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第11回:日本選手権直前特集・スタンダードおさらい

第11回:日本選手権直前特集・スタンダードメタゲームおさらい

 こんにちはー。毎年恒例、夏の一大イベントである日本選手権もいよいよ今週末に迫ってまいりました。

 みなさん、満足のいく調整ができているでしょうか?

 今回は選手権に参加される方にも、カバレージを楽しみにしている方にも楽しんでいただけるよう、いつもの「勝ち組」「一押し」という形ではなく、これまでのスタンダードのメタゲームをおさらいしてみたいと思います。

 お時間のある方は僕の連載を読み返してもらえれば、より分かりやすくなるかと思います。

 それでは、今週もはりきっていってみましょう!


グランプリ・ワシントン、仙台、マニラ前後のメタゲームの流れ


 これらみっつのグランプリの前は完全に「ジャンド」「青白」の2強状態でした。

 しかし《広がりゆく海/Spreading Seas》のあまりの流行りっぷり+ジャンドのリストが不完全ということもあって一時期は青白の独壇場となりました。

 グランプリ・ワシントンはまさに「青白」の絶頂期であり、見事なリストを絶妙なバランスで組み上げた「FFfreak」ことBrad Nelsonが初栄冠。

Brad Nelson
Grand Prix Washington DC 2010 - Champion
2 《乾燥台地》
4 《天界の列柱》
4 《氷河の城砦》
7 《島》
5 《平地》
2 《セジーリの隠れ家》
2 《地盤の際》

-土地(26)-
4 《悪斬の天使》
4 《前兆の壁》

-クリーチャー(8)-
3 《審判の日》
2 《遍歴の騎士、エルズペス》
2 《永遠溢れの杯》
2 《ギデオン・ジュラ》
3 《精神を刻む者、ジェイス》
1 《軍部政変》
2 《思考の泉》
3 《忘却の輪》
4 《流刑への道》
4 《広がりゆく海》

-呪文(26)-
2 《天界の粛清》
1 《遍歴の騎士、エルズペス》
1 《ジェイス・ベレレン》
3 《コーの火歩き》
1 《コーの奉納者》
1 《軍部政変》
4 《否認》
1 《忘却の輪》
1 《失われた真実のスフィンクス》

-サイドボード(15)-

 このグランプリ・ワシントンの少し前くらいから日本でも「青白」が勝ち組として目立ち始め、しばらくは「青白」の一強時代が続くのかと思いきや、そのあまりの勝ちっぷりゆえにまたメタゲームに変化が起こります。

 「ジャンド」が影を潜めてきたこのタイミングで、「ジャンド以外(特に青白)に強い」という特徴を持つ「エルドラージ・バント」が一気にトップメタに躍り出たのです。

伊藤 大明
グランプリ・仙台 / トップ4
4 《霧深い雨林》
2 《新緑の地下墓地》
1 《乾燥台地》
4 《天界の列柱》
1 《活発な野生林》
2 《陽花弁の木立ち》
2 《セジーリのステップ》
4 《森》
2 《平地》
2 《島》
1 《広漠なる変幻地》

-土地(25)-
4 《極楽鳥》
4 《貴族の教主》
4 《水蓮のコブラ》
4 《聖遺の騎士》
3 《不屈の随員》
3 《失われたアラーラの君主》
2 《悪斬の天使》

-クリーチャー(24)-
3 《遍歴の騎士、エルズペス》
4 《精神を刻む者、ジェイス》
2 《ギデオン・ジュラ》
2 《エルドラージの徴兵》

-呪文(11)-
2 《剥奪》
2 《否認》
2 《忘却の輪》
1 《思考の泉》
2 《バントの魔除け》
2 《静寂の守り手、リンヴァーラ》
1 《無傷の発現》
1 《ジュワー島のスフィンクス》
2 《ロウクスの戦修道士》

-サイドボード(15)-

 MOや選手権予選、はたまたグランプリやPTQと各地で栄光を掴んだ「エルドラージ・バント」。しかし、今度はこれを倒すべく、「ジャンド」が見事な復権を果たします。

八十岡 翔太
グランプリ・仙台 / トップ4
4 《野蛮な地》
4 《怒り狂う山峡》
2 《溶岩爪の辺境》
3 《竜髑髏の山頂》
4 《新緑の地下墓地》
4 《森》
3 《沼》
3 《山》

