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Round 15: 高橋 優太(東京) vs. David Williams(アメリカ)

Round 15: 高橋 優太(東京) vs. David Williams(アメリカ)

By Daisuke Kawasaki

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 14回戦が終わった時点で、トップ8への可能性を残す4敗ラインで戦う日本人プレイヤーは2名。ひとりは、先ほどのラウンドでSamuel Black(アメリカ)との対決をお届けした中村 修平(大阪)、そしてもう一人は、「苦花師匠」高橋 優太(東京)である。

 スタンダードとブロック構築、ふたつのフォーマットで青黒フェアリーを使い、国内グランプリ2連覇を達成したことで知られる高橋は、《苦花/Bitterblossom》が使用できるレギュレーションではほぼ必ず青黒フェアリーを使用する生粋のフェアリーマニア、今回も当然のごとく青黒フェアリーを持ち込んでいる。

 対するのは、「ポーカーセレブ」David Williams(アメリカ)。使用するデックは、黒緑の《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》コンボ。

 フェアリーマニアであると同時に、マジックマニアである高橋。昔、あこがれの対象だったWilliamsを前に、この世界選手権の会場でトップ8をかけて戦うこのマッチ。どのような心境でデッキをシャッフルしているのだろうか。

Game 1

 先手の高橋がマリガン。一方のWilliamsも小考の末にマリガンを選択する。

 6枚の手札はお互いにキープする。高橋が《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》をセットした返しに、Williamsは《光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace》のセットから《思考囲い/Thoughtseize》。この時点で高橋の手札には土地以外のカードが《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》しかなかったため、これがディスカードされる。

 高橋は2枚目の《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》をセット。対して、Williamsは《献身のドルイド/Devoted Druid》をプレイする。高橋が土地をセットし、ターンを終了。Williamsがドローしたところで、高橋がターンを進行することを制する。

 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》のプレイ。

 そして、Williamsがプレイした《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》を、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》でバウンスし、《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》でアタックする。

 続くWilliamsのターン。Williamsは小考の末に、《溶鉄の尾のマスティコア/Molten-Tail Masticore》をプレイ。この《溶鉄の尾のマスティコア/Molten-Tail Masticore》も再び手札に戻され、そして《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》と《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》がアタック。Williamsのライフを9とする。

 《酸のスライム/Acidic Slime》で《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》を破壊してターンを返したWilliams。高橋が《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の《渦まく知識/Brainstorm》能力を使用する。

 引いたカードは土地、土地、そして《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》。

 続くターンのWilliamsのアップキープに《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》を覇権して土地を縛ると、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》に向かってアタックしてきた《酸のスライム/Acidic Slime》をブロック。覇権から帰ってきた《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》でWilliamsの手札に脅威が全くないことを確認するとそのまま《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》と共に残る6点のライフを削りきった。

高橋 1-0 Williams

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Game 2

 先手のWilliamsが1ターン目に使用した《思考囲い/Thoughtseize》が、マリガン後の高橋の土地3枚に《謎めいた命令/Cryptic Command》《誘惑蒔き/Sower of Temptation》《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》という手札から、《誘惑蒔き/Sower of Temptation》をディスカードさせる。

 高橋は、トップデックした《変わり谷/Mutavault》をプレイ。対するWilliamsは2ターン目に《極楽鳥/Birds of Paradise》をプレイし、その上で2枚目の《思考囲い/Thoughtseize》。高橋の手札の内容は変わらず、《謎めいた命令/Cryptic Command》がディスカードされる。

 ここで高橋は《変わり谷/Mutavault》でのビートダウンを開始。だが、Williamsは《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》をプレイし、即《変わり谷/Mutavault》を破壊する。そして、続くターンには《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》が着地する。

 すでに手札がマナフラッド気味の高橋に対して、《酸のスライム/Acidic Slime》で土地破壊をするWilliams。テンポ差がありすぎる展開となってしまう。Williamsは続くターンも2枚目の《酸のスライム/Acidic Slime》を《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》でサーチし、高橋のマナを3マナ以上に増やさせない。

 これで手札がなくなったWilliamsだったが、高橋が体勢を立て直す前に、2体の《酸のスライム/Acidic Slime》と《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》による6点クロックが、高橋のライフを削りきってしまったのだった。

高橋 1-1 Williams

Game 3
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 先手の高橋はマリガン後、《変わり谷/Mutavault》のプレイでゲームをスタート。そして、2ターン目に伝家の宝刀《苦花/Bitterblossom》が着地する。

 対するWilliamsも2ターン目に《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》という動きで対抗する。3ターン目にマナを残してターンを終了した高橋に対して、Williamsは《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》をプレイした後に《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》でアタックする。

 これを、《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》で討ち取り、能力で手札を整理した高橋。自身のターンには《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をプレイし《渦まく知識/Brainstorm》能力でさらに手札を充実させる。

 Williamsも4マナそろったところで《雲打ち/Cloudthresher》想起で対抗。フェアリートークンをいったん全滅させた上で、《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》で《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》にアタックしてゲームのペースを握りに行く。

 高橋は《誘惑蒔き/Sower of Temptation》をプレイして《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》を奪い、続くターンには《誘惑蒔き/Sower of Temptation》《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》《変わり谷/Mutavault》×2枚でアタック、《酸のスライム/Acidic Slime》をプレイしていたWilliamsは、この《酸のスライム/Acidic Slime》で《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》と相打ち、頑強で《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》を取り戻す。

 続いてWilliamsが《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》をプレイした返しに高橋は《蔓延/Infest》をプレイ。一方のWilliamsも《極楽鳥/Birds of Paradise》《献身のドルイド/Devoted Druid》と再展開する。

 ここで2枚目の《蔓延/Infest》が刺さる。手札にあった有効カードを使い切ったWilliamsは《極楽鳥/Birds of Paradise》をプレイ。これに対して、高橋は《誘惑蒔き/Sower of Temptation》を使用し、クロックを用意する。

 そして、この《誘惑蒔き/Sower of Temptation》を《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》が覇権し、Williamsが《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》を使う事を制限する。結果、この《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》で《変わり谷/Mutavault》と相打ちしなければならなくなったWilliamsは、その後、《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》と《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》のアタックでライフを削りきられてしまうのだった。

高橋 2-1 Williams

 このラウンドで中村も勝利したため、4敗ラインのまま、ふたりの日本人が16回戦を迎える。

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