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Round 7:森 勝洋(東京) vs. 高橋 優太(東京)

Round 7:森 勝洋(東京) vs. 高橋 優太(東京)

By Daisuke Kawasaki

 世界選手権の二日目は、『ミラディンの傷跡』3パックを使用したブースタードラフトで行われる。

 「毒」と「金属術」。わかりやすいふたつのアーキタイプがあり、いかにそのアーキタイプをくみ上げるか、という環境に見えて、実は多種多彩な戦略をいかに選択するかが重要という、奥の深いレギュレーション。実際、同じカラーコンビネーションでも、全く別の戦略のデッキになることも少なくない。

 というわけで、このラウンドでは、同じ赤白でビートダウン指向のデッキながら、《炉の式典/Furnace Celebration》を中心とした後半のバーン戦略を組み込んだ「帝王」森 勝洋(東京)と、金属術を中後半の打撃力強化に利用するデッキをくみ上げた「苦花師匠」高橋 優太(東京)のマッチアップをお届けしよう。

Game 1

R7_Mori.jpg

 先手高橋がマリガン。

 森が、1ターン目《恐慌の呪文爆弾/Panic Spellbomb》、2ターン目《金のマイア/Gold Myr》と展開するのに対して、高橋は《パラジウムのマイア/Palladium Myr》から《ガルマの保護者/Ghalma's Warden》と展開し、地上を固める。

 森は十分な土地があるものの後続のカードがなく、《危険なマイア/Perilous Myr》《鉄のマイア/Iron Myr》と初手からあったマイア達を展開する。

 高橋は《ガルマの保護者/Ghalma's Warden》で攻撃。これを《危険なマイア/Perilous Myr》でブロックすると、その能力で《パラジウムのマイア/Palladium Myr》を破壊する。高橋は対応してマナを出し、《ダークスティールの歩哨/Darksteel Sentinel》をプレイ。

 森は《刃族の狂戦士/Blade-Tribe Berserkers》をプレイして金属術の恩恵をうけてから《恐慌の呪文爆弾/Panic Spellbomb》で《ダークスティールの歩哨/Darksteel Sentinel》をブロックできなくして高橋のライフを13にする。

 高橋が追加として金属術を達成していない《錆びた秘宝/Rusted Relic》をプレイするのみ、な間に《炉の式典/Furnace Celebration》と《ヴァルショクの模造品/Vulshok Replica》をプレイして盤面に依らずライフを削るプランを構築する。

 さらに、森は《ガルマの保護者/Ghalma's Warden》を《金屑化/Turn to Slag》で除去。だが、攻め手に欠くと判断したのかターン終了。高橋の《ダークスティールの歩哨/Darksteel Sentinel》のアタックを《ヴァルショクの模造品/Vulshok Replica》でブロックして能力起動→《炉の式典/Furnace Celebration》で5点のダメージを与え高橋のライフを8に。

 高橋はさらに追加無しでターン終了。森のここでのトップデックが《鉄を食うもの/Ferrovore》だったため、《刃族の狂戦士/Blade-Tribe Berserkers》とマイア2体でアタックし、《刃族の狂戦士/Blade-Tribe Berserkers》がブロックされて、2点の戦闘ダメージ。

 ここで高橋のライフを6にし、《ダークスティールの歩哨/Darksteel Sentinel》の攻撃をその後2ターン連続でチャンプブロックからの《鉄を食うもの/Ferrovore》の能力媒介での《炉の式典/Furnace Celebration》で2まで削りきる。

 だが、ここからなにも引かない森。その間に高橋は《剃刀のヒポグリフ/Razor Hippogriff》をトップデックし《パラジウムのマイア/Palladium Myr》を回収。ライフを安全圏にもどしつつ、《錆びた秘宝/Rusted Relic》の金属術を達成する。

 すでに十分なブロッカーを確保できなくなっている森には、これだけの数のクロックを捌くのは不可能だった。

高橋 1-0 森

Game 2

R7_Takahashi.jpg

 高橋が1ターン目に《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb》をプレイし、2ターン目に《鉄のマイア/Iron Myr》という展開なのに対して、森も2ターン目に《金のマイア/Gold Myr》をプレイする。

 森はさらに3ターン目に《錆ダニ/Rust Tick》と《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff》を追加、対する高橋も《錆ダニ/Rust Tick》の影響を受けない《オーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaser》を召喚して将来の金属術に期待する。

 森は《錆ダニ/Rust Tick》で《鉄のマイア/Iron Myr》をタップすると、《金のマイア/Gold Myr》に《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff》を装備させ攻撃宣言。《鉄のマイア/Iron Myr》から赤マナを出していた高橋は《錆ダニ/Rust Tick》を《粉砕/Shatter》する。

 《恐慌の呪文爆弾/Panic Spellbomb》で金属術を達成した高橋は《刃族の狂戦士/Blade-Tribe Berserkers》も追加し森のライフを一気に11に。対する森は《金屑化/Turn to Slag》で《オーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaser》を除去するもののクロック量に対処しきれない。

 《オーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaser》を失った高橋は《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb》でマイアトークンを生み出し、《闊歩するものの装具/Strider Harness》を装備させて攻め手を緩めない。

 森はライフ6で《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff》を装備した《銅のマイア/Copper Myr》と《鉄を食うもの/Ferrovore》という陣営。対して、高橋は《闊歩するものの装具/Strider Harness》を装備したトークンに《鉄のマイア/Iron Myr》、《刃族の狂戦士/Blade-Tribe Berserkers》という陣営。ここで《恐慌の呪文爆弾/Panic Spellbomb》を使用しライブラリーを掘る高橋。だが、このターンには有効な対応策を引き当てられず、トークンと《刃族の狂戦士/Blade-Tribe Berserkers》でアタックして森のライフを1とする。《パラジウムのマイア/Palladium Myr》を追加してターン終了。

 森は《銅のマイア/Copper Myr》でのアタックに《鉄のマイア/Iron Myr》での相打ちをもらいライフが4に。《金のマイア/Gold Myr》に《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff》を付け替えると《きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol》を追加する。

 ここで高橋は《知性の爆発/Cerebral Eruption》をプレイ。

 森はコストが4以上のカードが出てくる場合をケアして、対応で《鉄を食うもの/Ferrovore》で《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff》を装備した《金のマイア/Gold Myr》を生け贄に捧げるか、土地がめくれることにかけるか長考し、結果《金のマイア/Gold Myr》を生け贄に捧げる。

 だが、森のトップは《ソリトン/Soliton》。戦線が崩壊し、残り2点となってしまってはさすがの帝王にもなすすべはなかった。

高橋 2-0 森

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