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Round 8:大澤 拓也(神奈川) vs. 大塚 高太郎(神奈川)

Round 8:大澤 拓也(神奈川) vs. 大塚 高太郎(神奈川)

By Daisuke Kawasaki

 現時点で全勝者がゼロどころか、1敗ラインにもほとんど日本人プレイヤーがいない状況と、アムステルダムに続いて苦戦を強いられている日本勢。実際、朝に八十岡 翔太(東京)に成績を聞いてみたところ、

八十岡 「やっぱ協調性は大事だからね。みんなと成績あわせておきましたよ。ん?まぁ、平均的な数字だよ、6ラウンドでの」

 ということで、3勝3敗のラインあたりに多くのプロプレイヤーが密集している。

 結果として、ドラフトのポッドも日本人プレイヤー同士のつぶし合いが発生しやすい状況になってしまっており、三日目にどれだけの日本人がトップ8の「可能性」を残して進むことができるか、が本日の焦点になってしまいそうだ。

 というわけで、このラウンドでは、すでに本日1敗して4敗ラインという本当にトップ8ギリギリで同士討ちをすることになってしまった「王者」大澤 拓也(神奈川)と「曲者」大塚 高太郎(神奈川)のマッチをお届けしよう。

 古淵でルームシェアをして暮らす二人だが、卓でも強調に成功。特に、大塚は卓で一人の感染なのだが、果たしてこのマッチの結果はどうなるのか?

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Game 1

 先手の大澤は2ターン目に《鉄のマイア/Iron Myr》から、3ターン目に《堕落の三角護符/Trigon of Corruption》をプレイ。対して、大塚は3ターン目の《嚢胞抱え/Cystbearer》がファーストアクション。

 大澤はさらに《転倒の磁石/Tumble Magnet》をプレイして、大塚の攻勢を完全に阻止。一方の大塚は《堕落の三角護符/Trigon of Corruption》に対抗するべく《錆ダニ/Rust Tick》をプレイするのだが、これは《存在の破棄/Revoke Existence》で追放されてしまう。

 《堕落の三角護符/Trigon of Corruption》によって《嚢胞抱え/Cystbearer》が完全に機能不全になる中、追加の感染クリーチャーを出せない大塚。なにせ6体の《疫病のとげ刺し/Plague Stinger》がメインのアタッカーなデッキだけに、《堕落の三角護符/Trigon of Corruption》は致命傷だ。

 大澤は《ニューロックの模造品/Neurok Replica》をプレイ。さらに《きらめく鷹/Glint Hawk》によって《転倒の磁石/Tumble Magnet》のカウンターをリロードする。大澤のターンエンドに《屍肉の呼び声/Carrion Call》をプレイして《腐食獣/Molder Beast》を追加する大塚。この動きに対して怪訝な表情をする大澤。

 残り1つになった《堕落の三角護符/Trigon of Corruption》のカウンターを追加するか、それとも-1/-1カウンターとして射出するか。小考の末に、カウンターを補充して、大沢のメインターン。まずは先ほど手札に戻した《転倒の磁石/Tumble Magnet》をプレイ。《きらめく鷹/Glint Hawk》で大塚のライフをけずると、《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》を戦場に。

 大塚は2体の1/1トークンでアタック。1体は《モリオックの模造品/Moriok Replica》がブロックし、1体は《堕落の三角護符/Trigon of Corruption》で対処される。追加の《絡み森の鮟鱇/Tangle Angler》をプレイしてターン終了。

 大澤は《きらめく鷹/Glint Hawk》と《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》だけでアタックし、その後、大塚の攻撃宣言に対応して《腐食獣/Molder Beast》をブロック。《絡み森の鮟鱇/Tangle Angler》が能力の対象に《モリオックの模造品/Moriok Replica》を指定してきたところで、ブロックしてから能力使用でカードを2枚引く。

 とにかく苦しい大塚。そんな大塚に追い打ちをかけるかのように、《煙霧吐き/Fume Spitter》、そして《鋼のヘルカイト/Steel Hellkite》をプレイする大澤。
 初動を完全に封じられ毒カウンターをほとんど与えられなかった大塚には、この状況を覆す手段は残っていなかった。

