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第4回:プロプレイヤークラブとは?


第4回:プロプレイヤークラブとは?

 今シーズンの目標、そう問われたときにまず出てくるのは日本選手権、プロツアー、世界選手権といったハイレベルトーナメントの優勝であり、ひいてはプレイヤーオブザイヤー(年間最優秀選手)の獲得となります。ただ、それはそれとして、毎年の達成目標として別に『レベル8』というステータスの維持というのが目標となっています。

 ここでいう『レベル8』とは1年間の獲得プロポイントによって認定されるプロプレイヤークラブのランク付け、評価の事。このレベルが高ければ高いほど翌シーズンの厚遇に繋がるため只のランク付けという意味を超えてプロとしては生命線とも言えるものです。

 レベルによって高レベルイベントへの参加権や参加報酬が決まるだけでは無く、シーズン中にレベルが上がると、去年のレベルと比べて高い方のレベルが適用されるというルールがあるので場合によっては2年分の待遇ともなることすらあるのです。

 ちょっと具体的にどういう差があるかを見てみましょう。


プロレベル1

 このレベルに到達する為に必要なプロポイントは年間で1点。

 得られるボーナスはグランプリでの不戦勝、バイ1つをレーティングに関係なく貰えます。

 グランプリならば33位から64位までで1点、プロツアーならば参加するだけで2点を獲得できるので次のレベルに比べて取るのは比較的容易ともいえるレベルです。


プロレベル2

 このレベルに到達する為に必要なプロポイントは年間で10点

 得られるボーナスはグランプリでの不戦勝、バイ2つをレーティングに関係なく貰えるのに加えて国別選手権への参加権がこれもレーティングに関係なく貰えます

 ちなみにグランプリや日本選手権で優勝した場合に貰えるプロポイントがちょうど10点です。


プロレベル3

 このレベルに到達する為に必要なプロポイントは年間で15点

 上記2つのボーナスに加えて、世界選手権か年間で3回行われるプロツアーの内の任意1回に参加できる権利を貰えます。

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 サンディエゴで見事トップ8に入賞した井川 良彦が獲得したプロポイントが12点、プロツアートップ50位以内入賞での次のプロツアーへの参加権を得ている彼は更なるプロツアー継続参戦を目指す為にまずはこのレベルへの到達を目指す事となります。


プロレベル4

 このレベルに到達する為に必要なプロポイントは年間で20点。

 得られるボーナスは全てのグランプリでのバイ3つに国別選手権への参加権、それに加えて世界選手権と全プロツアーに参加できます。古くは『グレィヴィートレイン』とも言われ、プロツアー予選を経ずに継続的にプロツアーへ参戦できる為、伝統的にこのレベル以上のプレイヤーをプロプレイヤーとよぶこともあります。

 現在、このレベルにいる日本人プレイヤーは関東マジック界のゴットファーザー、中島 主税や二代目ミスターPWC中村 肇。

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 去年、レベル3に落ちたもののプロツアー・サンディエゴで50位以内に入賞を果たし、去年~今年間で25点以上ならばレベル4とみなすという特例で見事復帰を確定させた小室 修や中野 圭貴がいます。


プロレベル5

 このレベルに到達する為に必要なプロポイントは年間で25点。

 レベル4のボーナスに加えて世界選手権、プロツアーへ参加する度に参加報酬として250ドルが貰えます。

 プロツアー、世界選手権で優勝したプレイヤーが獲得できるプロポイントがちょうどこの25点。マジックの殿堂、ホールオブフェイムのメンバー、ジョン・フィンケルやカイ・ブッディにも、終身待遇として、このレベルの待遇が与えられます。

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 日本人では藤田 剛史に終身でこの待遇が与えられています。


プロレベル6

 このレベルに到達する為に必要なプロポイントは年間で30点

 レベル4のボーナスに加えて世界選手権、プロツアーへ参加する度の報酬が1250ドルと大幅に増額され、更にこれらの年間4大会の内任意の1回に対して無料の航空旅券が支給されます。レベル5と比べて待遇が劇的に上がるのでこのラインからがマジックで採算が取れるかどうかを分かつラインとも言われます。

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 このレベルにいるのが去年ルーキーオブザイヤーを獲得したリノ・バーゴルドや惜しくも1点差でそれを逃した山本 明聖、地球人最強の栗原 伸豪、チーム古淵の首領である大塚 高太郎です。


プロレベル7

 このレベルに到達する為に必要なプロポイントは年間で40点。

 レベル4のボーナスに加えて世界選手権、プロツアー報酬が1750ドルに増額され、更にこの年間4大会全ての無料航空券支給。そしてグランプリに参加する度に報酬として250ドルが支給されます。グランプリを飛び回る生活を続けるには最低限度とも言えるラインがこのレベル7。

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 このランクにまで辿り着けるのは年間でわずか10人強。今シーズンではプロツアー・オースティンチャンピオン、ブライアン・キブラーやそのオースティン決勝戦では惜敗したもののグランプリ・新潟で優勝などシーズン後半戦に目覚しい成績を挙げた池田 剛などがこのレベルです。


プロレベル8

 このレベルに到達する為に必要なプロポイントは年間で50点以上。

 レベル4のボーナスに加えて世界選手権、プロツアー報酬が2250ドルにまで増額され、4大会での無料航空券支給に加えて大会期間中の無料のホテル支給、更にグランプリに参加する度に報酬として500ドルが支給されます。

 プロプレイヤークラブ内での最高レベルであり、例年はこのレベルに到達したプレイヤーの中でも最もプロポイントを獲得したプレイヤーがプレイヤーオブザイヤーの称号を獲得しています。

 2004年のプロプレイヤークラブ創設からおおよそ6年、不思議な事にこのレベルへの到達者は年間5人で推移してきましたが去年は8人ものレベル8到達者が生まれるヴィンテージイヤーとなりました。アメリカのルイス・スコット・バルガス、フランスのガブリエル・ナシフ、ブラジルのパウロ・ヴィター・ダモ・デ・ロサ、チェコのマーティン・ジュザ、日本の三田村 和弥、斎藤 友晴、私、そして09年度プレイヤーオブザイヤー渡辺 雄也です。


 最高レベル、プロレベル8を今期も獲得する為に世界中のグランプリを参加するのであり、またグランプリ参加ボーナスが貰えるレベル8であるからこそ参加するだけで場合によっては諸経費が10万円を超えてしまう海外グランプリへも参加できるのです。

 さて明後日から開催されるグランプリ・クアラルンプール、そして翌週にはグランプリ・横浜、更にはグランプリ・ブリュッセル、グランプリ・ヒューストンの4連戦。これからプロポイントを稼ぐための戦いが1ヶ月間休みなしでの始まりです。

 前回のオークランド・サンディエゴでは少し物足りない結果に終わってしまった事ですしなんとかそれなりにプロポイントを取れれば良いのですが...次週は4連戦の第1弾、グランプリ・クアラルンプールについてを予定しています。それではまた世界の何処かでお会いしましょう。

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