-土地(27)-
4 《朽ちゆくヒル》
4 《芽吹くトリナクス》
4 《血編み髪のエルフ》
2 《包囲攻撃の司令官》
1 《若き群れのドラゴン》

-クリーチャー(15)-
4 《稲妻》
2 《終止》
4 《大渦の脈動》
4 《荒廃稲妻》
2 《瀝青破》
1 《野生語りのガラク》
1 《狂乱のサルカン》

-呪文(18)-
4 《強迫》
3 《破滅の刃》
1 《野生語りのガラク》
2 《真髄の針》
3 《ゴブリンの廃墟飛ばし》
2 《復讐蔦》

-サイドボード(15)-

 ちょうどこのグランプリの前にリストが固まってきたことで王座に返り咲こうとしていた「ジャンド」が、相性のいいデッキである「エルドラージ・バント」の隆盛も手伝って再び脚光を浴びたわけです。

 しかし真に注目すべき「バント」はグランプリ・ワシントン前に開発されたこのタイプでした。

Brian Kibler
グランプリ・仙台2010 / 優勝
4 《海辺の城塞》
4 《天界の列柱》
4 《霧深い雨林》
3 《陽花弁の木立ち》
1 《活発な野生林》
5 《森》
2 《島》
1 《平地》

-土地(24)-
4 《貴族の教主》
2 《極楽鳥》
1 《硬鎧の群れ》
1 《国境地帯のレインジャー》
4 《前兆の壁》
4 《海門の神官》
4 《復讐蔦》
2 《イーオスのレインジャー》
2 《失われた真実のスフィンクス》

-クリーチャー(24)-
2 《流刑への道》
2 《忘却の輪》
1 《バントの魔除け》
3 《精神を刻む者、ジェイス》
3 《遍歴の騎士、エルズペス》
1 《ギデオン・ジュラ》

-呪文(12)-
2 《否認》
2 《剥奪》
1 《ギデオン・ジュラ》
1 《バントの魔除け》
2 《失脚》
1 《軍部政変》
1 《忘却の輪》
3 《天界の粛清》
1 《ジュワー島のスフィンクス》
1 《カビのシャンブラー》

-サイドボード(15)-

 このみっつのグランプリでBrian Kiblerが一貫して使っていたのがこの「キブラー・バント」です。キブラーは17位、優勝、16位と全てのグランプリで賞金を取る素晴らしい活躍を披露し、初日全勝も2回しています。

 このデッキは「ジャンド」と「青白」に強い《復讐蔦/Vengevine》を軸としており、カードパワーも高く一大旋風を巻き起こす事に成功しました。

 しかし同じカラーの「エルドラージ・バント」には《復讐蔦/Vengevine》があまり有効ではないため苦戦を強いられます。実際にこの次の週に行われたマニラでは「エルドラージ・バント」が優勝しており、現在はどのデッキが勝ってもおかしくない、まさに群雄割拠と言った状況です。

 ここで環境が落ち着いてきたこともあり、先週ご紹介させていただいた「Dredge」や《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》を軸にした「エルドラージ・グリーン」などの新たなローグデッキたちも現れました。

 そんなローグデッキの勝ち頭がこちらです。

Luis Scott-Varga
5 《森》
4 《ハリマーの深み》
4 《島》
4 《カルニの庭》
4 《霧深い雨林》
4 《地盤の際》
2 《沸騰する小湖》
2 《新緑の地下墓地》

-土地(29)-
4 《ゼンディカーの報復者》
4 《水蓮のコブラ》
4 《ムル・ダヤの巫女》

-クリーチャー(12)-
4 《探検》
4 《精神を刻む者、ジェイス》
3 《思考の泉》
1 《思案》
4 《不屈の自然》
4 《時間のねじれ》

-呪文(20)-
4 《濃霧》
2 《ジェイス・ベレレン》
2 《否認》
3 《乱動の精霊》
4 《睡眠発作》

-サイドボード(15)-

 これまた先週紹介させていただいたデッキなので、詳しい解説はこちらをご覧ください。

 更に、「バント」デッキの様なマナクリーチャーを大量に使用したデッキが増えてきたため、《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》をメインから投入した「ナヤ」の活躍も目立つようにようになってきました。

