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Standard Decktech:青黒コントロール:森 勝洋(東京)

Standard Decktech:青黒コントロール:森 勝洋(東京)

By Daisuke Kawasaki

 さて、今大会のスタンダードのブレイクダウンが公開され、全体の約3割に当たるデックが赤緑ヴァラクートであることが明らかになった。このヴァラクートというアーキタイプに対しては、今週水曜日の津村健志の記事で詳しく解説されているので、当面はこちらを参照いただくとして、今回のスタンダードデックテックではそれ以外のデッキについてインタビューしていきたいと思う。

 まずは、二人の王、『帝王』森 勝洋(東京)と『魔王』三原 槙仁(千葉)が共に使用している青黒コントロールについて、デザイナーである森にインタビューしてみよう。

 なお、このデッキはこの二人だけでなく、渡辺 雄也(神奈川)や池田 剛(福岡)といったそうそうたるメンバーで使用されているデックである。まずはレシピを見ていただこう。

モリカツ式青黒コントロール
世界選手権2010 (スタンダード)
5 《島/Island》
2 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1 《ジュワー島の隠れ家/Jwar Isle Refuge》
4 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
4 《闇滑りの岸/Darkslick Shores》
4 《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》
2 《沼/Swamp》
4 《地盤の際/Tectonic Edge》

-土地(26)-

2 《墓所のタイタン/Grave Titan》
3 《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》
2 《深淵の迫害者/Abyssal Persecutor》

-クリーチャー(7)-
4 《マナ漏出/Mana Leak》
1 《取り消し/Cancel》
1 《冷静な反論/Stoic Rebuttal》
2 《見栄え損ない/Disfigure》
4 《定業/Preordain》
1 《消耗の蒸気/Consuming Vapors》
2 《破滅の刃/Doom Blade》
4 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
3 《呪文貫き/Spell Pierce》
3 《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
2 《乱動への突入/Into the Roil》

-呪文(27)-
2 《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》
2 《強迫/Duress》
1 《呪文貫き/Spell Pierce》
1 《ミミックの大桶/Mimic Vat》
1 《決断の手綱/Volition Reins》
1 《否認/Negate》
2 《湿地での被災/Marsh Casualties》
2 《破滅の刃/Doom Blade》
2 《見栄え損ない/Disfigure》
1 《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》

-サイドボード(15)-


 それでは、このデッキを構築するに至った動機を聞いてみよう。

 「青黒を選んだ理由は、《墓所のタイタン/Grave Titan》を出すだけで勝てるマッチが多いから。あと、黒除去が強くてビート相手に強いし、ヴァラクート相手にも若干有利にまでもっていけた」

 このデッキをシェアされた三原もおおかた同意するようだ。

三原 「《墓所のタイタン/Grave Titan》を出せば勝てるマッチアップって言うのは同型と吸血鬼ですね。ヴァラクート相手に若干有利っていうのはさすがに言いすぎだけど、大体五分五分くらいの相性まではいけますね」

 圧倒的最強であるヴァラクートにどのような戦略で勝負するのか。

 「相手の序盤のマナ加速をカウンターではじいて、《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》をだしたら、クロック・パーミみたいに動く」

 ということだ。実際、これに近い戦略は有効で、Channel Fireball勢の持ち込んできた青黒コントロールもにた戦略だったのではないかと渡辺は言う。

渡辺 「Channel Fireballのデッキは軽量手札破壊と《広がりゆく海/Spreading Seas》で相手を遅くして、《墓所のタイタン/Grave Titan》とかで殴りきるデッキでしたね。もしかしたら《墓所のタイタン/Grave Titan》は多めだったのかもしれませんね。でも《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》の方が強かったと思います」

 このデッキをより多くのデッキに勝てる調整にしているのが、この《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》だという。

 「カメは本当に強かった。青白相手にこれ1枚で20点削ることもよくあった」

 とのこと。軽量クロックを用意することで、より青黒コントロールの長所を伸ばしたということだろう。

 その他のカードについても聞いてみた。

三原 「これは誰も気がついていなかっただろうと思う優秀なカード。これを見つけてきたのはえらい」

三原 「吸血鬼にはこれだけで勝てるね」

 「青黒や青白あいてにも《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》を刻印すればもう相手はプレインズウォーカーだせないようなものだしね」

 最後にこのデッキの満足度について聞いてみよう。

 「仕上がりはよかったし、満足はしている。明日もう一回スタンダードっていわれても全く同じ構成ででるんじゃないかな。ただ、最後の青緑赤相手のマッチは、相手がブン周り狙ってくるから《呪文貫き/Spell Pierce》を残すんじゃなくて、除去を全力投入するべきだった。そうすれば、5-1できてたね」

 本戦のみならず、国別代表戦も残している森。この週末のさらなる活躍を期待したい。

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