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Extended Dechtech:彌永 淳也:赤バーン

Extended Dechtech:彌永 淳也:赤バーン

By Daisuke Kawasaki

 「ゴキブリと白ウィニーは核戦争が起きても絶滅しない」とはよく聞く言い回しだが、実際の所、一昔前には白ウィニーは死滅していたわけで、そう考えると、この言葉は今や古くなっているのではないだろうか?

 では、絶滅しないアーキタイプはなにか。

 筆者は白ウィニーではなく、赤バーンだと思う。

彌永 淳也
世界選手権2009
11 《山/Mountain》
4 《大焼炉/Great Furnace》
4 《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
1 《ぐらつく峰/Teetering Peaks》

-土地(20)-
4 《モグの狂信者/Mogg Fanatic》
4 《ゴブリンの先達/Goblin Guide》
4 《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》
4 《地獄火花の精霊/Hellspark Elemental》

-クリーチャー(16)-
4 《爆片破/Shrapnel Blast》
4 《マグマの噴流/Magma Jet》
4 《裂け目の稲妻/Rift Bolt》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《溶岩の撃ち込み/Lava Spike》
2 《欠片の飛来/Shard Volley》
2 《彩色の星/Chromatic Star》

-呪文(26)-
1 《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》
2 《真髄の針/Pithing Needle》
3 《貪欲な罠/Ravenous Trap》
3 《幽霊街/Ghost Quarter》
3 《粉々/Smash to Smithereens》
3 《怒鳴りつけ/Browbeat》

-サイドボード(15)-

 赤バーンの使用方法とは、何か。

 当然、対戦相手のライフを削りきる事だ。

 相手のライフを効率良く削るために、1枚あたりのダメージ効率が求められるので、《爆片破/Shrapnel Blast》が採用される。また、《爆片破/Shrapnel Blast》の為に、アーティファクト土地をはじめとして、ある程度の枚数のアーティファクトを採用する必要がある。

 1枚あたりのカードに依存する割合が大きいということは、ひとつひとつのプレイがダイレクトに勝敗に影響するということであり、1枚1枚のカードの選択に繊細さが要求されるという事である。

 ここでは、デック制作者の彌永 淳也に、カード選択の理由を聞いてみた。

彌永 「使える時に使うとすごい強いカード。ただ、スムーズにこれを土地としてセットしていけるのならいいんだけど、やっぱりタップインは厳しいから調整をしていく上で減っていった。最初は抜く前提で4枚入れてみたけど、やはり抜けて2枚になって、最終的には1枚になった」

彌永 「Zooに対して非常に強いカード。Zooに勝てる展開は、《密林の猿人/Kird Ape》や《野生のナカティル/Wild Nacatl》をコイツがキャッチして、ついでに2点を削って行く展開。カード1枚の価値が高いデッキだから、逆にコイツが腐る展開になるとゲームに負ける事になる」

彌永 「《爆片破/Shrapnel Blast》の種として、ここの部分に何か軽いアーティファクトを入れる必要があって、このカードを選択した。正直何かしてくれることを期待出来ない代わりに絶対腐らないというカード。ここに入れる候補としてはオースティンでトモハル君が使ってた《真髄の針/Pithing Needle》があるけど、これらが腐った時にやっぱり枚数が足りなくなって負ける。特に枚数が重要なコントロール相手とかで腐るので、最初から効果が安定した《彩色の星/Chromatic Star》の方が好み。《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》や《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》も試してみたけど...」


 また、サイドボードのカードについても聞いてみた。

彌永 「墓地対策は当然発掘相手のサイドカード。発掘相手にはある程度は戦えるけど、サイドボードは当然必要」

彌永 「《暗黒の深部/Dark Depths》デッキの《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》はもちろんだし、色々と止めるべき物は多い。メインだと腐って負ける事もあるけど、サイドボードであれば」

彌永 「当然《暗黒の深部/Dark Depths》対策」

彌永 「非常に汎用性が高い万能的なサイドボードカード。サイドボードには是非ほしい。《虚空の杯/Chalice of the Void》をはってくるデッキや、アーティファクトを使ったコンボデッキ相手には重要だし、Zoo相手にも《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》を割るために入る」

彌永 「Zoo相手には、《ゴブリンの先達/Goblin Guide》が効果的で無いので、枚数かダメージかで効果が高いカードが必要になる。だから、このカードをZoo相手にはサイドボーディングする」

 「オースティンの時のメタゲームではベストに近い選択肢だったけど、今のメタゲームではちょっと厳しいかも」とはいうものの、Zooをはじめ、Next Level Blueなどの日本人が好みと言われているコントロール系のデッキにも相性はいいといいます。

 ぜひともお試しください。

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