BadDrafter (3-1)
Standard Daily #1234417 on 05/25/2010
5 《森》
2 《山》
2 《平地》
2 《怒り狂う山峡》
2 《活発な野生林》
2 《陽花弁の木立ち》
4 《乾燥台地》
3 《霧深い雨林》
3 《進化する荒野》
1 《セジーリのステップ》

-土地(26)-
4 《貴族の教主》
1 《極楽鳥》
3 《野生のナカティル》
1 《硬鎧の群れ》
2 《水蓮のコブラ》
2 《石鍛冶の神秘家》
4 《狡猾な火花魔道士》
4 《聖遺の騎士》
4 《血編み髪のエルフ》
4 《復讐蔦》
3 《イーオスのレインジャー》

-クリーチャー(32)-
1 《バジリスクの首輪》
1 《ビヒモスの大鎚》

-呪文(2)-
4 《クァーサルの群れ魔道士》
4 《流刑への道》
3 《真髄の針》
3 《忘却の輪》
1 《ビヒモスの大鎚》

-サイドボード(15)-

 「キブラー・バント」同様《復讐蔦/Vengevine》を活かす構成になっています。

 《復讐蔦/Vengevine》が登場するまでは「ジャンド」にも「青白」にもそこまで強くはなかった印象ですが、こいつのおかげでデッキパワーが格段に上がりました。ただし「バント」相手には《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》を引かなければいい勝負なので、サイドボードにきっちり「バント」対策をしておく必要があるでしょう。

 以上がここ1ヵ月のメタゲームの大まかな流れです。個人的に今はどのデッキも強いので、調整においてちゃんとした勝率を出すのは難しいかと思います。と言いますのも、昔と同じく各デッキ同士の相性差はあれど、どのデッキもぶんまわりが強いので、片方がぶんまわってしまうと相性に関係なくあっさりと勝ってしまうからです。

 しかし「どちらも普通の引きをした場合」にどのくらいの相性差があるかは、ある程度把握しているつもりなので、「Decks of the Week」から選んだ各デッキの最新バージョンにちょっとずつですが解説付きでお届けします。

「ジャンド」

deathandtaxes (27th Place)
Standard PTQ #1335289 on 06/20/2010
3 《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
3 《森/Forest》
2 《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches》
3 《山/Mountain》
4 《怒り狂う山峡/Raging Ravine》
1 《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
4 《野蛮な地/Savage Lands》
3 《沼/Swamp》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》

-土地(27)-
4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
4 《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》
1 《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
4 《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》

-クリーチャー(13)-
4 《瀝青破/Bituminous Blast》
4 《荒廃稲妻/Blightning》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
2 《狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad》
2 《終止/Terminate》

-呪文(20)-
2 《死の印/Deathmark》
4 《破滅の刃/Doom Blade》
3 《強迫/Duress》
4 《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》
2 《思考の大出血/Thought Hemorrhage》

-サイドボード(15)-

 ここ1年ほど、環境を支配し続けた帝王こと「ジャンド」デック。かなり安定した勝率を誇っているのですが、《広がりゆく海/Spreading Seas》の増加に伴い一時は多少減少傾向にありました。しかし得意とする「バント」デックが増えてきたこともあってまたまた勝ち組に戻ってきました。

 ただし前述のように「バント」がぶんまわってしまうと、こちらもある程度の手数が必要となるので、このリストのようにサイドにしっかりと除去を積むことをお勧めします。全てのデッキ相手に5割以上、「バント」相手には6~7割の勝率ですね。

「青白」

IslandsMcCloaks (26th Place)
Standard PTQ #1335289 on 06/20/2010
2 《乾燥台地/Arid Mesa》
4 《天界の列柱/Celestial Colonnade》
4 《氷河の城砦/Glacial Fortress》
7 《島/Island》
5 《平地/Plains》
2 《セジーリのステップ/Sejiri Steppe》
2 《地盤の際/Tectonic Edge》

-土地(26)-
4 《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
4 《前兆の壁/Wall of Omens》

