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Round 6:森 勝洋(東京) vs. 山本 明聖(和歌山)

Round 6:森 勝洋(東京) vs. 山本 明聖(和歌山)

By Atsushi Ito

 「デッキお互いネタバレしすぎ」「68枚くらいデッキの内容当てられるんじゃない?」と軽口を叩き合う2人。5回戦を戦ってここまで3勝2敗、ここで踏みとどまれるかどうかで今後上位入賞の可能性に大きな差が出てくる。

 森のデッキは既に触れたようにオリジナルブランドの青黒コントロールである。対する山本のデッキは青白コントロール。アーキタイプだけ見れば奇しくも4回戦の渡辺対Malinと同じマッチアップとなったが、「お互いネタバレ」というセリフからは山本の青白にも独自のチューンが施されているニュアンスが感じ取れる。

 いずれにせよ、スタンダードラウンド最終戦。勝ってドラフトラウンドへの望みをつなげるのはどちらか。

Game 1

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 山本の先手、何とゲーム開始時に《神聖の力線/Leyline of Sanctity》が場に出る。だが、確かに今回のメタゲームの中心である《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》デッキ相手には絶大な効果を誇るこのカードも、青対決ではほとんどワンマリガンに等しい。それに対する森は《漸増爆弾/Ratchet Bomb》を置く以外、3ターン目までは淡々と土地をセットするのみ。

 しかし山本が4ターン目のセットランド前に《氷河の城砦/Glacial Fortress》《地盤の際/Tectonic Edge》《平地/Plains》から《定業/Preordain》をプレイすると、これに森は少考ののち《呪文貫き/Spell Pierce》!! 2マナ残っている山本に対する妙手だが、山本視点では森の返しの《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が怖いので打ち消されるしかない。土地を置いてターンを返す山本。が、返しの森は4枚目の土地が置けなかったため、マナフラッド気味の山本の動きを結果的に最高のタイミングで阻害したことになる。これがゲームにどう響いてくるか。

 その後、山本は順調に6枚まで土地を伸ばすが、森は4枚目の土地こそすぐ引き込めたものの、それにより山本の2枚の《地盤の際/Tectonic Edge》が森の《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》2枚を奪い去る。森の土地は一時的に2枚にまで減ってしまう。

 しかし山本も森が立て直すまでの間に有効なアクションがとれず、お互いドロー、セットを繰り返すのみ。

 そこから森が驚異的な土地の連続ドローで6マナに到達し、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をプレイ。これは山本が《マナ漏出/Mana Leak》で阻む。山本は返しに《漸増爆弾/Ratchet Bomb》をプレイ。返す刀で森が2枚目の《漸増爆弾/Ratchet Bomb》をプレイし、既にカウンターが4個の森の《漸増爆弾/Ratchet Bomb》の他に2個の《漸増爆弾/Ratchet Bomb》が《神聖の力線/Leyline of Sanctity》の横で盤面に並んで、何やら混戦の様相を呈してきた。

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 森は7マナから《深淵の迫害者/Abyssal Persecutor》をプレイしてマナフラッド気味の山本に対しプレッシャーをかけるが、山本は即座に《糾弾/Condemn》で処理する。続いて2体目の《深淵の迫害者/Abyssal Persecutor》も《糾弾/Condemn》されたところで、森のメインボードの秘密兵器である《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》が召喚される。

 山本がカウンター2個の《漸増爆弾/Ratchet Bomb》を3個に増やそうとすると森のカウンター2個の《漸増爆弾/Ratchet Bomb》が起動されてしまうため、山本は《漸増爆弾/Ratchet Bomb》同士を誘爆させることしかできない。

 数回殴られつつなんとか《審判の日/Day of Judgment》を引き当てて《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》を処理しようとする山本に対し、森は《マナ漏出/Mana Leak》を2枚つきつけ、10枚の土地が並ぶ山本に対しフルタップを迫る。山本が仕方なく6マナ払うとさらに《呪文貫き/Spell Pierce》で《審判の日/Day of Judgment》自体もカウンター。ついにゲーム中盤から森の手札に眠っていた2枚目の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が盤面に降り立つ。

 しかしここで山本の側の秘密兵器、《決断の手綱/Volition Reins》が1マナしかない森の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を奪い去る!!

 だが、森は慌てずメインで《乱動への突入/Into the Roil》をキッカーなしで奪い去られた《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》に。さらに手札に戻ったそれを即座に再プレイし、合わせられた山本の渾身の《マナ漏出/Mana Leak》をも《呪文貫き/Spell Pierce》する。

 山本もトップデッキした《乱動への突入/Into the Roil》を森の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》にプレイし、山本自身がずっと抱えていた《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をようやく着地させる。しかし既に《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》の上陸パンチ3回と上陸なしの1点アタックを食らっており、山本のライフは7しかない。加えてその次のターンにも森がゲーム後半にも関わらず上陸に成功し、さらに4点を受けてライフは3。やはりカメは止まらないのか。

 山本はトップした《定業/Preordain》から、ようやくたどり着いた《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel》に全てを賭ける!!

 だが、森は冷静に《冷静な反論/Stoic Rebuttal》をプレイするのであった。


森 1-0 山本


Game 2

R6_Mori.jpg

 後手の森がワンマリガン。しかし森の1ターン目の《強迫/Duress》が山本の『土地2枚、《払拭/Dispel》2枚、《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel》、《決断の手綱/Volition Reins》』というやや出足の遅い手札をさらけ出す。ここから森は《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel》を落とすことを選択。

 そのまま森が後手4ターン目に《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を力強くたたきつける!

 《強迫/Duress》から3ドローを経た山本の手にカウンターは・・・なかった。

 森は即座に0能力を起動し、アドバンテージを取りにいく。それでも山本は返しになんとか《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を相殺させることに成功する。

 だが森は1ゲーム目の意趣返しとばかりに土地5枚から2枚の《地盤の際/Tectonic Edge》を使って山本の2枚の《天界の列柱/Celestial Colonnade》を奪う。

 続けて森が再び引いた《強迫/Duress》で山本が晒した手札は《審判の日/Day of Judgment》に《払拭/Dispel》3枚、《決断の手綱/Volition Reins》というもの。いつの間にか3枚に増えた、マナが伸びておらず使いどころのなさそうな《払拭/Dispel》を無視して、森は容赦なく《審判の日/Day of Judgment》を捨てさせる。

 それでも山本は森の土地が止まったのを見込んで、自分もマナが厳しいのを承知の上で《地盤の際/Tectonic Edge》で森の4枚目の《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》を破壊しにいく・・・が、返しの森のドローがまたしても《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》!!

 次のターンの森の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》こそ《冷静な反論/Stoic Rebuttal》するものの、1ゲーム目同様に《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》の高すぎるクロックが《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》と合わせて山本に襲いかかる。手札の内容がほとんど割れている山本は森が勝ちへのプランを誤ることを祈るしかない。

 森が《墓所のタイタン/Grave Titan》をプレイすると、山本は予定調和的にこれを初手から持っていた《決断の手綱/Volition Reins》で対処する以外になく。

 かくしてゾンビトークン2体と《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》のアタックが、わずかに残っていた山本のライフを削りきった。


森 2-0 山本

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