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Round 3:大礒 正嗣(広島) vs. Thomas Kiene(アメリカ)

Round 3:大礒 正嗣(広島) vs. Thomas Kiene(アメリカ)

By Daisuke Kawasaki

 ここまでのマッチを見てみると、日本人が赤緑ヴァラクートか青黒しか使っていないかのように錯覚されがちだが、当然他のデッキ選択をしている日本人も存在している。

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 そんななかから、このラウンドでは「世界のISO」こと大礒 正嗣(広島)の使用する青黒緑デッキをお届けしよう。

 対するは、グランプリ・ポートランドで決勝戦をMartin Juza(チェコ)と争ったThomas Kiene(アメリカ)だ。

Game 1

 先手大礒は1ターン目に《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》をセット。対するKieneは《ゴブリンの先達/Goblin Guide》を召喚し速攻でアタック。

 大礒は《森/Forest》をセットし《漸増爆弾/Ratchet Bomb》をプレイする。Kieneはさらに《ゴブリンの先達/Goblin Guide》でアタックしつつ後続として《板金鎧の土百足/Plated Geopede》をプレイする。大礒は《漸増爆弾/Ratchet Bomb》にカウンターを追加する。

 返して大礒は《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》をプレイ。一方のKieneは上陸した《板金鎧の土百足/Plated Geopede》と《ゴブリンの先達/Goblin Guide》でアタック。《ゴブリンの先達/Goblin Guide》で《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》がめくれると大礒は《ゴブリンの先達/Goblin Guide》を《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》でブロックし相打ちをとる。

 《戦隊の鷹/Squadron Hawk》をKieneがプレイしたところで《漸増爆弾/Ratchet Bomb》にカウンターをのせると、自身のターンにこれを爆発させ《復讐蔦/Vengevine》を走らせる。

 Kieneは《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》をプレイすると《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff》をプレイ。対する大礒は《復讐蔦/Vengevine》でアタックした上で《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》をプレイし、+1能力で確保した2マナで《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》をプレイする。

 この《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》にアタックしてきた《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff》を装備した《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》を《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》で相打ち、Kieneが《板金鎧の土百足/Plated Geopede》を追加した次のターン。

 大礒は《定業/Preordain》をプレイすると、そこで見つけた《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をドロー。そして《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》の+1能力でマナを起こして《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をプレイすると《板金鎧の土百足/Plated Geopede》を手札に戻す。

 ここでターンエンドにKieneは《稲妻/Lightning Bolt》を大礒に。これで互いのライフは9に。Kieneは《槌のコス/Koth of the Hammer》をプレイすると、+1能力で《山/Mountain》を4/4にし、大礒にアタック、大礒のライフを5とする。

 だがこの時点で、大礒は忠誠カウンターが5つ載っている《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》と、《復讐蔦/Vengevine》、そして《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》をコントロールしている。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の0能力で追加の青マナを確保し、《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》を起動できるようになった大礒は、《踏み荒らし/Overrun》能力でゲームを決めたのだった。

大礒 1-0 Kiene

Game 2

 先手のKieneは、またも1ターン目に《ゴブリンの先達/Goblin Guide》でアタック。これで土地を手に入れた大礒だが、後手のため、手札を使い切ることができず長考する。結果、《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》をセットし《漸増爆弾/Ratchet Bomb》を捨てる。

 Kieneは2ターン目に2匹目の《ゴブリンの先達/Goblin Guide》をプレイ、1枚目では《沼/Swamp》がめくれ、2枚目で《墓所のタイタン/Grave Titan》がめくられる。

 手札が有り余り気味の大礒は、《漸増爆弾/Ratchet Bomb》をプレイ。これにカウンターをのせるが後続として《板金鎧の土百足/Plated Geopede》がキャストされる。この時点で大礒の残りライフは9。

 大礒は《霊気の達人/AEther Adept》で《板金鎧の土百足/Plated Geopede》を手札に戻すと、カウンターが1つのった《漸増爆弾/Ratchet Bomb》でにらみをきかす。一方のKieneは長考の末に、2枚セットしてあったフェッチランドを起動する。ここでのシャッフルで対戦相手のカードを落としてしまい、警告を受けた大礒。さらに《槌のコス/Koth of the Hammer》がキャストされ、盤面でも警告状態となる。

 4/4となった《山/Mountain》と1体の《ゴブリンの先達/Goblin Guide》がアタックし、《漸増爆弾/Ratchet Bomb》が爆発して大礒のライフは5。緑マナをふたつ確保できない大礒は《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》をクリーチャー化し《霊気の達人/AEther Adept》と共にアタックして《槌のコス/Koth of the Hammer》を対処する。

 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》で《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》をサーチしたKieneは《白騎士/White Knight》も追加する。

 《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》も《自然の要求/Nature's Claim》も持っており、対応策は万全なものの緑マナだけが不足している大礒。《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》を破壊するプランを構築するが、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》の能力で戦場に出されてしまったため、《稲妻/Lightning Bolt》用の1マナが残った状態でアタックされてしまう。

 当初の予定通り《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》こそ《自然の要求/Nature's Claim》で対処した大礒だが、残りライフが5なので《白騎士/White Knight》の攻撃を通すことができない。《霊気の達人/AEther Adept》でチャンプブロックする。

 ここでKieneは《壊滅的な召喚/Devastating Summons》で土地をすべてサクリファイスし、5/5のトークンを2体生み出す。だが、ここの返しで大礒が《墓所のタイタン/Grave Titan》を召喚したことで一気に状況は変わる。マナのないKieneはこれを対処することができず、たのみの《白騎士/White Knight》も《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》で攻撃をとどめられ、《墓所のタイタン/Grave Titan》をブロックすることしかできない。

 結局、大礒が2体目の《墓所のタイタン/Grave Titan》と《復讐蔦/Vengevine》、そして《見栄え損ない/Disfigure》で相手のブロッカーを上回るアタッカーを用意できたことで、ゲームに決着が付いた。

大礒 2-0 Kiene

 普段であれば、森や八十岡のデッキに感じるような禍々しさまで感じられる大礒のデッキ。

川崎 「いったい、このデッキはなんですか?」

大礒 「えっと、青黒タッチ《復讐蔦/Vengevine》?もともと広島の知り合いが作ったデッキなんですけど、もともとこんなデッキじゃなくて、色々あったんです」

 色々といわれてしまっては好奇心を隠すことはできない。というわけで、大礒のデッキについてデッキテックのインタビューを行う予定だ。

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