マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

イベントカバレージ

Round 2:小室 修(東京) vs. Paulo Vitor Damo da Rosa(ブラジル)

Round 2:小室 修(東京) vs. Paulo Vitor Damo da Rosa(ブラジル)

By Daisuke Kawasaki

 今、世界最強のチームを選ぶのであれば、Channel Fireballの名前をあげないわけにはいかないだろう。

 詳しいデッキ分布は、また改めて提示されるだろうと思うが、筆者の体感として日本人の多くのプレイヤーは赤緑ヴァラクートを選択しているように見受けられる。水曜日の津村の記事でも言及されているように、環境最強としてこのデッキを選択しない理由は薄いというのが共通認識か。

 実際に、「華麗なる天才」こと小室 修(東京)も例に漏れず赤緑ヴァラクートを使用し、このアリーナに現れた。

 一方で、Channel Fireballをはじめ、多くの海外勢は青系のデッキを持って赤緑ヴァラクートに対抗しようと考えているようだ。『FFfreak』ことBrad Nelson(アメリカ)、LSVことLuis Scott-Vargas(アメリカ)と並びChannel Fireballの看板プレイヤーであるプロツアー・サンファンチャンピオンのPVことPaulo Vitor Damo da Rosa(ブラジル)も青系のデッキを持ち込んでいるようだ。

 この会場のそこかしこで行われているヴァラクート対青の対決。このプロツアーチャンピオン対決ではどちらに軍配が上がるのか。

Game 1

R2_Komuro_PV.jpg

 先手のPVが《島/Island》をセットするのに対して、小室は《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》をセットする。

 すると、PVはこの《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》に《広がりゆく海/Spreading Seas》をエンチャントする。小室はこのタップアウトの隙に《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》をプレイ、さらに続くターンには《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》経由で《森/Forest》をプレイして《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》のクエスト達成にリーチ。《耕作/Cultivate》でさっさとクエストを達成しようとするが、ここには《マナ漏出/Mana Leak》。

 ここまで《島/Island》を3枚連続でセットし、青黒かはたまた青白かわからなかったPVだが、4枚目の土地として《闇滑りの岸/Darkslick Shores》をセットしたことで青黒と判明する。

 小室は《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》をプレイし、さらに土地をセットすることで《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》のクエストをクリアする。一方のPVは《定業/Preordain》を2連打した上で《地盤の際/Tectonic Edge》をセットする。

 ここで小室は《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》の能力を使用し、土地をさらに2枚伸ばす。そして、7マナを使って《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》をプレイ。これを《取り消し/Cancel》するPV。小室の手には《召喚の罠/Summoning Trap》は無し。

 返しで2枚目の黒マナを確保したPVはタップアウトで《墓所のタイタン/Grave Titan》をプレイし、小室へ事実上の2ターンクロックをかける。

 手札に《原始のタイタン/Primeval Titan》を持っているものの、戦場に並ぶ土地は《広がりゆく海/Spreading Seas》のついた《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》に《山/Mountain》3枚と《森/Forest》2枚、そして《怒り狂う山峡/Raging Ravine》という微妙に中途半端な状況の小室。

 4枚目の《山/Mountain》をセットし《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》をプレイする。ここでトップが《山/Mountain》だったので、2枚目のセットをした上で《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》のマナを使用して《原始のタイタン/Primeval Titan》をプレイ。《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を2枚並べてターンを返す。

 互いにものすごい短いクロックをかけあう盤面となり、長考に入るPV。手札とマナを相談し、結果、《地盤の際/Tectonic Edge》をアンタップで残しつつ《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をプレイする。

 0能力で手札を整理し、《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》をセット、そして《墓所のタイタン/Grave Titan》だけでアタックする。

 この時点で 小室のライブラリトップは《探検/Explore》。これをドローすると、プレイしてさらなる1枚ドローを求める。PVはこれに対応して《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を1枚破壊し、タップアウト。小室は《成長の発作/Growth Spasm》をドローすると、ライブラリートップは《山/Mountain》。これをセットし、トークンを1体除去すると、山札トップは再びの《山/Mountain》。

 ここで考えた末に、小室は《怒り狂う山峡/Raging Ravine》をクリーチャー化し、《原始のタイタン/Primeval Titan》と共にプレイヤーに向けてアタック。《原始のタイタン/Primeval Titan》のアタックトリガーで《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》と《山/Mountain》をサーチすると、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》にダメージを割り振る。

 《成長の発作/Growth Spasm》のおかげで《墓所のタイタン/Grave Titan》を除去した小室は、そのままゲームの主導権を握りきったのだった。

小室 1-0 PV

Game 2
 

R2_Komuro_PV_2.jpg

 手札破壊とカウンターのバックアップで序盤押し気味だったPVも、《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》が登場するとマナ差が出てかなり厳しい。この状況を打破するべくPVは《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》でドローを進めるが、有効な解決策も無い。

 しかし、一方の小室にも決め手は無い。《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を《地盤の際/Tectonic Edge》で壊され、なかなか攻めきることができないようにみえた。

 だが、PVが《強迫/Duress》で見た中には《原始のタイタン/Primeval Titan》だけでなく、《コジレックの職工/Artisan of Kozilek》があった。

 《原始のタイタン/Primeval Titan》はそもそも打ち消さなければいけないため、有効な動きをできないPVはクロックを用意できない。そのうちに、小室は《コジレックの職工/Artisan of Kozilek》を出せるマナ域までたどりつき、一度カウンターさせた《原始のタイタン/Primeval Titan》を戦場に呼び戻し、ゲームを決めたのだった。

小室 2-0 PV

前の記事: Round 1:森 勝洋(東京) vs. Marijn Lybaert(ベルギー) | 次の記事: Round 2:井川 良彦(東京) vs. 中村 肇(東京)
イベントカバレージ/世界選手権10 一覧に戻る

イベントカバレージ