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準々決勝: Guillaume Matignon(フランス) vs. Eric Froehlich(アメリカ)

準々決勝: Guillaume Matignon(フランス) vs. Eric Froehlich(アメリカ)

By Jun'ya Takahashi

 今年の春に行われた「プロツアーサンファン」は、チャネルファイアボールのトッププロの一人であるPaulo Vitor Damo da Rosa(ブラジル)の勝利で幕を閉じたことは記憶に新しい。そして、その若きプロのチャンピオン・ロードに最後の壁として立ちはだかったのが、卓内最強の『青黒レベルアップ』を手にしたGuillaume Matignon(フランス)だった。

 その二人は今大会においてもトップ8に名を連ねており、Matignonにとっては雪辱戦に似た気持ちもあるだろう。お互いに勝ちを重ねれば準決勝で相見える組み合わせとなった今回は、きっとPVDDRが準々決勝を勝ち抜いてくることを祈って、自分もトップ4へと駒を進めることを誓う。

 そんなMatignonの準々決勝における対戦相手は、PVDDRと共に練習してきたチャネルファイアボールの一員でもあるFroehlichだ。『青白コントロール』以外には滅法強い『黒赤Vamps』を使用している今回は、スタンダード・ラウンドを見事に6連勝で駆け抜けている。当人も『青黒コントロール』には若干有利ではあるとコメントしており、Matignonにとっては非常に険しい山になりそうだ。

Froehlich 「でも、有利とはいっても《墓所のタイタン/Grave Titan》次第だけどね」

Game 1

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 Matignonの先攻で幕を開けた準々決勝は、《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》がFloehlichの《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator》をディスカードさせて始まった。《闇の後見/Dark Tutelage》《恐血鬼/Bloodghast》《稲妻/Lightning Bolt》《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》と他に1マナ域を持たないFroehlichは、《沼/Swamp》を置いてターンを返す。

 しかし、Matignonは《広がりゆく海/Spreading Seas》でマナ基盤を妨害し、《闇の後見/Dark Tutelage》には《マナ漏出/Mana Leak》、身動きの取れないFloehlichを《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》で追い詰めていく。
 
 2枚目の《広がりゆく海/Spreading Seas》で完全に「Ocean View」を完成させると、黒マナが不足して《闇の後見/Dark Tutelage》を並べることしかできないFroehlichに、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》のドロー能力で引いた《墓所のタイタン/Grave Titan》を見せた。Froehlichは一応次のドローを確認すると、サイドボードに手を伸ばした。

Matignon 1-0 Froehlich

Matignon 「(隣のテーブルを見ようと首を伸ばしながら)Wafo-Tapaは勝ってるかな?」

Froelich 「一緒に練習してたんだっけ。二人ともトップ8に残るなんて、かなりいい練習ができたみたいだね」

Matignon 「そっちも沢山のチャネルファイアボールの連中と練習できる理想的な環境じゃないか。常に質の高い練習ができてそうで羨ましいよ」

Froehlich 「ある面でのトップクラスの練習環境ではあるね。ただ、常に強い相手と練習することが正しい練習とは限らないさ。そんなことを言ったらトッププレイヤー達がMODO(マジックオンライン)をプレイする意味がないだろ」

Froehlich 「彼らは意味があるからMODOをしている。練習には種類があって、それぞれに持つ意味が違うんだろうさ」

Game 2

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 ビデオマッチに対応するための中断が入り、小休止の後にお互いが1回のマリガンを挟んで2つ目のゲームは始まった。タップインの土地でぎこちない動きにはなるものの、Matignonは《見栄え損ない/Disfigure》と《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》で、Florehlichの吸血鬼を一匹一匹対処していく。

 しかし、どうにも止まらないのが2ターン目に出てしまった《恐血鬼/Bloodghast》。《カラストリアの貴人/Kalastria Highborn》もが戦線に加わってしまい、どうにもこうにもライフが削られていく。《強迫/Duress》を撃ってみるも、そこには《稲妻/Lightning Bolt》と《噴出の稲妻/Burst Lightning》があり、その猶予はとても短い。

 《墓所のタイタン/Grave Titan》も《血の饗宴/Feast of Blood》で殺されてしまったMatignonは、《強迫/Duress》で頼みの綱の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を落とされてしまうと、2匹の吸血鬼から生き残る術は現実的ではなかった。

Matignon 1-1 Froehlich

Game 3

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 再びMatignonがマリガンをして「頼むぜマジで」とデッキに話しかける。次の6枚を見て唸りながら、「《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》《弱者の消耗/Consume the Meek》《定業/Preordain》土地3」の内容をキープした。《定業/Preordain》で《見栄え損ない/Disfigure》を見つけて、Froehlichの《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》に対応すると、次のドローで見つけた《広がりゆく海/Spreading Seas》で次なるカードを探しに行く。

 2マナのクリーチャーばかりの手札を持ったFroehlichは、《闇の後見/Dark Tutelage》を設置するものの、Matignonが《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》で+2能力を使用すると、それに対する素早い対応を迫られる。刺客として繰り出した《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》は、《送還/Unsummon》能力からの《マナ漏出/Mana Leak》で手玉に取られてしまう。

 無事に自分のターンを迎えたMatignonは《渦まく知識/Brainstorm》能力を使用すると、その3枚に含まれていた《墓所のタイタン/Grave Titan》を場に繰り出す。

 ブロッカーとして場に出した《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》と《カラストリアの貴人/Kalastria Highborn》は、《見栄え損ない/Disfigure》と《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》によって退かされてしまい、絶望的な戦場を目の前にしたFroehlichは、土地に付いていた《広がりゆく海/Spreading Seas》をMatignonに返すと、カードをまとめてシャッフルを始めた。

Matignon 2-1 Froehlich

Game 4

 2ゲーム振りにお互いが7枚の手札を見てOKサインを出すと、Froehlichは《沼/Swamp》と《鼓動の追跡者/Pulse Tracker》をまとめて場に出してビートダウンをスタートした。

 続くターンも《鼓動の追跡者/Pulse Tracker》を出すロケットスタートを切るものの、Froehlichの土地は《沼/Swamp》だけで止まってしまう。それを見たMatignonは《漸増爆弾/Ratchet Bomb》を設置して《鼓動の追跡者/Pulse Tracker》たちをなぎ払う。

 すれ違うように《黒割れの崖/Blackcleave Cliffs》を引いたFroehlichは《恐血鬼/Bloodghast》を出すものの、《海門の神官/Sea Gate Oracle》で足止めされた上で《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を出されるという最悪の展開を迎えてしまう。

 なんとか3枚目の土地に巡り合えたFroehlichは、《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》で邪魔な1/3を墓地に送ろうとするが、Matignonの《マナ漏出/Mana Leak》がそれを許さない。

 諦めたようにターンエンドを宣言したFroehlichは、Matignonが6枚の土地をタップしたところで天井を見上げると、ブロッカーの《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》がその役割を果たさないことを確認して、Matignonの手をしっかりと握った。

Matignon 3-1 Froehlich

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