マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

イベントカバレージ

Round 16: Marijn Lybaert(ベルギー) vs. 八十岡 翔太(神奈川)

Round 16: Marijn Lybaert(ベルギー) vs. 八十岡 翔太(神奈川)

by "FOREST" Keita Mori

jpg

 ここまで12勝3敗同士、Top 8入賞にむけて非常に要望なポジションで戦っている二人のプレイヤーが注目の対戦に選ばれた

Marijn Lybaert:"Rubin Zoo"
"yaya3"八十岡 翔太:"4cG"ヤソコン

Game 1

 先手のMarijn Lybaertはフェッチランド2枚から《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》という立ち上がりで、八十岡はその最初のアタックを《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》のブロックで防ぎ、ベルギー後続の《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》とあわせて《神の怒り/Wrath of God》で葬る。

 敵軍の二体目の《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を《流刑への道/Path to Exile》してみせた八十岡は、さらに盤面に《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》を加えてライフを23点に。対してMarijn Lybaertは《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》からトークンを展開。

 ここで八十岡は二体目の《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》と《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を展開するが、ベルギー式《流刑への道》が《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》を迎撃。それでも八十岡はさらに《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》を展開してライフをさらに獲得。「やめてよ・・・」と対戦相手が漏らすのも頷ける。

 敵陣上空に降臨したばかりの《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を《流刑への道/Path to Exile》で除去し、八十岡は全軍で突撃。《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》のトークンによる効果的なチャンプブロックが行われるが、何はともあれ敵の頭数を減らし、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》の忠誠カウンターも残り1個まで減少。戦闘後、八十岡は《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》を追加してターンを返した。

 八十岡のライフは28点という水準で、とても"Zoo"デッキと交戦中とは思えない内容だが、ここでMarijn Lybaertも《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》と《罰する火/Punishing Fire》コンボを揃え、「バイバック火力」の存在により一気にゲーム展開が引き締まる。

jpg

 Marijn Lybaertは《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》からトークンを生みだし続け、「バイバック火力」で丁寧に奇麗に八十岡のクリーチャーを除去。ベルギー勢が温存していた2枚の《稲妻/Lightning Bolt》を放出したのとあわせて、日本軍の戦力はまもなく《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》のみとなってしまう。

 ここで八十岡は《審判の日/Day of Judgment》で後続の《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を倒すが、仕留めそこなった《樹上の村/Treetop Village》が襲いかかってくる。八十岡、3点うけて26点。

 盤面の上で厳しい展開となった八十岡だが、《永遠の証人/Eternal Witness》ドローから《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を回収して召喚。一気に盤面を盛り返す。証人はもちろん「バイバック」火力で倒されてしまうが、5/6クリーチャーは健在だ。

 しかし、Marijn Lybaertも淡々と《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》からトークンを並べ、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を召喚。ベルギー側の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》は《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》によって飛行をえることができるため、八十岡に8点のダメージが入る。

 八十岡は《神の怒り/Wrath of God》で盤面を一掃してから《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》。しかし「バイバック火力」となった《罰する火/Punishing Fire》が八十岡のブロッカーをなぎ払い、《樹上の村/Treetop Village》が静かにダメージレースを再開する。

 残りライフ10。手札が空っぽの八十岡は《審判の日/Day of Judgment》を引き当てるが、これはトークンクリーチャーをなぎ払うだけ。トークンを生産し続けるプレインズウォーカーと《樹上の村/Treetop Village》というベルギー側のダメージソースに対して根本的な解決に至らない。

Marijn Lybaert 1-0 八十岡 翔太

Game 2

 後手ながらフェッチランドから《寺院の庭/Temple Garden》を展開して《野生のナカティル/Wild Nacatl》召喚というMarijn Lybaertの一手がファーストアクション。八十岡はフェッチランド起動から《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》を展開した。

 《貴族の教主/Noble Hierarch》を加えたMarijn Lybaertのアタックを受け流しつつマナ加速した八十岡は、さらに《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》を召喚。次のターンも同様に猫族のアタックを受け流しつつ、四色目の色である《島/Island》を手に入れる八十岡。

 ここでMarijn Lybaertは第1ゲームで八面六臂の活躍を見せた《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》を展開。盤面で優勢を築いた上でのプレインズウォーカーというのは大きな脅威である。八十岡は《永遠の証人/Eternal Witness》で回収した《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》を呼び出し、続くアタックを受け流してマナを伸ばした。

jpg

 Marijn Lybaertは《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》を加え、ここで八十岡は《神の怒り/Wrath of God》を見舞い、奇麗な盤面に《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を召喚してターンを返す。

