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Round 14: 中村 修平(大阪) vs. Samuel Black(アメリカ)

Round 14: 中村 修平(大阪) vs. Samuel Black(アメリカ)

By Daisuke Kawasaki

 このラウンドでは、ふたたび4敗ラインの日本人プレイヤーがアリーナへと呼び出された。トップ8と、来期のレベル8のかかっている中村 修平(大阪)だ。

 この世界選手権の直前に公開された週刊連載の記事でも書かれているように、中村はこの世界選手権を6敗、できれば5敗のラインで終了しなければ、来期はレベル7で世界を回らなければならず、プロプレイヤークラブでの恩恵によって生計を立てている『プロプレイヤー』にとって死活問題となる。

 そして、『日本人のプロ』として、今や数少ないトップ8の目が残っている中村にはここで踏ん張ってもらいたいというのが本音だ。

 使用するデックは、《虹色の前兆/Prismatic Omen》を使用した多色《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》。

 対するは「サム」ことSamuel Black(アメリカ)。スタンダード現役時からどのようなメタゲームでもフェアリーを使ってきた生粋のフェアリーマニアのサムは、やはり今回も青黒フェアリーを持ち込んできている。

Game 1

 先手の中村は1ターン目に《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》をセットし、2ターン目には《不屈の自然/Rampant Growth》から《平地/Plains》をサーチする。対して、サムは《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》のセットから《苦花/Bitterblossom》をキャストする。

 《戦争門/Wargate》でも土地をサーチし、さらにマナを加速する中村。サムのアップキープに《謎めいた命令/Cryptic Command》でサムの土地を戻そうとする。この《謎めいた命令/Cryptic Command》は《マナ漏出/Mana Leak》したサムだったが中村に《マナ漏出/Mana Leak》されかえして、マナがタップしてしまう。そう、この時点で4マナもマナに差があるのだ。

 一回サムの動きを止めた上で、2ターン後に中村は《虹色の前兆/Prismatic Omen》をプレイ。これをフルマナタップの《謎めいた命令/Cryptic Command》するサムだったが、中村は《マナ漏出/Mana Leak》でカウンターする。その上でX=0の《戦争門/Wargate》でフェッチランドをサーチ。この時点で《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を2枚コントロールしているので、サムに6点のダメージが入る。

 続く中村のアップキープにサムは《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》をプレイするが、これはフェッチから再び土地がサーチされてしまい、除去される。そして、ここでマナが無くなったところで、中村が《風景の変容/Scapeshift》をプレイし、まずはゲームを先取する。

中村 1-0 サム

Game 2

 先手のサムが、2ターン目に《苦花/Bitterblossom》をおいた好きに、中村は《虹色の前兆/Prismatic Omen》をプレイ。対するサムは3ターン目に《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》をセットし、マナを残してターンを返す。

 だが、3ターン目に中村がプレイしてきたのは、カウンターできない《大貂皮鹿/Great Sable Stag》。強力なクロックがかかってしまったサムは《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》をプレイするが、再びマナが無くなったこのタイミングで今度は《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》がプレイされる。

 サムは、マナを残してターンを終了。中村が《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》と《大貂皮鹿/Great Sable Stag》で攻撃してきたところで《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》をプレイする。中村はこれを《マナ漏出/Mana Leak》でカウンターするのだが、これは《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》でカウンターされてしまう。

 そして、続くターンに中村が6枚目の土地をセットしたところでスタックして、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を《謎めいた命令/Cryptic Command》で戻しつつ、クリーチャーをすべてタップする。サムの手にもう1枚の《謎めいた命令/Cryptic Command》があったことで、中村はダメージレースでまくることが不可能になってしまうのだった。

中村 1-1 サム

Game 3

 先手の中村は、1ターン目に《島/Island》をフェッチして《定業/Preordain》。一方のサムも《闇滑りの岸/Darkslick Shores》をセットすると《定業/Preordain》をプレイする。そして中村が2ターン目になにもアクションが無かったところで、サムは《苦花/Bitterblossom》をプレイする。

 中村は《思案/Ponder》で山札を掘り進みながら《不屈の自然/Rampant Growth》でマナを増やす。一方のサムは《苦花/Bitterblossom》でトークンを生み出し、中村と自身のライフを次第に減らしていく。

 だが、ここで中村は《虹色の前兆/Prismatic Omen》をプレイするのに成功する。そして6枚目の土地として2枚目の《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》をセットする。これでサムのライフは12に。さらにエンドに《虹色の前兆/Prismatic Omen》をバウンスするべくプレイされた《謎めいた命令/Cryptic Command》を《謎めいた命令/Cryptic Command》でカウンターする。

 手札に回答のないサムは《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》をプレイ。だが、中村がフェッチを見せると、サムと中村は固い握手を交わした。

中村 2-1 サム

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