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国別代表戦 Round 3:日本代表 vs. ウクライナ代表

国別代表戦 Round 3:日本代表 vs. ウクライナ代表

By Daisuke Kawasaki

 世界選手権三日目は、まず国別代表戦2回戦が行われる。

 2日目終了時点で、37位の日本代表チーム。もはや、負けが許されない勝負となった。また、いまや日本勢を牽引する池田 剛(福岡)のグレービー維持のためにも国別代表戦でのプロポイント獲得はかなり重要となっている。

 対戦するのは、現在36位のウクライナ代表チーム。チーム構成は以下の通りだ。

スタンダード:Alexey Antonenko(赤緑ヴァラクート)
エクステンデッド:Igor Paslavskyy(青白マーフォーク)
レガシー:Oleg Chorny(青系《もみ消し/Stifle》《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》)

 このラウンドでは、モリカツ式青黒コントロールを使用する池田と、赤緑ヴァラクートのAlexey Antonenkoのスタンダード対決を中心にみていこうと思う。

Game 1

teamR3_Antonenko.jpg

 先手はAntonenko。

 タップインランドを連続してセットしていく池田に対して、Antonenkoは2ターン目に《探検/Explore》をプレイし、《怒り狂う山峡/Raging Ravine》を追加でセットする。そして、3ターン目には4マナ残した状態で池田にターンを返す。

 ここで《闇滑りの岸/Darkslick Shores》をアンタップインした池田。フルタップで《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》をプレイする。すると、Antonenkoは《砕土/Harrow》。

池田 「《砕土/Harrow》が無いパターンなら勝てるからそれにかけたんだけど、《砕土/Harrow》あったか......」

 《砕土/Harrow》があったどころか、2枚あったAntonenkoは、2枚とも使用して一気に6マナまでマナを伸ばす。

 そして、自身のターンに3枚目をプレイ。この時点でAntonenkoのコントロールする土地は、《山/Mountain》が4枚に《森/Forest》が2枚、そして《怒り狂う山峡/Raging Ravine》。とりあえず、このターンには手札にめぼしいカードがなかったのか《怒り狂う山峡/Raging Ravine》でアタックし、池田のライフを16とする。

 とにかくクロックを刻みつつ、脅威を退けていくクロック・パーミな動きをしなければならない池田。上陸で《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》をかみつかせて、《定業/Preordain》で手札を充実させていく。

 しかし、1枚目の脅威である《テラストドン/Terastodon》は《マナ漏出/Mana Leak》でカウンターできたものの、2枚目の脅威、《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》は、《破滅の刃/Doom Blade》でしか対応できず、Antonenkoが大量のチャンプブロッカーを擁することとなってしまう。

 池田は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をプレイし、《渦まく知識/Brainstorm》能力で手札の充実を求めるのだが、《深淵の迫害者/Abyssal Persecutor》や《墓所のタイタン/Grave Titan》といった重めのクロックばかりで、なかなかまともなカウンターにたどり着けない。

 しかし、まともなカードが無いのはAntonenkoも同様のようで、《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》をプレイした後、しばらく目立った動きはなく、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》に向かってアタックした《怒り狂う山峡/Raging Ravine》も《地盤の際/Tectonic Edge》で破壊される。

 ここで池田は意を決して《深淵の迫害者/Abyssal Persecutor》をプレイ。この時Antonenkoのライフは12点なので、2ターンしのぎ切れれば池田の勝利となる。ここで《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》をセットしてくるAntonenkoだったが、池田も自身のターンに《地盤の際/Tectonic Edge》をセット、さらに《深淵の迫害者/Abyssal Persecutor》でアタックして、Antonenkoのライフを6にする。

 そして《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の+2能力でAntonenkoのライブラリートップを見ると《原始のタイタン/Primeval Titan》。これを一番下に送り込み、一安心の池田はターンを終了する。

 Antonenkoは、まず《山/Mountain》をセットする。そして、この3点のダメージを《深淵の迫害者/Abyssal Persecutor》へ。さらに、手札に持っていた《原始のタイタン/Primeval Titan》をプレイ。手札にカウンターの無い池田は、これにスタックして、カウンターが2個載っている《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》を《乱動への突入/Into the Roil》し、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を《地盤の際/Tectonic Edge》で破壊する。

 Antonenkoは、《原始のタイタン/Primeval Titan》の能力で《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》と《山/Mountain》をサーチし、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》の能力で《深淵の迫害者/Abyssal Persecutor》を除去。池田に対処手段がなければ、次のターンの《原始のタイタン/Primeval Titan》のアタックで、池田のライフは0になってしまう。

 そして、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の能力で手に入れた3枚は、それまで熱望していたカウンター呪文ばかりだった。

Antonenko 1-0 池田

teamR3_Tagomori.jpg

 この時点で、レガシーの田籠は2ターン目に《もみ消し/Stifle》ながら出てきた《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》のクロックに間に合うようにコンボを始動できず、1本落としている。

 一方の森は、1-1で迎えた最終ゲーム、《虹色の前兆/Prismatic Omen》を通した状態から《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を2枚セットしており、その《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》が《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》と《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》を除去。そして《炎渦竜巻/Firespout》がマーフォーク軍団を一掃。そして《不屈の自然/Rampant Growth》2連発でライフを削りきるという展開によって、マッチを勝利している。

Game 2

teamR3_Ikeda.jpg

 先手の池田はAntonenkoが2ターン目にプレイしてきた《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》を《マナ漏出/Mana Leak》、さらにマナを残しながら《強迫/Duress》をプレイ。

 だが、この時点で4枚だったAntonenkoの手札は、《原始のタイタン/Primeval Titan》が2枚に土地が2枚というもの。1枚目の《原始のタイタン/Primeval Titan》は《冷静な反論/Stoic Rebuttal》で対応できるものの、2枚目の《原始のタイタン/Primeval Titan》に対応する術がない。

 とりあえず、1枚目の《原始のタイタン/Primeval Titan》をカウンターした上で、迎えた池田のターン。トップにカウンターはなく、手札の《ミミックの大桶/Mimic Vat》をプレイする。手札には《破滅の刃/Doom Blade》があり、《原始のタイタン/Primeval Titan》を除去して刻印、そしてサーチしてきた《地盤の際/Tectonic Edge》で完封を狙うプランだ。

 Antonenkoは2体目の《原始のタイタン/Primeval Titan》をプレイし、《山/Mountain》を2枚サーチ。この時点で《山/Mountain》4枚と《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》2枚をコントロールしていたAntonenkoは、生み出された12点のダメージをすべて池田本体へと振り分ける。これで池田のライフは7。

 返すターンに池田は、《破滅の刃/Doom Blade》をプレイし、《原始のタイタン/Primeval Titan》を《ミミックの大桶/Mimic Vat》に刻印する。《ジュワー島の隠れ家/Jwar Isle Refuge》をセットし、池田のライフは8。次のターンに有効打をAntonenkoが持っていなければ池田がほぼ逆転できることとなる。

 だが、Antonenkoの手札にあったのは、12点分のスペルである《耕作/Cultivate》だった。

Antonenko 2-0 池田

 この時点で、チームは1勝1敗。勝敗は田籠の結果にゆだねられた。

 そして、《相殺/Counterbalance》と《もみ消し/Stifle》をかいくぐりGame 2を勝利した田籠だったが、《行き詰まり/Standstill》によってゲームが長期化していたため、時間切れとなり、チーム成績は引き分けとなった。

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