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Round 4:大澤 拓也(神奈川) vs. Nicolai Herzog(ノルウェー)

Round 4:大澤 拓也(神奈川) vs. Nicolai Herzog(ノルウェー)

By Daisuke Kawasaki

 殿堂セレモニーでは、殿堂入りした3人のプレイヤーに対しての様々な著名人によるコメントが寄せられたビデオクリップが流された。

 その中で、Brian Kibler(アメリカ)が何故、現代にリバイバルしたのかについて非常に興味深い意見があった。

「現在の複合フォーマットのプロツアーは、Kiblerのようなマルチプレイヤーにとっては非常に有利に働いている」

 そう、複合フォーマットは、総合的な実力が求められるのである。

 しかし、旧来より「構築屋」もしくは「リミテッダー」というように、特定のフォーマットに対して圧倒的な力を発揮したプレイヤーもいた。彼らは現在のフォーマットでどうしているのだろうか。

 というわけで、このラウンドではリミテッドプロツアー2連覇によって「リミテッダー」としての実力を最大に評価され殿堂入りしたNicolai Herzog(ノルウェー)と、同じくリミテッドプロツアーであるプラハ王者であり、また、翌年のリミテッドプロツアーであるジュネーブでも準優勝というNicolaiに劣らない成績を持つ「王者」大澤 拓也(神奈川)による構築戦をお届けしよう。

 ちなみに、使用しているデッキは共に赤緑ヴァラクートである。

Game 1

R4_Herzog.jpg

 先手のNicolaiがマリガン。改めて配られた6枚をみて、顔しかめつつもキープし、《山/Mountain》をセットからゲームがスタート。

 大澤が2ターン目に《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》をキャストしたのに対して、Nicolaiは緑マナが供給されていない様子。一方で大澤は3ターン目に《成長の発作/Growth Spasm》をプレイし、最速パターンで4ターン目に《原始のタイタン/Primeval Titan》が降臨する。

 これを見たNicolaiは、ほんの数秒手札を確認すると、大澤が《原始のタイタン/Primeval Titan》の能力で土地をサーチするよりも早く土地をかたづけた。

大澤 1-0 Nicolai

Game 2

R4_Osawa.jpg

 今度は互いにマリガンも色事故も無し。

 先手のNicolaiが2ターン目に《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》を設置し、大澤は《探検/Explore》から《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》をセット。Nicolaiが《耕作/Cultivate》をプレイするのに対抗するかのように、大澤も3ターン目に《耕作/Cultivate》。この時点で、大澤の方が2ターン目に素直なマナ加速を打っている分、マナ数で若干優位か。

 Nicolaiは、4ターン目に《砕土/Harrow》をプレイする。これによって浮いたマナで《槌のコス/Koth of the Hammer》をプレイし、4/4の《山/Mountain》でアタックする。

 だが、ここで大澤は《原始のタイタン/Primeval Titan》をプレイ。同型対決では返しで除去できなければ死ぬとまで言われたカードである。そしてNicolaiは対抗するカードを引くことができない。大澤は《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を2枚にする。

 結局、大澤は《原始のタイタン/Primeval Titan》で攻撃し、《山/Mountain》をセットしてNicolaiのライフを削りきったのだった。

大澤 2-0 Nicolai

大澤 「わざわざ僕とNicolaiを構築でとる必要あったんですかね?僕がただツイていただけの、じゃんけんみたいなマッチでしたけど......」

 ちなみに、ここで勝利して大澤は2勝2敗という成績。プロツアー・アムステルダムでも、構築ラウンドでは苦戦し、リミテッドでは全勝という成績をみせてくれた大澤だけに、是非とも、二日目まではなんとかふんばってもらいたい。

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