-クリーチャー(8)-
3 《審判の日/Day of Judgment》
2 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
2 《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
2 《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》
3 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
1 《軍部政変/Martial Coup》
2 《思考の泉/Mind Spring》
4 《忘却の輪/Oblivion Ring》
3 《流刑への道/Path to Exile》
4 《広がりゆく海/Spreading Seas》

-呪文(26)-
2 《天界の粛清/Celestial Purge》
1 《審判の日/Day of Judgment》
3 《瞬間凍結/Flashfreeze》
1 《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》
3 《コーの火歩き/Kor Firewalker》
2 《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》
3 《否認/Negate》

-サイドボード(15)-

 「ジャンド」と並んで環境を支配していた「青白Tap out Control」。しかし最近は苦手とする「バント」デッキと《復讐蔦/Vengevine》入りのデッキが流行ってきたせいで以前よりは見かける数が減った気がします。

 とはいえ強いデッキには変わりありませんし、2色の安定感というのは長丁場では常に武器になり得ます。「バント」「Turboland」以外のデッキには5割以上の勝率が見込めますが、この2つは本当にきついマッチアップなので、サイドからしっかりとした対策が必要になるでしょう。

「キブラー・バント」

drVendigo (2nd Place)
Standard PTQ #1335289 on 06/20/2010
4 《天界の列柱/Celestial Colonnade》
5 《森/Forest》
2 《島/Island》
4 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2 《平地/Plains》
4 《海辺の城塞/Seaside Citadel》
1 《活発な野生林/Stirring Wildwood》
2 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》

-土地(24)-
2 《極楽鳥/Birds of Paradise》
4 《貴族の教主/Noble Hierarch》
2 《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》
1 《硬鎧の群れ/Scute Mob》
4 《海門の神官/Sea Gate Oracle》
4 《復讐蔦/Vengevine》
4 《前兆の壁/Wall of Omens》

-クリーチャー(21)-
2 《バントの魔除け/Bant Charm》
2 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
3 《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》
3 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
1 《未達への旅/Journey to Nowhere》
2 《忘却の輪/Oblivion Ring》
2 《流刑への道/Path to Exile》
-呪文(15)-
2 《天界の粛清/Celestial Purge》
1 《審判の日/Day of Judgment》
2 《剥奪/Deprive》
2 《瞬間凍結/Flashfreeze》
1 《軍部政変/Martial Coup》
2 《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》
2 《否認/Negate》
1 《忘却の輪/Oblivion Ring》
2 《失脚/Oust》

-サイドボード(15)-

 安定性抜群、そして最近では1番の勝ち組と呼んでも差し支えのないのがこの「キブラー・バント」。キブラー本人の大活躍により、デッキも一気に広まっていきました。

 「ジャンド」「青白」を含むほぼ全てのデッキ相手に5割以上の勝率がありますが、「エルドラージ・バント」だけはご勘弁。デッキの構成上《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》が入ったデッキにも少し弱いです。

 しかし環境で最も安定したデッキですし、《復讐蔦/Vengevine》に加え豪華3種類のプレインズウォーカー全てを使う事もできます。まだ使ったことがない方は是非1度お試しください。

「エルドラージ・バント」

ik_ (3-1)
Standard Daily #1335094 on 06/22/2010
1 《乾燥台地/Arid Mesa》
3 《天界の列柱/Celestial Colonnade》
5 《森/Forest》
2 《島/Island》
4 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2 《平地/Plains》
1 《セジーリのステップ/Sejiri Steppe》
2 《活発な野生林/Stirring Wildwood》
2 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
3 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》

-土地(25)-
3 《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
4 《極楽鳥/Birds of Paradise》
3 《不屈の随員/Dauntless Escort》
4 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
4 《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
4 《貴族の教主/Noble Hierarch》
4 《失われたアラーラの君主/Sovereigns of Lost Alara》

-クリーチャー(26)-
2 《エルドラージの徴兵/Eldrazi Conscription》
2 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
2 《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》
3 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》

-呪文(9)-
2 《バントの魔除け/Bant Charm》
1 《剥奪/Deprive》
4 《否認/Negate》
2 《流刑への道/Path to Exile》
2 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
2 《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》
1 《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》
1 《巨森の蔦/Vines of Vastwood》

