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国別代表戦 Round 1:森 勝洋(東京) vs. Anders Weydahl(ノルウェー)

国別代表戦 Round 1:森 勝洋(東京) vs. Anders Weydahl(ノルウェー)

By Tomohiro Kaji

 あっという間に世界選手権初日6回戦が終了し、国別代表戦の時間へ突入した。
 ここからは各国の代表選手のみが参加できる特別な試合だ。

 各国の選手権で選ばれたプレイヤー3名は、それぞれスタンダード、レガシー、エクステンデッドの種目を担当して戦う。

 ここでは、日本チャンピオンの森 勝洋(東京)のエクステンデッドの対戦を追って見てみよう。

teamR1_Mori.jpg

 彼の選択したデッキは、オーメン・ヴァラクート。

 スタンダードの《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》デッキとは全く違い、デッキには《山/Mountain(M11)》はなんと0枚。
 《虹色の前兆/Prismatic Omen(SHM)》が自分の土地全てを《山/Mountain(M11)》にするため、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》も山、《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》も山、さらには、フェッチ先の《島/Island(M11)》や《森/Forest(M11)》も山になってしまう。
 つまり、《虹色の前兆/Prismatic Omen(SHM)》があれば、フェッチランドを置くだけで6点ダメージと、《風景の変容/Scapeshift(MOR)》が無くてもゲームに勝利出来てしまう面白いデッキだ。

Game 1

 ダイスロールでWeydahlの先攻でゲームが始まった。

 マリガンの結果、森は土地4枚と《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》2枚というハンドをキープしていた森は、これ以上土地が必要のない為、1ターン目から積極的に《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》を使う。

 対して、Weydahlは《平地/Plains(M11)》から《原霧の境界石/Fieldmist Borderpost(ARB)》、《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid(ALA)》へとつなげ、《平地/Plains(M11)》を戦場に出す。

 後手の森は4マナにたどり着く前に、Weydahlに先に5マナへ到達され、{U}を余らせた状態で《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage(EVE)》をキャストされてしまった。初手から呪文が増えない森は、これを受け入れるしかない。

 こうなってしまうと森に選択肢はなく、次にキャストされた《熟考漂い》に《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》。当然、大魔導師でカウンター。
 さらにキャストされた《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid(ALA)》に《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》。もちろん、大魔導師でカウンター。

 そうこうしているうちに、場に出ていた2/2やら1/1やらにアタックされ続けていた森にはライフが残っておらず、逆転のめどが立たない森はサイドボーディングを始めた。

森 0-1 Weydahl

Game 2

 またも初手に恵まれない森だが、今回は《溢れかえる果樹園/Flooded Grove(EVE)》2枚に《定業/Preordain(M11)》2枚、《探検/Explore(WWK)》、《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》、《予感/Foresee(M11)》といったハンド。
 相手のスピードが遅めであることを考えてか、この手札をキープした。

 幸運にも最初のドローで《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》を引き当て、ドローカードを唱えながら手札を整えた森は、Game 1とはうってかわって《熟考漂い》に《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》、さらに《予感/Foresee(M11)》と、テンポ良くアドバンテージを増やし続ける。

 着々と開くマナの差にWeydahlは動かなければならず、《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage(EVE)》をキャストするが、これを森は《マナ漏出》で打ち消し、返しのターンに《前兆の壁/Wall of Omens(ROE)》からの《風景の変容/Scapeshift(MOR)》で《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》コンボを決めた。

森 1-1 Weydahl

Game 3

 このゲームも初手が悩ましい森。

 《島/Island(M11)》はあるものの、《マナ漏出》2枚、《思案/Ponder(M10)》、《探検/Explore(WWK)》に《不屈の自然/Rampant Growth(M10)》2枚と、最初の5枚ほどの中に緑マナが無ければゲームにならない。
しかし、後手ということもあってか、これをキープした。
最初のドローは土地ではなかったが、《思案/Ponder(LRW)》で見つけた《森/Forest(M11)》から《不屈の自然/Rampant Growth(M11)》を唱えるが、Weydahlは悩みながらも《否認/Negate(MOR)》し、Weydahlは《コーの火歩き/Kor Firewalker(WWK)》を唱えた。

 森のガードをこじ開けたいWeydahlは、マナが厳しい森のターン終了時に、《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》を土地に向かって唱える。

 即、森は《マナ漏出》で打ち消すが、Weydahlは土地をアンタップし、今度は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》をキャストする。2枚目の《マナ漏出》を使てしまった為に、森の持つ打ち消し呪文は4マナの《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》のみになってしまった。

 この隙をついたWeydahlは、森のターン終了時に再度《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》で土地を攻め、マナ不足でキャスト出来なくなるくらいならばと、森は《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》でそれを打ち消した。

teamR1_Weydahl.jpg

 このタップアウトした瞬間をWeydahlは逃さず、Game 1の鍵になった《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage(EVE)》を{U}を立てながら戦場に加えた。

 これではコンボは確実に止められてしまう森だが、サイドボードから別のアプローチとして、この大魔導師打ち消しの対象外の《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》を追加していた。

 そして、まさにこの場面でドローしていた2枚目のワームを連打して、クロックで逆転を図るが、Weydahlも《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》をキャストする。

 そのまま4点クロックを止められない森へ《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》をバウンスに使いきり、ジェイスの忠誠カウンターが0になると同時に森のライフも0になったのだった。

森 1-2 Weydahl

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