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準決勝: Guillaume Matignon (フランス) vs. Paulo Vitor Damo da Rosa (ブラジル)

準決勝: Guillaume Matignon (フランス) vs. Paulo Vitor Damo da Rosa (ブラジル)

By Tomohiro Kaji

 PoYもかかった準決勝、PVことPaulo Vitor Damo da Rosa(PP48+X)がここで勝てば、最低でも20点のプロポイントを得るために、世界選手権前までの1位であるBrad Nelson(アメリカ、PP63+3)を追い越し、逆転が可能になる。そんな彼との対戦相手Guillaume Matignonは、PVが優勝したPT San Juanでの準優勝者。もちろん、前回のマッチアップで敗北しているMatignonにとっても負けられないリベンジマッチなのだ。

 今期二度目の決勝ラウンドへ!

Game 1

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 開幕早々、お互いに《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》を唱える激しい思考のゲームが始まった。MatignonはPVの《取り消し/Cancel(TSP)》を、PVはMatignonの《定業/Preordain(M11)》を抜き取り、スペル同士の殴り合いを見ているかのようだ。

 《定業/Preordain(M11)》を捨てたばかりのMatignonは、直後に引いた《定業/Preordain(M11)》をおどけた表情しながらキャストし、占術効果でライブラリーを掘り進む。PVも《広がりゆく海/Spreading Seas(ZEN)》を使って《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit(WWK)》を島に変える。

 そして先行4ターン目、PVは相手の手札を見た時のメモを確認しながら《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》を唱えるが、それにはMatignonは先ほど持っていなかった《マナ漏出/Mana Leak(M11)》で抵抗する。そしてさらに返しの後手4ターン目、《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》では4マナで捨てさせることのできなかった《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》を通し、PVが3枚も《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit(WWK)》を持つ為に自分のライブラリートップを確認しながら忠誠度を上げた。

 仕方なく《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit(WWK)》を攻撃させるPVだが、4マナで3ダメージとマナ効率が非常に悪く、挙句Matignonの《見栄え損ない/Disfigure(ZEN)》、《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》、《広がりゆく海/Spreading Seas(ZEN)》の三連打を前に、ジェイスをダメージで破壊するのはもう絶望的に。

 こうなるとMatignonはジェイスの忠誠度を上げる意味が無く、《渦まく知識/Brainstorm(ICE)》を連打する。毎ターン引くカードが倍のMatignonに、PVの青マナは《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》され続け、結局《沼/Swamp(M11)》3枚のみという酷いマナベースへと追い込まれた。

 その後のMatignonのドローが非常に悪く、7枚あるのに置ききれない土地だらけとゲームがとても長引いたが、なんとか《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》からの《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》で第一ゲームに片をつけた。

Matignon 1-0 PV

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Game 2

 今度は後手のMatignonが《強迫/Duress(M11)》するところから呪文の応戦が始まる。

 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》や《精神壊しの罠/Mindbreak Trap(ZEN)》といった重いカードには触れず、Matignonは《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M10)》を墓地へ送り、 予定の変わったPVは、代わりに《海門の神官/Sea Gate Oracle(ROE)》を唱え、土地を探しながら1点のクロックをつくる。

 このクロックの為に、《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M10)》を出したくないMatignonは、様子を見つつ、《定業/Preordain(M11)》を使いながらマナを伸ばすことに。地味ではあるが、1/3のお陰でプレインズ・ウォーカー戦に優位なPVは、《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》で《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》の道をこじ開けようとする。

 だが、公開されたMatignonの手札には2枚の《マナ漏出/Mana Leak(M11)》があり、1枚落としたところで攻めれないPVは、逆に攻められる要素になる《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》を墓地へ送る。

 お互い軽量の手札破壊は使い切ってしまうと、動いた方がカウンター呪文からの大技を決めらてしまう為に、ひたすらドローゴーしかできない。その間も1/3がダメージを刻み、この1枚だけで6ターンもアタックが続いている。しかも《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit(WWK)》が置かれれば、即《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》と、互いに譲らない。

 そんな中、やはり後手は1枚多く引いているだけあり、Matignonの土地が7枚とPVに2マナ差をつけた瞬間に、《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M10)》をキャストした。カードの引かれたくないPVも《マナ漏出/Mana Leak(M11)》で答えるが、3マナを支払い、2枚目の《マナ漏出/Mana Leak(M11)》を《マナ漏出/Mana Leak(M11)》で打ち消す。

