マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

イベントカバレージ

2nd Draft: 高橋 優太(東京)

2nd Draft: 高橋 優太(東京)

by Tomohiro Kaji

 現時点で既にTop8の可能性のある日本人プレイヤーはとても限られてきてしまった。
 だが、可能性が0になったわけではなく、残るこれからのドラフト3回戦と明日のエクステンデッド6回戦次第とも言える。

 そんな中から、現在6勝3敗の高橋のピックを追ってみたい。
 ちなみに、Top8のラインは13勝4敗1分の40点あたりだと想定されている。

1st Pack

Draft2_Takahashi.jpg

1手目: 《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder(SOM)》

 《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr(SOM)》に、《疫病のとげ刺し/Plague Stinger(SOM)》、《テル=ジラードの堕ちたる者/Tel-Jilad Fallen(SOM)》と毒毒しいパックを開封した高橋。
 《酸の巣の蜘蛛/Acid Web Spider(SOM)》を含めた緑黒をまとめて嫌い、ファーストピックは唯一の赤いカードをピックした。

2手目: 《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》

 このパックも感染クリーチャーの《テル=ジラードの堕ちたる者/Tel-Jilad Fallen(SOM)》、《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr(SOM)》を含むパックなだけに、下の方で凄い毒デッキが完成しないか少し心配だが、ここは手堅く磁石をピック。

3手目: 《憤怒の三角護符/Trigon of Rage(SOM)》

 出来れば赤いカードでまとめて行きたい高橋は、《金屑化/Turn to Slag(SOM)》と《憤怒の三角護符/Trigon of Rage(SOM)》の二択から護符を選択する。

4手目:《シルヴォクの模造品/Sylvok Replica(SOM)》

 ここでも《金屑化/Turn to Slag(SOM)》に、《荒廃のマンバ/Blight Mamba(SOM)》《吠える絡みワーム/Bellowing Tanglewurm(SOM)》と、感染パーツが流れてくるも、非感染でもどちらでも強いカードである模造品をピック。

5手目:《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton(SOM)》

 ピックの対象が少なくなり、《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》や《調和者隊の盾/Accorder's Shield(SOM)》という装備品しかないパックの中からカードパワーの高い毒装備を選択。《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder(SOM)》との感染シナジーはかなり強烈だ。これで毒へ参入もあり得る。

6手目: 《腐食獣/Molder Beast(SOM)》

 安いのに殴れる緑代表の5/3トランプルをここでピック。しかし、そもそもこのパックには《刃の翼/Bladed Pinions(SOM)》くらいまともなカードがなかったのだが。

7手目: 《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》

 《鉛のマイア/Leaden Myr(SOM)》《テル=ジラードの抵抗/Tel-Jilad Defiance(SOM)》《液鋼の塗膜/Liquimetal Coating(SOM)》という、なかなか渋いというか地味なカード群から、時間さえかければ何でも除去できる爆弾をピック。

8手目: 《地平線の呪文爆弾/Horizon Spellbomb(SOM)》

 少しマナはかかるが、確実にアドバンテージへつながる地味カード、《地平線の呪文爆弾/Horizon Spellbomb(SOM)》。サイドボード用カードの《風の突き刺し/Wing Puncture(SOM)》もあるが、さすがにメインに使う可能性のあるカードを優先した。
 ちなみに、先ほどの《腐食獣/Molder Beast(SOM)》のパンプアップも可能になる。

2nd Pack

1手目: 《ミミックの大桶/Mimic Vat(SOM)》

 《シルヴォクの模造品/Sylvok Replica(SOM)》、《屍百足/Necropede(SOM)》というカードもあるが、さすがにカードパワーが違うか。しかし、除去や模造品が無い場合は刻印に困ることもあるので、そのあたりも今後のピックに影響がありそうだ。

2手目: 《粉砕/Shatter(SOM)》

 《大建築家/Grand Architect(SOM)》もあるが、現時点のピックでは全く色があっておらず、白、赤のマナマイアも除去に比べれば優先されるべきものではないのでこの選択。

3手目: 《かき鳴らし鳥/Thrummingbird(SOM)》

 他の選択肢に《空長魚の群れ/Sky-Eel School(SOM)》《伝染病の屍賊/Contagious Nim(SOM)》《きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol(SOM)》とデッキに入るカードがたくさんあるが、シナジーを産む可能性の一番高い鳥を選んだようだ。

4手目: 《ニューロックの模造品/Neurok Replica》

 今の時点で白と黒は使わないことが確定しているようだが、赤青になる可能性も考慮してか、アーティファクトの1/4を選択。

5手目: 《金のマイア/Gold Myr(SOM)》

 《荒々しき力/Untamed Might(SOM)》もあったが、《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton(SOM)》も《憤怒の三角護符/Trigon of Rage(SOM)》もあるため、クリーチャー強化カードはもう十分ということだろう。

6手目: 《オーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaser(SOM)》

 《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb(SOM)》や《飛行の呪文爆弾/Flight Spellbomb(SOM)》があるが、どれも色が合わず。