-サイドボード(15)-

 一度でいいからパワー10を超えるクリーチャーで相手をぶん殴ってみたい...そんな僕らの夢を一瞬で叶えてくれるコンボを搭載したデッキが「エルドラージ・バント」です。「ジャンド」以外のデッキに強く、特に「キブラー・バント」には相手の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》さえなんとかできればほとんど負けないくらいの相性差があります。

 爆発力があるので、ぶんまわってしまえば「ジャンド」も敵ではありません。ただし、マナクリーチャーの多さゆえにマナフラッドだったり、マナクリーチャーたちが除去されてしまった時の動きの硬さが懸念材料ですね。

「ナヤ」

Quickman (26th Place)
Standard PTQ #1328526 on 06/18/2010
1 《乾燥台地/Arid Mesa》
5 《森/Forest》
3 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
3 《山/Mountain》
4 《怒り狂う山峡/Raging Ravine》
4 《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》

-土地(24)-
4 《極楽鳥/Birds of Paradise》
4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
4 《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》
4 《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
4 《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》
4 《巣の侵略者/Nest Invader》
2 《貴族の教主/Noble Hierarch》
3 《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
4 《復讐蔦/Vengevine》

-クリーチャー(33)-
3 《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》

-呪文(3)-
2 《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》
1 《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》
3 《炎の斬りつけ/Flame Slash》
3 《二股の稲妻/Forked Bolt》
3 《魔力のとげ/Manabarbs》
1 《踏み荒らし/Overrun》
2 《茨異種/Thornling》

-サイドボード(15)-

 「ナヤ」だけはおもしろいリストが見つかったので、上で紹介したのとは少し違ったタイプを紹介させていただきます。構成自体は「バント」と似たようなデッキなんですが、《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》を使うために青を赤に置き換えています。

 マナクリーチャーの氾濫する今現在、2、3ターン目に出る《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》にはゲームを支配する力があります。このバージョンでは《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》を入れ、トークンを出すカードも増やし、デッキ全体の厚みで勝負する形になっていますね。サイドに各種赤の軽除去や、コントロールデッキ相手の最終兵器である《魔力のとげ/Manabarbs》が積めるのも赤の利点です。

 「バント」相手にこれくらいのサイドカードがあれば安定した勝率が見込めるでしょう。《復讐蔦/Vengevine》が入ったことにより、「ジャンド」「青白」を含むメタゲーム上の全てのデッキに5割以上の勝率を保てるようになりました。クリーチャーデッキの中では個人的に1番好きです。

「Turboland」

JasonA (3-1)
Standard Daily #1335089 on 06/22/2010
5 《森/Forest》
4 《ハリマーの深み/Halimar Depths》
4 《島/Island》
4 《カルニの庭/Khalni Garden》
4 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4 《地盤の際/Tectonic Edge》
2 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》

-土地(28)-
4 《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》
4 《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
4 《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》

-クリーチャー(12)-
4 《探検/Explore》
4 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
3 《思考の泉/Mind Spring》
1 《思案/Ponder》
4 《不屈の自然/Rampant Growth》
4 《時間のねじれ/Time Warp》

-呪文(20)-
3 《否認/Negate》
4 《ペラッカのワーム/Pelakka Wurm》
3 《乱動の精霊/Roil Elemental》
2 《森の報奨/Sylvan Bounty》
3 《鞭打ちの罠/Whiplash Trap》

-サイドボード(15)-

 僕の大好きな青緑カラーの最新バージョンがこの「Turboland」です。ちなみに僕は昔の「Turboland」デッキが今までのマジック史上で最も好きです。

 そんな名前を見ただけで使いたくなっちゃう素晴らしいデッキなんですが、名前に負けず劣らず、勝率もかなりいいです。全部に5割以上はありますし、「青白」を筆頭としたコントロールデッキ相手の勝率は目を見張るものがあります。

 課題は先週も書いたようにいかにしてビートダウン相手への勝率を上げていくかその1点。このリストのサイドはそういった意味でも工夫されていていいですね。

 そんなわけで駆け足でメタゲームのおさらいをしてみましたがいかがでしたか?

 本戦観戦も楽しいですし、サイドイベントも盛りだくさんなので、権利がない方も是非会場へ足を運んで見てください!

 それでは会場でお会いしましょう!!

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