 ここでLybaertは《タルモゴイフ/Tarmogoyf》の突撃をトークンでいなし、《野生のナカティル/Wild Nacatl》と《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を展開。よくみると《嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well》が日本側の陣地にセットされており、盤面のマナベースを見ているだけでヤソヤソしい匂いが漂うフィーチャーマッチとなった。

 ここで八十岡は五年来のフェイバリットホールドとして愛用している《けちな贈り物》をメインステップで詠唱。《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》と《永遠の証人/Eternal Witness》が手札に、墓地には《流刑への道/Path to Exile》と《糾弾/Condemn》が送られた。

 現在、八十岡の残りライフは9。敵陣には《悪斬の天使/Baneslayer Angel》、トークン、《野生のナカティル/Wild Nacatl》、そして《遍歴の騎士、エルズペス》がそれをバックアップする状況だ。

 Marijn Lybaertのアタックに対し、八十岡は強化された《野生のナカティル/Wild Nacatl》を《糾弾/Condemn》し、《悪斬の天使/Baneslayer Angel》をスルー。残り4点。

 八十岡は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》でアタックし、Marijn Lybaertはトークンでチャンプブロック。八十岡は《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》をX=1で設置し、《永遠の証人/Eternal Witness》で《流刑への道/Path to Exile》を回収し、3マナを立ててターンエンド。

 諦めずにMarijn Lybaertダブルアタック。ここで《悪斬の天使/Baneslayer Angel》に《流刑への道/Path to Exile》が飛び、《野生のナカティル/Wild Nacatl》を《永遠の証人/Eternal Witness》がチャンプブロック。エクステンデッドの"Zoo"デッキにはあまり基本土地が含まれていないため、もはやこの《流刑への道/Path to Exile》はデメリットを有さない《剣を鍬に/Swords to Plowshares》の上位互換というスーパースペルになりおおせている。戦闘後、Marijn Lybaertはライフソースである《嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well》を《幽霊街/Ghost Quarter》で破壊してターンを終えた。

 八十岡は《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》の「大技」使用にスタックして《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》を発破し、《野生のナカティル/Wild Nacatl》を破壊。八十岡は《永遠の証人/Eternal Witness》と《タルモゴイフ/Tarmogoyf》による反撃のアタックでとうとう《遍歴の騎士、エルズペス》を破壊した。戦闘後に《永遠の証人/Eternal Witness》と《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》を展開し、確実にゲームの流れをコントロールしはじめる八十岡。

 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を展開しただけでターンを返す「ポッター」に対して、8マナ域に到達している八十岡はこの試合で二回目となるフェイバリットホールド《けちな贈り物/Gifts Ungiven》を叩きつける。

ライブラリーから:
《空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin》
《壌土からの生命/Life from the Loam》
《粗野な覚醒/Rude Awakening》
《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin》

Marijn Lybaert 「...なんてデッキだ......」

 八十岡の手札に《空の遺跡、エメリア》と《壌土からの生命》が送り込まれる。八十岡は《永遠の証人/Eternal Witness》をさらに召喚して《流刑への道/Path to Exile》を回収。延々と回収される《流刑への道/Path to Exile》が"Zoo"デッキのアタッカーを討ち取っていく。

 続くターンに八十岡は《壌土からの生命/Life from the Loam》で取り戻した《嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well》で《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を生贄にささげ、7点のライフを回復。これでライフは11点という安全水準に到達した。

 そして八十岡は満を持して「ヤソコン」の最終奥義を発動する。

 八十岡は《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》を《嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well》で生贄にささげ、6点のライフを獲得しつつ、実質的に対戦相手の次のターンを完全にタップアウトさせる。7枚の平地(*ラヴニカのギルドランド含む)をコントロールしている八十岡は、毎ターン1体のクリーチャーを無料で墓地から復活させることができる状況で、ほぼ完全な「ロック」が決まった。こうなると八十岡の勝利は時間の問題でしかなく、間もなく《永遠の証人/Eternal Witness》が《粗野な覚醒/Rude Awakening》を回収し、強烈な一撃を見舞った。

 そう、八十岡 翔太はMarijn Lybaertを時の牢獄に閉じ込めたのだ。

Marijn Lybaert 1-1 八十岡 翔太

 「ヤソコン」がその真価を見せつけた第2ゲームだったが、超長期戦をたたかった代償として、残り試合時間5分というところで第3ゲームを迎えることになる。

 当然のように、二人は引き分けという結果をスコアシートに記入することになった。

Match Results: 引き分け

前の記事: Extended Dechtech:八十岡 翔太:ヤソコン | 次の記事: Round 17:齋藤 友晴(東京) vs. Marijn Lybaert(ベルギー)
イベントカバレージ/世界選手権09 一覧に戻る

イベントカバレージ