7手目: 《ヴァルショクの模造品/Vulshok Replica(SOM)》

 《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton(SOM)》を装備してのプレイヤー火力は全て感染を持っているため、毒ダメージを与えることが出来る。マナカーブ的にも欲しかった域なので、なかなか悪くないピックだ。他には《正義の施行/Dispense Justice(SOM)》等が。

8手目: 《闊歩するものの装具/Strider Harness(SOM)》

 なんというか、ピックしたいカードがみあたらないパックだった。

9手目: 《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton(SOM)》

 ラッキーなことに、ここで2枚目の毒装備を発見した。これで、感染プランと通常のライフを削るプランの併用が出来そうになった。

3rd Pack

1手目: 《伝染病の留め金/Contagion Clasp(SOM)》

 またも《ミミックの大桶/Mimic Vat(SOM)》を開封した高橋だが、1枚目にピックした際の懸念材料=何を刻印するか?への答えが無いため、2枚目は見送った。しかし、留め金は《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》や毒カウンターも増殖出来るので、かなり嬉しい1枚だ。

2手目: 《感染の三角護符/Trigon of Infestation(SOM)》

 《微光角の鹿/Glimmerpoint Stag(SOM)》や《ニューロックの模造品/Neurok Replica》もあるが、白青のカードは使わない予定のようで、赤緑の2色に決定した模様。

3手目: 《金屑化/Turn to Slag(SOM)》

 クリーチャーに触れられないことが問題だったが、ここにきて重要な除去呪文が流れてきた。同時に《真っ二つ/Slice in Twain(SOM)》もあったのだが、アーティファクトではなく、クリーチャー除去を優先した。

4手目: 《危険なマイア/Perilous Myr(SOM)》

 特に選択肢のないパックで、低マナ域のカードが欲しかった為にこのカードをピック。

5手目: 《荒廃のマンバ/Blight Mamba(SOM)》

 《憤怒の三角護符/Trigon of Rage(SOM)》や《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton(SOM)》といったカードもデッキに存在するため、ただの1/1再生とは一味違った活躍が期待できそうだ。

6手目: 《死体の野犬/Corpse Cur(SOM)》

 現時点で《荒廃のマンバ/Blight Mamba(SOM)》しか回収することが出来ないが、もともとの感染持ちクリーチャーの絶対数も欲しい為に、これを採用。

7手目: 《荒々しき力/Untamed Might(SOM)》

 直前に感染持ちをピックした為、このカードの使用価値が若干高くなった。
 一撃必殺もあるが、主にコンバットトリックとしての使い方になりそうだ。

8手目: 《オキシダの向こう見ず/Oxidda Daredevil(SOM)》

 マナ域の調整用として、色のあっているこのカードをピック。


 上家のピック方針や、色が不明瞭だった為に高橋自身のピックもブレがあったように感じたが、《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton(SOM)》2枚に《ヴァルショクの模造品/Vulshok Replica》2枚と、《荒廃のマンバ/Blight Mamba(SOM)》等の感染持ち+《憤怒の三角護符/Trigon of Rage(SOM)》という戦略にしっかり除去呪文も取れている。

 しかし、タフネス1が多い為に、《感染の賦活/Instill Infection(SOM)》や《煙霧吐き/Fume Spitter(SOM)》という黒の要素を弱点に持つものの、《エズーリの射手/Ezuri's Archers(SOM)》という飛行対策がしっかりピック出来ているので、黒ベースのデッキにマッチアップされなければ3-0も夢ではないだろう。

 このドラフトが終われば彼のお得意のフェアリーがあるエクステンデッド。
 Top8への道は現実的になってきたのかもしれない。

筆者 「2-0したら最終戦フィーチャー取りに行くよ」

高橋 「3-0します!」

Draft2_Takahashi2.jpg

高橋 優太
世界選手権2010 / 2nd Draft
7 《森/Forest》
9 《山/Mountain》

-土地(16)-

1 《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder》
1 《エズーリの射手/Ezuri's Archers》
1 《銅のマイア/Copper Myr》
1 《金のマイア/Gold Myr》
1 《危険なマイア/Perilous Myr》
1 《荒廃のマンバ/Blight Mamba》
2 《ヴァルショクの模造品/Vulshok Replica》
1 《シルヴォクの模造品/Sylvok Replica》
1 《ヴァルショクの心臓焚き/Vulshok Heartstoker》
1 《腐食獣/Molder Beast》
1 《炎生まれのヘリオン/Flameborn Hellion》

-クリーチャー(12)-
1 《地平線の呪文爆弾/Horizon Spellbomb》
1 《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
1 《伝染病の留め金/Contagion Clasp》
1 《金屑化/Turn to Slag》
1 《粉砕/Shatter》
2 《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton》
1 《転倒の磁石/Tumble Magnet》
1 《憤怒の三角護符/Trigon of Rage》
1 《感染の三角護符/Trigon of Infestation》
1 《カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirth》

-呪文(11)-

前の記事: 2nd Draft:三田村ドラフト研究室 | 次の記事: Round 10:大礒 正嗣(広島) vs. Brad Nelson(アメリカ)
イベントカバレージ/世界選手権10 一覧に戻る

イベントカバレージ