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Round 1:森 勝洋(東京) vs. Marijn Lybaert(ベルギー)

Round 1:森 勝洋(東京) vs. Marijn Lybaert(ベルギー)

By Tomohiro Kaji

 5年ぶりの日本での世界選手権がついに始まった。

 第1回戦のフィーチャーマッチは、日本代表の森 勝洋(東京)対、「ベルギーのハリー・ポッター」ことMarijn Lybaertだ。
 個人的にはどちらも構築戦での活躍するイメージが強いので、二人のデッキ選択なども興味深い。

Game 1

R1_Lybaert.jpg

 先攻のMarijnは置いた《怒り狂う山峡/Raging Ravine(WWK)》から。

 環境トップメタの《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》を強く意識させるが、実際には《島/Island(M11)》からの《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》と、津村の記事でも詳しく紹介されている青緑赤コントロール。対して、森は《水没した地下墓地/Drowned Catacomb(M10)》に《闇滑りの岸/Darkslick Shores(SOM)》と並べたので、青黒のコントロールデッキを選択したようだ。

 さっそく《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》を対処しなければ、《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》や《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》とのシナジーで劇的にマナの差が広がってしまい、ひどいことになる。
 Marijnが2枚目の《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》を唱えれば《マナ漏出/Mana Leak》しなければならず、マナ不足の森をしり目にMarijnは《定業/Preordain(M11)》を使ってライブラリーを掘り進む。

 さらにMarijnは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》を唱え、森も《冷静な反論/Stoic Rebuttal(SOM)》という攻防が続くなか、《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》が2点のクロックを刻む。

 森はマリガンをした為か、手札は芳しくない。そこにMarijnは《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》経由の2ターン早い《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》をキャスト。さすがにこのレベルのクリーチャーは1ターン放置しただけで致死ダメージを喰らいかねないが、森の打ち消しの弾はもう切れてしまい、手札は土地と《乱動への突入/Into the Roil》《消耗の蒸気/Consuming Vapors》だけ。

 そこで、《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》のトークン生成に対応して、《乱動への突入/Into the Roil(ZEN)》を本体である5/5へ使い、このターンはお茶を濁した。

 対するMarijnは、《マナ露出/Mana Leak(M11)》を引かれている、または温存されていた可能性を考慮し、《酸のスライム/Acidic Slime(M11)》から戦場へ加える。

 しかし、実際の森の手札と言えば、再度引いた《乱動への突入/Into the Roil(ZEN)》と《消耗の蒸気/Consuming Vapors(ROE)》と、どちらも次に唱えられる報復者への回答にはならない。
 結局、Marijnが《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》を再度唱えれば、森も同じく《乱動への突入/Into the Roil(ZEN)》を5/5へ。

 と言っても、今度は場に《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》が。
 これを起動してMarijnがライブラリーに手をかけた瞬間、森は投了した。

森 0-1 Marijn

Game 2

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 青と言えばこれ、という完全に定番となったカード《定業/Preordain(M11)》から始まる2ゲーム目。さらにMarijnは《ハリマーの深み/Halimar Depths(WWK)》、森は《定業/Preordain(M11)》と、お互いに消し呪文、土地、ゲームを変える《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》へと掘り進む。

 しかし、手札に余分な土地を見つけられなかったMarijnは動かざるを得ず、4ターン目、マナをタップアウトしながら《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》を墓地へ送る。もちろん、森にカウンターが無いわけがないという意味で、《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》が唱えられた。

 返す森のターン、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》からの《渦まく知識/Brainstorm》能力で手札を整えつつ、{U}を残してエンドする。

 この状況に渋い顔をするMarijnだが、2枚目の《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》があるなら仕方ないと、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》を相殺すべく2枚目をキャストする。

 森は少し考えるが、お互いの《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》は墓地へ送られた。

 返す第6ターン、森が《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》をキャストすると、Marijnは《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》をキャスト。そうはしてみるものの、青緑赤では10点クロックをとてもではないが止められず、2ターンでMarijnのライフは吹き飛んだ。

森 1-1 Marijn

Game 3

R1_Mori_Lybaert.jpg

 再度森のマリガンで始まるゲーム3。

 Marijnは《定業/Preordain(M11)》、《探検/Explore(WWK)》と続き、手札、マナ共に充実させる一方、森は淡々と土地を置くのみ。

 4ターン目のMarijnの《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》は《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》で打ち消すが、さきほどのゲームとは違い、返すターンも土地を置くのみで、せっかくのチャンスも生かせないでいる。

 ここで若干考え込むMarijnは、手札の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》と《酸のスライム/Acidic Slime(M10)》からクリーチャーをキャストすることを選択する。これが手札が除去ばかりの森には非常に厳しく、2/2接死も放置できずに《破滅の刃/Doom Blade(M10)》する損な2対1交換。

 さらに2枚目の《酸のスライム/Acidic Slime(M10)》が完全に森の黒マナを潰すと、満を持して《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》を盤面に加わる。

 こうなってしまうと、どう挽回していいかわからない森は、右手を差し伸べて握手を求めた。

森 1-2 Marijn

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