 《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》を持ってはいるが、やっと引いた土地がタップインのPVは、何もせずにターンを終えると、Matignonがさらに《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》をキャストする。これは最初に確認していた《精神壊しの罠/Mindbreak Trap(ZEN)》で打ち消され、PVはやっと《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》を戦場へ呼び出す。

 これに対し、《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M10)》を使い切って《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》に変え、バウンスしながらの《弱者の消耗/Consume the Meek(ROE)》でトークンもろもろを破壊した。

 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》を《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M10)》と相殺させるPVだが、Matignonのさらなる《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》とダメ押しの《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》に、PVも《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》を呼び出すが、6/6自身を戻され続けるPVに戦線を維持することは出来なかった。

Matignon 2-0 PV

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Game 3

 珍しくお互い呪文を唱えることのない序盤戦、先行のPVは4枚目の土地を置く前に《広がりゆく海/Spreading Seas(ZEN)》を《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》に貼り付け、細心の注意を払いながら2マナを立てた。しかし、Matignonも《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》の2枚目を置いてターンを終える。

 続く第5ターン、PVは《海門の神官/Sea Gate Oracle(ROE)》をキャストするが、Matignonはそれを《マナ漏出/Mana Leak(M11)》し、ターン終了時にカウンターマナを《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》で破壊する。

 ここでジェイスは現れなかったが、お互いに《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》、《強迫/Duress(M10)》と唱えあい、会場のスクリーンに二人の手札が晒された。

 Matignonは《マナ漏出/Mana Leak(M11)》2枚、《剥奪/Deprive(ROE)》、《弱者の消耗/Consume the Meek(ROE)》

 PVは、《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》、《海門の神官/Sea Gate Oracle(ROE)》

 6マナしかないPVも先に動けず、かといってMatignonも行動する為のカードが見つからない。《海門の神官/Sea Gate Oracle(ROE)》を戦場に出し、《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit(WWK)》をPVが置いても、Matignonが《広がりゆく海/Spreading Seas(ZEN)》を貼るという何度も見た光景が続く。やっとMatignonが《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》を引くと、《渦まく知識/Brainstorm(ICE)》を、その間も土地ばかり引き続けるPVはついに11マナへ。

 《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》と《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》を握りしめていたPVは、ここで《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M10)》をトップデック。《剥奪/Deprive(ROE)》を抜き取り、これでジェイスを相殺させる。

 既にライブラリーの上を知っているMatignonは、《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M10)》を改めて場に出し、ただカードを引いてターンを終えると、PVは《マナ漏出/Mana Leak(M11)》をドローし、ここで考え込む。そして意を決し、1/3で《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M10)》のカウンターを1つにすると、《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》を唱え、2枚の《マナ漏出/Mana Leak(M11)》に3マナを払いつつ、《マナ漏出/Mana Leak(M11)》使うことでこれを通す。

 これで客席から歓声が上がると、Matignonも負けじに《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》を出し、PVの攻撃した《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》を全てのクリーチャーでブロックする。PVは《冷静な反論/Stoic Rebuttal(SOM)》をトップデックしており、アタックに行かなかった4体のトークンに使われるであろう《弱者の消耗/Consume the Meek(ROE)》を打ち消す気でいたが、Matignonは《強迫/Duress(M11)》から唱えることで、その反論はさせずに場を一掃した。

 そして《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》をMatignonが唱えればPVも《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》をトップデックして相殺させる。さらにPVは《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》をトップデックするが、Matignonは《取り消し/Cancel(TSP)》でそれを打ち消す。

 アリーナと観客席はかなりの距離があるものの、大きな画面に見入っているギャラリーからの歓声が二人にも聞こえる。

 ここで《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》をトップデッキしたMatignonに、PVも《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》をさらにトップデックする激しい戦いが繰り広げられる。

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 今まで引いた10枚ほどのカードの弱さとは比べ物にならないほどの熱いドローに、観客は大はしゃぎ!

 しかし、Matignonの残りの手札にはまだ《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》が残っており、PVの《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》を手札に戻しながらのフルアタックにはもう対処できず、Matignonを称えるための握手をした。

Matignon 3-0 PV

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