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Round 6:中島 主税(東京) vs. David Williams(アメリカ)

Round 6:中島 主税(東京) vs. David Williams(アメリカ)

By Daisuke Kawasaki

 初日スタンダードラウンド最終戦。これまで赤緑ヴァラクートと青系のデックばかりが取り上げられてきたので、最終戦は速攻デッキである赤白ボロスのマッチアップをお送りしよう。

 使用するのは、中島 主税(東京)。八王子、古淵と渡り歩き今は中井に住む中島はここ数年連続でグレーヴィを維持しているのだが......

中島 「今年は苦しいね......とりあえずプロツアー・パリはPTQを突破して権利あるので、あと4点獲得してその次のプロツアーの権利を獲得、その2回のプロツアーで10点獲得していわゆるフェニックスを狙いたいかんじかな」

 と、今期はかなり点数を稼げなかったことをアピールする。とはいえ、ここまで4勝1敗と絶好調の中島。この最終戦を勝利すれば目標に大きく近づくことになる。

 対するは、「ポーカーセレブ」David Williams(アメリカ)。そのポーカー界での業績の大きさも加味して、今大会に特別招待されたプレイヤーである。

 セレブVS.ボーダーライン。中島は格差社会の中、下克上を達成することができるのか。

R6_Nakajima_Williams.jpg


Game 1

 先手は中島。

 1ターン目に《沸騰する小湖/Scalding Tarn》のフェッチで《山/Mountain》を戦場に出し、《ゴブリンの先達/Goblin Guide》で攻撃する。この《ゴブリンの先達/Goblin Guide》が2回連続でWilliamsに土地を与えることなくダメージを与えるのだが、《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》が登場してしまう。

 ここで、《未達への旅/Journey to Nowhere》で《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》を追放し、さらにダメージを重ねる中島。ここでも土地はめくれず、ついにはWilliamsのセットランドは止まってしまう。

 2枚目の《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》も《冒険者の装具/Adventuring Gear》装備からのフェッチ起動とサイズで対応すると、最後は《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》がWilliamsのライフを削りきってしまった。

中島 1-0 Williams

Game 2

R6_Nakajima.jpg

 先手のWilliamsは《ハリマーの深み/Halimar Depths》をセットする。一方の中島は、1ターン目は《平地/Plains》をセットするのみ。

 中島が《未達への旅/Journey to Nowhere》によって《ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker》でのマナ加速の準備を妨害し、Williamsは思うように動けない。

 ここでWilliamsは対ボロスの最終兵器とでも言うべき《転倒の磁石/Tumble Magnet》をキャストする。一方の中島は《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》で対応。互いに長いゲームになりそうな展開を見せ始める。

 さらにWilliamsが《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》をキャストし、中島が《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》の能力をこの忠誠度カウンターを減らすのに使い始めたことで、この展開は決定的になる。

 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》が《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》を呼び込み、《稲妻/Lightning Bolt》が《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》を破壊する。

 Williamsも《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をキャストし対抗しようと試みるのだが、中島の手札には、《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》まで握られている。

 これに《戦隊の鷹/Squadron Hawk》の物量戦略まで加わってしまったために、Williamsの唯一の望みであった超長期戦からの逆転の目がなくなってしまった。Williamsは《霜のタイタン/Frost Titan》を召喚するのだが、中島は、《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》をキャストし、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》へと装備させることで、《転倒の磁石/Tumble Magnet》だけでは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を守りきれない盤面を作り上げる。

 だが、Williamsも2枚目の《転倒の磁石/Tumble Magnet》と、追加で引いてきた《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》を使い、じわじわと中島との差を詰めていく。

 結局《霜のタイタン/Frost Titan》への対応を《転倒の磁石/Tumble Magnet》で制限されてしまっていることで、より闘いにくい盤面を作らされてしまっている中島。《霜のタイタン/Frost Titan》に対応できるカードを......とここでトップデックしてきたのが《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder》。これに《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》を装備させることで、一気に《転倒の磁石/Tumble Magnet》に強い《霜のタイタン/Frost Titan》や《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》のビーストトークンへの対処手段が生まれることとなった。

 だが、ここで中島は残り1マナしかないのにビーストトークンではなく、《霜のタイタン/Frost Titan》へと《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder》の一撃を打ち込んでしまう。当然、これは《霜のタイタン/Frost Titan》の能力によって打ち消されてしまい、返しで《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》に手札に戻されてしまう。

 この痛恨のミスによって、中島はライフを守りきることができず、勝負は3本目に突入することとなった。

中島 1-1 Williams

Game 3

R6_Williams.jpg

 1ターン目に《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》を出したものの、3ターン目まで動きのない中島。しかし、ここで召喚したのが《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》であり、一気に接死ティムコンボが完成する。

 Williamsも《強情なベイロス/Obstinate Baloth》などの投入でなんとか対抗しようとするのだが、次々にマナクリーチャーが対処され、《戦隊の鷹/Squadron Hawk》と《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》まで登場してしまう。

 だがWilliamsも《酸のスライム/Acidic Slime》で《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》を破壊し、中島に一方的なゲーム展開を許さない。

 この《酸のスライム/Acidic Slime》をターン終了時に中島は《稲妻/Lightning Bolt》で除去すると、さきほど《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》で持ってきた《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》を《戦隊の鷹/Squadron Hawk》に装備させ、Williamsに手痛いダメージと10枚のライブラリー削りという2方向からの勝ち手段で攻めていく。

 結局、これに対処する手段を持たないまま、Williamsはテーブルを片付けた。

中島 2-1 Williams

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