop Village》のダメージとあわせて齋藤のライフは8。

 齋藤のターンのアップキープ。Marijnは《野生のナカティル/Wild Nacatl》へと《流刑への道/Path to Exile》をキャストする。

 齋藤の最後の1枚の手札は、齋藤のスペシャル、《バントの魔除け/Bant Charm》。

齋藤 1-0 Marijn

 激戦は33分に及び、両雄に残された時間は、わずか22分。

Game 2

 後手齋藤は《貴族の教主/Noble Hierarch》からスタートするが、Marijnはこれは《稲妻/Lightning Bolt》で除去。そして、《貴族の教主/Noble Hierarch》をキャスト仕返す。

 対して、齋藤は、《霧深い雨林/Misty Rainforest》から《神聖なる泉/Hallowed Fountain》をサーチし、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をキャスト。現在、墓地にはクリーチャー・インスタント・土地が有るため、3/4だ。

 だが、齋藤の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が3/4ということは、続いてMarijnが2体キャストしてきた《タルモゴイフ/Tarmogoyf》も、それぞれ3/4という事なのだ。

 齋藤はこの2体の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》に対して、《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》と《樹上の村/Treetop Village》のセットで応対する。

 先ほどと打って変わってマナベースが充実しているMarijn。このターンに《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》をキャストし、能力で十手を破壊。さらに、《時間の孤立/Temporal Isolation》を齋藤の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》につけてシャドーを与え、手札を使い切ってのフルアタックを決行する。

 齋藤は、翌ターンに手札の除去の枚数とMarijnの手札の枚数を検討し、長考する。

 ここで、齋藤にスロープレイのワーニングが出されるが、齋藤は取りあえずはゲームを進めるべく、ターンを終え、Marijnがアタックしてきた《タルモゴイフ/Tarmogoyf》の片割れを《流刑への道/Path to Exile》で除去する。

 Marijnは《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をキャスト。一方の齋藤も、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をキャストし、やっと引いてきた4枚目の土地である《乾燥台地/Arid Mesa》をセットする。

 だが、ライフが5の齋藤は、この《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》で《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をチャンプブロックせざるを得ない。

 結果、齋藤は残り時間を無駄にする事を嫌い、投了した。ふたりに残された時間は、あと10分。

齋藤 1-1 Marijn

Game 3

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 《野生のナカティル/Wild Nacatl》スタートを祈って先手を取る齋藤だったが、お互いに1ターン目のアクションはない。

 2ターン目に《貴族の教主/Noble Hierarch》をキャストする齋藤だったが、Marijnは《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》をセットしながらの《罰する火/Punishing Fire》。互いに《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を鏡打ちする。

 ここで残り時間の事も考え、お互いにプレイングの速度が速くなっている。互いにクリーチャーを出し合う展開だが、齋藤がMarijnの2枚目の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》に対応できないのに対して、Marijnは齋藤の《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》へと《流刑への道/Path to Exile》を打ち込む。

 だが、土地が止まってしまっていた齋藤にとってはこれはある意味では好都合であったかもしれない。齋藤がブロックした《タルモゴイフ/Tarmogoyf》は《罰する火/Punishing Fire》で除去されてしまったが、齋藤は《貴族の教主/Noble Hierarch》をキャストし、念願の5マナ目に到達、一方のMarijnも《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》をキャストする。

 齋藤は全力で《悪斬の天使/Baneslayer Angel》をキャストする。


 ここで時間切れ。勝負はエキストラターンに突入する。

 ここで場を整理しよう。

 齋藤のライフは12、Marijnのライフは16。

 Marijnは1/1トークンと《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をコンtのロールしており、齋藤は《悪斬の天使/Baneslayer Angel》をコントロールしている。

・延長第1ターン

 Marijnは、《時間の孤立/Temporal Isolation》を《悪斬の天使/Baneslayer Angel》に。そして、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》の能力を兵士トークンに使用し、齋藤のライフを一気に5に。そして、《野生のナカティル/Wild Nacatl》をキャスト。

・延長第2ターン

 齋藤は、《悪斬の天使/Baneslayer Angel》の2枚目をキャスト。

 ...だが、Marijnの手札には、《流刑への道/Path to Exile》が。

齋藤 1-2 Marijn

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