大澤 1-0 大塚

Game 2

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 大塚の2ターン目に召喚した《疫病のとげ刺し/Plague Stinger》は《闇の掌握/Grasp of Darkness》で除去したものの、大塚のデッキは《疫病のとげ刺し/Plague Stinger》デッキ、2体目3体目と出てくると対処しきれない。

 とりあえずは《マイア鍛冶/Myrsmith》を召喚し、《鉛のマイア/Leaden Myr》でマイアトークンを追加するのだが、大塚は《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》をさらに追加してきてしまい、まったく手に負えない。《モリオックの模造品/Moriok Replica》でカードを2枚引く大澤。

 大塚はここで小考の末にフルタップで《絡み森の鮟鱇/Tangle Angler》を追加し、大澤の毒カウンターを5とするが、大澤も先ほどのドローから《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》《鉛のマイア/Leaden Myr》《煙霧吐き/Fume Spitter》と一気に展開する。

 大塚はフルアタック。大澤はこれに対して、小考した上で、《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》を《マイア鍛冶/Myrsmith》で、《絡み森の鮟鱇/Tangle Angler》を《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》でブロックする。そして、返しで《伝染病エンジン/Contagion Engine》!大塚の盤面を一掃する。

 だが、大塚にも策はのこっていた。《屍肉の呼び声/Carrion Call》を大澤のターンエンドにプレイして、返しで《絡み森の鮟鱇/Tangle Angler》の能力で《煙霧吐き/Fume Spitter》をブロックさせて、2体のトークンでアタック。大澤の毒カウンターを9とした。さらに《テル=ジラードの堕ちたる者/Tel-Jilad Fallen》をプレイする。

 大澤は《きらめく鷹/Glint Hawk》で《伝染病エンジン/Contagion Engine》を戻しつつ《水膨れ地掘り/Blistergrub》までもブロッカーとして配置する。ここで大塚は、一応《絡み森の鮟鱇/Tangle Angler》の能力を使えば大澤のすべてのブロッカーを排除できることを確認するのだが、一方で2体の《鉛のマイア/Leaden Myr》がたっていることで《闇の掌握/Grasp of Darkness》が見えるだけに、長考して対応策をつぶせる方法を求める。

 だがもともと、大澤に対応策など何もないのだった。

大澤 1-1 大塚

Game 3

R8_Osawa.jpg

 後手の大塚は2ターン目・3ターン目と《疫病のとげ刺し/Plague Stinger》を並べていくが、大澤も《転倒の磁石/Tumble Magnet》のプレイから《煙霧吐き/Fume Spitter》につなげ、大塚の序盤の攻勢を完全に削ぐ。

 大澤はさらに《モリオックの模造品/Moriok Replica》まで追加。大塚は《漸増爆弾/Ratchet Bomb》で対抗する。大澤はここで2枚目の《煙霧吐き/Fume Spitter》をプレイし、《疫病のとげ刺し/Plague Stinger》を除去しながら《転倒の磁石/Tumble Magnet》のカウンターを温存するが、これで黒マナをすべて使い切ってしまったため、《闇の掌握/Grasp of Darkness》で《モリオックの模造品/Moriok Replica》を除去されてしまう。

 だが、大塚はこの段階で攻め手を欠いている。一方の大澤は《水膨れ地掘り/Blistergrub》をプレイし、さらに《漸増爆弾/Ratchet Bomb》を《存在の破棄/Revoke Existence》で除去し、沼渡りで決着をつける構え。

 大塚も《鉄のマイア/Iron Myr》を《感染の賦活/Instill Infection》で除去し、さらに《堕落の三角護符/Trigon of Corruption》をプレイ。なんとか盤面を五分にする。

 大澤は《水膨れ地掘り/Blistergrub》《冷たき集いの吸血鬼/Bleak Coven Vampires》とプレイして大塚にプレッシャーをかけるのだが、プレッシャーの量で言えば《疫病のとげ刺し/Plague Stinger》と《堕落の三角護符/Trigon of Corruption》も変わらない。
 《転倒の磁石/Tumble Magnet》の最後のカウンターを《テル=ジラードの抵抗/Tel-Jilad Defiance》でかわされてしまい、一気に厳しくなる。

 ...かに思えたのだが、大澤はここで《きらめく鷹/Glint Hawk》をプレイ。《転倒の磁石/Tumble Magnet》のカウンターを再装填することで、大塚の希望を奪いきったのだった。

大澤 2-1 大塚

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